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シャープ、32型液晶のAVセンターパソコンなど新製品発表会6月9日開催 シャープ株式会社は9日、「AVセンターパソコン」、「液晶IT-TV」、ノートPC「Mebius」の新製品発表会を開催した。
発表会では、同社通信事業本部長 中川博英氏が挨拶。同社は、AVセンターパソコンや液晶IT-TVを「液晶IT商品」と位置づけているが、両製品ともに好評であったことをアピール。 同氏は、これらの製品の目的を「放送だけでなく、写真や動画も繋がるもの」として、同社の中核事業である液晶製品に、それぞれのコンテンツをシームレスに接続することを目的として開発されたとコメント。AVセンターパソコンは7割がリビングで使用されていることから、この市場での競争力を高める強化点を挙げた。 液晶IT商品は、32型液晶を採用した液晶2製品「IT-32M2」、無線LANとUSB入力を備える「IT-32X2」が用意され、「IT-32M2」はAVセンターパソコンとのセットモデルが用意される。 強化点の1つ目が、32型液晶パネルを採用すること。同氏は、リビングで使用されるものとして相応しい大画面にすること、売れ筋である32型を採用することで、競争力強化に繋がるとした。液晶パネルは亀山工場で生産されており、国産であることもアピールした。 2つ目の強化点としては、シームレスにコンテンツを楽しむための機能強化を挙げ、AVセンターパソコンのリモコンでブラウザなどの操作を可能にするなど、ユーザーインターフェイス面を強化したほか、「IT-32X2」は無線LAN、USBを装備し、ネットワークやUSB経由でのコンテンツ再生を可能にした。また、DLNAへの対応も進めているという。 ノートPCの新製品については、ノートPCで重要な要素として高性能、モバイル性、セキュリティの3点を挙げ、それらを重視した「MW」シリーズを投入するとした。
続いて、同社情報通信事業部 液晶IT事業部ニュービジネスセンターチーフ笛田進吾氏が、新製品の紹介を行なった。 AVセンターパソコンについて笛田氏は、ディスプレイの新機能として、輝度の自動調節を行なう「明るさセンサー」と、ゲームや映画などに合わせた5つの映像モードをプリセットを追加したと説明。また、AVセンターパソコン所有者の多くがTVとインターネットを同時利用することから、ユーザーの要望が高かったTVとPC画面を並列に表示するピクチャーバイピクチャーや、PC画面の一部にTV画面、またその逆が可能なピクチャーインピクチャーを実装したと新機能を解説した。 また、PC本体も、搭載TVチューナを高画質化し、10bit A/Dコンバータや動き対応型3次元Y/C分離回路など、前モデルからさらなる高画質化を実現したという。ほか、リモコンで大半の操作を可能にして使い勝手を向上させ、キーボードを立てて収納できるデザインに変更したとした。
液晶IT-TVは、「IT-32X2」にUSB入力機能を追加した点を強調し、デジタルカメラやオーディオプレーヤーなど、USBマスストレージクラス対応機器を接続することで、写真や動画、音楽をディスプレイ単体楽しめるとアピール。また、無線LANによりネットワーク上のコンテンツ再生も可能なほか、PCとEthernetで接続すると無線LANコンバータとして利用できる点を紹介した。無線LANの接続にはボタンのみで設定が可能なバッファローのAOSSを採用するなど、家庭内のコンテンツを繋ぐための強化を行なっている。
ノートPCは、新筐体を採用した「MW」シリーズを紹介。Pentium M 740を搭載しながら、約7.5時間の駆動時間を実現していることをセールスポイントとして挙げた。また、13.3型ワイド液晶を採用しているため、キーボードは19mmピッチ、キーストローク2.5mmを実装できた。ほか、基板面積や部品点数の削減や素材など、徹底した軽量化を行なっている。 会場では「MW」シリーズ用カラーパネルを参考出展しており、将来的には、同シリーズのオプションとして提供することを考えているという。価格は未定。
□シャープのホームページ (2005年6月9日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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