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COMPUTEX TAIPEI 2005レポート【やじうま編】

ポリタンク入りの詰め替え用インクほか

COMPUTEXのマスコット。着ぐるみの首のあたりが隠れていないのが微妙なところだが、どこへ行っても写真をねだられている人気者だった

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center
会期:5月31日~6月4日(現地時間)



 近年、COMPUTEXの「裏」の定番であるちょっといかがわしい変わったアイテムはややトーンダウンをしつつある。通例、プレスルームで顔を合わせたプレス陣の間では「あのブースのあのアイテム見た?」、「見た見た。あれはないよね?」といったような会話がなされるのだが、今回はそういったモノを見かけることが少なく、「何か面白いモノあった?」と聞いても「うーん……」という返事がほとんどだった。

 とはいえ、数こそ減ったものの、変わり種アイテムはまだまだ健在だ。また、いくつかの小さなブースでみかけるのが、変わった展示方法だ。商品自体で差別化が難しいとなれば、展示方法を変えることで目立ってやろうという、涙ぐましいというか商魂たくましい姿をみかけることがある。ここでは、それら変わった製品や、展示を紹介していく。

●詰め替え用インクをポリタンク売り

 変わった展示としては、詰め替え用インクジェットインクを巨大なポリタンクに入れて展示してるブースがあった。台湾でもエプソンやキヤノンが人気プリンタメーカなのだが、ご存じの通りプリンタメーカーは非純正のインクカートリッジや詰め替えを使わないよう推奨している。

 しかし、台湾では交換カートリッジや詰め替えインクを普通に店頭で販売しており、ユーザーも普通に買っていっているようだ。とはいえ、ポリタンクで展示していたのはこのブースくらい。この状態で本当に売っているのかは不明だが、買えたとしても個人では一生使い切れないだろう。

詰め替え用インクジェットインクの入ったポリタンク 防水を謳うファン。しかし、このファンの防水機能が役に立つときはPC自体は取り返しのつかない状況になってしまっていると思われる 25メディア対応という3.5インチベイ用USB 2.0カードリーダ。だが、実態はメディアのバージョン違いなども含めていたというオチ

●微妙な製品

 数こそ少なくなったが、相変わらず小さめのブースではちょっと著作権的に微妙なものをみかける。あるブースでは日本でも人気のタイコゲームにそっくりなゲームを発見。そしてほかのブースではミッキーマウスをかたどったMP3プレーヤーを発見。こちらのMP3プレーヤーはコピーライトマークが入っていたので、きちんとディズニーの認可を受けたものかもしれないが、前述のタイコゲームを見た後では、つい……。

某太鼓ゲームそっくりのPCゲーム 隣には業務用にそっくりの筐体も ミッキーマウスを模した形のMP3プレーヤー。ディスプレイにもシルエットが見える
裏面には「©Disney」の文字があるが、ウソっぽくみえてしまうのはなぜだろう こちらはホワイトモデル 別のブースでも発見。こちらは付属品などを周りに置いている
パッケージも展示されていた。国内での発売は不明 iPod Shuffleに微妙に似せた感じのMP3プレーヤー。ピンク(左)とライトブルーの2色

●熱いブースと熱い観客

 ある程度大きなメーカーのブースでは定期的に観客を呼び集めるためのショーを行なっている。ショーではキャンペーンガールが踊りを踊ったり、クイズやくじ引きを行なって、景品を配ったりしており、ひとたびショーが始まるとブースの前は黒山の人だかりとなる。

 ここまでは、日本の展示会でも見られる風景だが、COMPUTEXでちょっと違うのは観客の熱さだ。これらのショーではしばしば、メーカーの名前を観客に叫ばせて、大声を出した人に景品を投げ与えている。どちらかというとシャイな人間が多い日本人にとって、この光景はちょっと異様で「キーホルダーをもらうためによくこんなに真剣になれるよなー」と一歩引いた目で見てしまうのだが、停滞が長引く日本のPC市場に今必要なのはこういった熱気なのかもしれない。

ブースでショーが始まるとこのように通れなくなるくらい人が集まる こちららカラオケ機器のメーカーのブース。このときは、一般の来場者が自ら歌っていた。これも日本ではあまりみかけない姿だろう 多くの場合、景品はキーホルダーやTシャツなどなのだが、FOXCONNのブースではCHINA AIRLINESの協賛もあり、好きな場所への航空券などが当選する

●そのほか目新しい製品

 そのほか、会場でみかけた目新しい製品や変わった製品を写真で紹介する。

正式に公開された超小型フラッシュメディア「MMCmicro」 データ転送速度52MB/secを謳う「MMC+PLUS」。ATPはデジタルカメラメーカーと検証中だという こちらも同じ転送速度の小型メディア「MMCmobile」
100円ライターの半分ほどの大きさで、液晶パネルも備えているMSI「MEGA PLAYER 534」。MP3/WMA再生、WAV形式での録音、FMラジオ再生、JPEGファイル表示などが可能。メモリ容量は256MBまたは512MBで、転送はミニジャック型のUSBケーブルを使う Yeou Chihが展示していたバスケットボール型PC 中はこんな感じ
メモリチップの検証用に使うDIMMアダプタ。一般ユーザーには無縁のアイテムだが、なんとなく自分のマザーボードに挿してみたくなる こちらはVRAM用 USB鉛筆削り。今に始まったことではないが、もはやUSBポートは単なるコンセント代わりで、PCともITとも関係がない存在になっている

□COMPUTEX TAIPEI 2005のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2005/
□関連記事
COMPUTEX TAIPEI 2005レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/link/computex.htm

(2005年6月4日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp / wakasugi@impress.co.jp / 多和田新也]

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