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Seagateの5GBポータブルHDDミニレビュー
米国実売価格：160.99ドル 米Seagateが2004年に発表した「Pocket Hard Drive(PHD)」は、自社製の5GB 1インチHDDを搭載したポータブルHDDだ。International CESでイノベーションアワードを受賞するなど、注目を集めている製品だ。 国内でも投入が予告されているが、今回、米国仕様の製品をテストする機会があったので紹介する。 ●ユニークな外観 PHDは、円形のボディで、黒とシルバーグレーのツートンカラーだ。分銅型のシルバーグレーの内部で、黒い円形の部分が回転する構造になっている。回転させると短いケーブル付きのUSB端子が表われ、使用しない時はそのまま収納できる。
1インチHDD搭載の割には大きめなボディだが、シャレた構造で使っていて楽しい。また、本体の底面には、滑り止めのラバーがついており、机の上でも滑らず安定している。 本体の中心部はアクセスランプになっており、接続時やアクセス時には青く点滅する。 電源はバスパワーのみで、ACアダプタなどは用意されていない。
●豊富なユーティリティ HDDをケースに入れただけの製品かと思っていたら、意外にユーティリティ類が充実しているので感心した。 フォーマット/パーテーション操作/パスワードロックなどに加え、FreeDOSが入っていて、ブートまで可能になっている。今回使用したFreeDOSはもちろん英語版だったが、無理に日本語化はしなくてもよいので、このまま残してほしいものだ。 また、USBホスト機能などがあれば、デジカメからのデータ転送もできて用途が広がるだろう。今後の機能拡張に期待したいところだ。
●アクセス速度はまあまあ 1インチHDD搭載ということで、速度面ではあまり期待していなかったが、通常型のUSBフラッシュメモリと同等かちょい下という結果だった。高速型のUSBフラッシュメモリと比べると読み込み/書き込みとも半分ぐらいの速度しかない。
●ポータビリティと価格設定のバランス PHDは、米国のamazon.comでは、5GBモデルが160.99ドル、2.5GBモデルが129.99ドルで販売されている。1ドル105円換算で、約16,900円と約13,650円になる。 2.5インチHDDを使った20GBのポータブルHDDの店頭価格が12,800円ぐらいからなので、持ち運びやすさやセンスの良さなどを抜きにした、価格対容量比では、PHDは不利な状況だ。 また、2GBのUSBフラッシュメモリは、通常型で24,800円、高速型では39,800円ぐらいからなので、速度では劣るものの価格対容量比ではPHDの方が有利だ。 いま、4GBのMicrodriveの店頭価格が29,800円ぐらいなので、それを考えればがんばっている値段なのだが、ポータビリティとデザインをどう考えるかで、評価が分かれるだろう。 国内での価格と発売時期は未定だが、このあたりを考慮した価格設定を期待したい。 □Seageteのホームページ(英文) (2005年2月16日) [Reported by date@impress.co.jp]
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