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アップル、PowerBook G4の製品説明会を開催
2月3日 開催 連絡先:Apple Storeコールセンター アップルコンピュータ株式会社は3日、1月31日に発表したPowerBook G4についての説明会を開催した。 今回発表されたPowerBook G4は、12型が2機種、15型が2機種、17型が1機種の計5モデルからなるラインナップで、従来の製品構成をそのまま引き継ぐ形となる。既報のとおり今回の製品は、CPUや標準搭載メモリ、HDD容量、光学式ドライブなどのスペックを底上げして、一部新機能を加えたマイナーチェンジに相当するもの。外観デザインやインターフェイスに関して大きな変更は加えられていないものの、Bluetooth 2.0の搭載や、ポータブル機での30型シネマディスプレイへの対応など見逃せない部分も多い。
【お詫びと訂正】初出時に12インチモデルのメモリ最大容量が誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます 製品説明は、ポータブル製品のプロダクトマーケティングを担当する福島哲氏によって行なわれた。同氏は新ラインナップに共通する特徴として「システム全体のパフォーマンスの向上」を挙げ、最大1.67GHzのG4プロセッサ搭載、5,400rpmハードディスクの採用、全機種で512MBメモリの標準搭載、Bluetooth 2.0 + EDR(拡張データレート)の採用、8倍速のSuperDriveの採用などを紹介した。 なかでもBluetooth 2.0 + EDRは、ポータブル製品に限らず同社製品としても初めて搭載されるテクノロジー。従来のBluetooth 1.2と比較して約3倍となる最大3Mbpsのデータレートを実現するほか、同時に複数のデバイスへのファイル転送もサポートする。ただし、接続対象となるはずの携帯電話やプリンタ、PDAなどでは搭載機種がまだ登場していないのが現状だ。もちろん下位互換性は確保されているため、既存のデバイスに対してBluetooth 1.2仕様での利用に問題はない。 さらに全機種に共通して追加されたのがスクロールトラックパッド機能だ。これはPowerBook G4に搭載されているトラックパッドを、ポインタの移動だけではなく、アクティブウィンドウにおける上下左右のスクロールにも使えるようにするもの。ポインタの移動は従来どおり1本の指先で操作し、アクティブウィンドウ内でスクロールを行ないたいときには、2本の指先で同時にトラックパッドに触れることで、上下左右への自由なスクロールが可能になる。 福島氏によれば、スクロールトラックパッド機能は今回のPowerBook G4に搭載されている新しいトラックパッド部分のハードウェアと、PowerBook G4向けに一部カスタマイズされたMac OS X 10.3.7の組み合わせでのみ機能するという。そのため、従来モデルで同様の機能が利用できるというわけにはいかないようだが、ソフトウェア的に対応することが可能かどうかという点では、検討中と含みを持たせた。 そのほか環境光センサー付きバックライトキーボードは、従来モデルに比べて最大10倍の高輝度を実現したという。また従来は15型上位モデルと17型とに限定して搭載されていたが、今回から15型全モデルと17型への搭載となっている。
もう1つ、今回のPowerBook G4では緊急モーションセンサーの搭載もポイントとなっている。これはZ軸方向への移動も検知可能な3次元加速度センサーを搭載することで、不意の落下などの際にHDDのヘッドを待避する機能。緊急時の動作はもちろんのこと、誤動作による通常操作時の遅延発生についての質問があったが、福島氏からはテスト運用を行なった限りでは、誤動作が起こる可能性は極めて少ないという認識が示された。さらに、全モデルにおいてスペックの底上げが実施されてはいるが、バッテリ駆動時間は従来モデルと同等の性能を維持しているという。 ハイエンド機となる17型モデルでは、内蔵GPUであるATI MOBILITY RADEON 9700に、ポータブル機としてはじめてDual Link DVI機能が搭載されている。これは同社製の30型シネマディスプレイを外部ディスプレイとして使う際に必須となる機能だ。外部ディスプレイを接続した場合、PowerBook G4側と外部ディスプレイはデュアルディスプレイでもミラーリングでも利用が可能。デスクトップのフラッグシップであるPowerMac G5でも30型シネマディスプレイを使うときには専用のグラフィックボードをオプション品として追加することを考えると、17型PowerBook G4は手軽に30型シネマディスプレイを含めたデュアルディスプレイ環境を実現する選択肢ともなりそうだ。Dual Link DVI機能は、15型の上位モデルでもBTOオプションとして追加することが可能となっている。 さらに、17型PowerBook G4ではオーディオの入出力がオプティカル対応となった。これもまたPowerMac G5と同等ということで、プロセッサこそG4とG5という違いはあれど、インターフェイスにおいてはデスクトップのフラッグシップ同等かそれ以上のスペックに達したと見ることが出来る。
ソフトウェアは、前述のとおりMac OS X 10.3.7 "Panther"を一部カスタマイズしたものが添付される。標準バンドルソフトは従来モデルとほぼ同等だが「Art Directors Toolkit 4」が新たに加わったほか、1月29日から出荷のはじまった「iLife'05」も含まれている。12型、15型については2月1日から順次出荷が開始されているほか、17型も2月上旬には出荷開始となる見込みだ。
□アップルコンピュータのホームページ (2005年2月3日) [Reported by 矢作晃]
【PC Watchホームページ】
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