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二足歩行する恐竜型ロボット公開
〜愛・地球博で展示運用

3月4日公開



 独立行政法人 産業技術総合研究所と、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、共同で恐竜ロボットを開発したと発表し、記者会見を行なった。ロボットは3月25日から愛知県で開催される「愛・地球博」(2005年日本国際博覧会)で開催全期間の185日間、展示運用される。

 開発した恐竜ロボットは2体。ティラノサウルスとパラサウロロフスを模したもので、いずれも体長およそ3.5 m、重量は約80kg。ヒューマノイド「HRP-2」開発で培った技術を応用し、時速1km程度で二足歩行する。総制作費は1億8,000万円、開発期間はおよそ10カ月。

 外装は動く恐竜パペット(動刻)で知られる株式会社ココロが手がけた。中はHRP-2同様、川田工業製。カーボンファイバーと超超ジュラルミンを組み合わせた軽量高剛性の内骨格構造の上に、厚さ10cmほどのウレタンフォームをかぶせた構造になっている。

 自由度はティラノサウルスが27、パラサウロロフスが26。接地面は恐竜のようにつま先立ちとはいかなかったが、それ以外は恐竜の関節構造をできるだけ真似たという。

 記者会見では歩行動作のほか、パラサウロロフスの食餌動作、ティラノサウルスの咆哮動作などがデモされた。

まずはHRP-2プロメテが案内役として登場 【動画】草食恐竜のパラサウロロフスが体を揺らしながら出てくる 【動画】鳴いたり植物を食べるような動作を見せる。動作は意外と機敏。まぶたも閉じたり開いたりする
【動画】続いてティラノサウルスが登場 【動画】歩行時の「足音」は、足裏の力センサーで接地を検知して鳴らしている 【動画】記者たちを威嚇?
歩行動作中のパラサウロロフス 食餌動作をするパラサウロロフス 人間との比較
ティラノサウルス。前足にも関節が内蔵されており、若干の動作が可能 咆哮をするティラノサウルス
顔のアップ。瞬きをする表情が可能

●恐竜型ロボットは二足歩行ロボット産業化の礎になれるか

 今回、恐竜型ロボットを開発した理由について産総研の比留川博久チームリーダーは、「人間型ロボットは歩くだけでは応用にならないし、1回転倒するだけで修理費が200万円かかるなど高価。だが恐竜型ならば歩くだけで応用になるし、ウレタンフォームの外装はクッションにもなる。また博物館等に導入されている現在のアミューズメントロボットでも数千万円するので、歩くだけでも売れる可能性がある」と述べ、2足歩行ロボットのエンターテイメント分野での実用化について意欲を見せた。

産総研・比留川博久氏 恐竜ロボットの骨格構造 愛・地球博での展示会場

 また、今回実現した軽量高剛性の内骨格構造は恐竜型以外にも応用が可能で、さまざまな外装をかぶせることができる。そのため、幅広く「歩く」ことを鍵としたエンターテイメント分野に応用していくことができるのではないかという。

 ただし、現時点ではメンテナンスや運用のコストがどの程度になるか全く分からないため価格はつけられない。今後、「愛・地球博」での展示運用期間中にそのあたりの目処も探っていくという。

 恐竜型ロボットは愛・地球博の長久手会場「遊びと参加ゾーン」のロボットステーションで展示運用される。1時間に1回、10〜15分程度、各一体ずつデモンストレーションするという。

□産業技術総合研究所のホームページ
http://www.aist.go.jp/index_ja.html
□NEDOのホームページ
http://www.nedo.go.jp/
□ニュースリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050304/pr20050304.html
□川田工業のホームページ
http://www.kawada.co.jp/
□ココロのホームページ
http://www.kokoro-dreams.co.jp/indexj.htm
□関連記事
【2005年1月13日】HRP-2、人間と一緒に会津磐梯山を踊る
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0113/hrp2.htm
【2002年3月26日】オムロン/テムザック、恐竜型の警備ロボットを発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0326/omron.htm

(2005年3月4日)

[Reported by 森山和道]

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