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CeBIT 2005レポート

ソニーがPC用Blu-rayドライブを実動デモ

開幕前日に行なわれたソニーのプレスカンファレンス

会期:3月10日〜16日(現地時間)

会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)



 世界最大のIT系イベントであるCeBITは3月10日から17日(現地時間)の一週間にわたり、ドイツ共和国ハノーバー市にあるハノーバーメッセ(Hannover Messe)において開催される。

 開幕前日の9日には、参加企業などによる記者説明会が開催され、各社がヨーロッパで発表する製品などが公開されている。

 ソニーも、ハノーバーメッセの二番館(Hall2)において行なわれた記者会見において、ヨーロッパ向けの新製品を発表した。基本的にはドイツ向けの新製品が中心で、すでに日本では発表済みの製品がほとんどだが、展示会場も報道陣に開放され、いくつかの新しい製品を手にとって確認することが可能になっていた。

 本レポートでは、Blu-rayドライブのデモを中心に、その模様をお伝えする。

●PC用Blu-rayドライブを利用してビデオの書き込みを初めてライブデモ

 今回ソニーが行なったデモは、PCにUSB 2.0で接続されている外付けの書換型Blu-rayドライブを利用して、HDコンテンツをBD-R(ライトアットワンス)/BD-RE(リライタブル)に書き込み、それを民生用Blu-rayレコーダで再生するという内容だ。

 BD-R/BD-REへのコンテンツの書き込みは、VAIO type R上のソフトウェアで行なわれている。

 使用されたPC用Blu-rayドライブのプロトタイプは、すでに5インチベイの大きさになっており、内部構造を示したモックアップも展示されていた。ピックアップは1つで、青色と赤色レーザー用のレンズが1つずつ搭載され、CD、DVD、Blu-rayの3波長に対応可能。2層書き込みが可能なBD-R/BD-REのメディアも展示されていた。

 ソニーがこうしたデモを行なうのは、Blu-rayが大容量の書換型メディアとして先行していることをアピールするためだ。次世代DVDの規格としてはライバルになるHD DVD陣営は、ROM規格を優先して進めており、書換型メディアはROMの後となる公算が高まっている。このため、Blu-ray陣営の盟主であるソニーは、PC用の大容量メディアとしてのソリューションを展示し、その点で優位に立ちたいと考えているようだ。

 また、ソニーはMPEG-4 AVCをデコード可能なBlu-rayプレーヤーを展示した。こちらは初めてというわけではないが、Blu-rayに記録されているMPEG-4 AVCのビデオを、デコードしてディスプレイに表示していた。なお、今回展示されていたのはプロトタイプで、実際のデコードも別のボックスに内蔵されているCPUを利用してソフトウェア的に行なわれている。実際の製品では薄型のボックスになり、かつ専用のLSIなどでデコードされる形になりそうだ。

ソニーが展示したPC用Blu-rayドライブのプロトタイプ。実際に動作しており、VAIO type Rを利用してHDコンテンツをBlu-rayディスクに書き込みすることが可能だった デモに利用されたPC用Blu-rayドライブの内部。すでに5インチのドライブケースにすべてを収めることが可能になっている 展示されていたBlu-rayドライブの基板

展示されていたBD-RE、BD-Rの2層ディスク、容量は50GB Blu-rayディスク上のMPEG4 AVCフォーマットのビデオを再生

●スピーカーとCD一体型のオーディオ専用DMAを展示

 会場では、スピーカーとCDプレーヤーが一体型になったDMA(Digital Media Adaptor)となる「NAS-CZ1」も展示されていた。

 NAS-CZ1は、Ethernetポートを備えており、バンドルされる専用のサーバーソフトウェア「M-Crew Server」がインストールされたPCからオーディオファイルをストリーミング再生できる。対応ファイルフォーマットは、MP3、WAV、ATRAC3、AAC、WMAだ。

 NAS-CZ1は、そのほかにもCD-ROMドライブを本体上部に実装しており、オーディオCDのほかMP3ファイルを記録したCD-Rなどを利用して音楽の再生ができるという。また、FMチューナを備えており、アンテナを接続することで受信が可能になる。

 NAS-CZ1はヨーロッパでの参考価格が300ユーロで、日本での発売の予定は今のところないとのことだった。

ソニーのNAS-CZ1は、スピーカーとCDプレーヤー、DMAが一体型になった製品。液晶が本体下部に用意されており、それとリモコンを利用して操作する NAS-CZ1の上部に用意されているCDドライブ。オーディオCDとMP3を書き込んだCD-Rなどが再生可能 背面にはFM用のアンテナとイーサネットポートが用意されている

●ヨーロッパらしくDivXビデオの再生に対応したDVDプレーヤーも展示

DivXビデオが再生可能なDVDプレーヤー「DVP-NS32」

 また、日本ではお目にかかれそうもないDVDプレーヤーも展示されていた。これは、DVP-NS32という製品で、なんとDivXの認証(DivX Certified)を通っているという。

 仕様上では、DivX3/4/5が再生可能になっているとのことで、CD-R/RWに記録したDivXビデオを再生することができるという。説明員によれば、DVD+R/+RW/-RWにも対応しているが、これらにDivXビデオを記録しても再生できないとのことだ。なお、このほかにも、MP3ファイルの再生も可能とのことで、さまざまなフォーマットに対応しているのは特筆ものだ。

 日本では、こうしたさまざまなファイルフォーマットに対応するのは、PCの周辺機器ベンダが出すようなDMAと一体になっているDVDプレーヤーぐらいで、大手メーカーでDivXに対応しているという製品は聞いたことがない。DivXが爆発的に普及していったというヨーロッパ向けならではの製品と言えるだろう。日本での発売の予定はないというが、日本市場でも登場を期待したいところだ。


□CeBIT 2005のホームページ(英文)
http://www.cebit.de/

(2005年3月10日)

[Reported by 笠原一輝]

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