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浅草“花やしき”で二足歩行ロボット大会
「第2回ROBO-ONEスペシャル」開催

風船型ロボット・あどバルーン

11月6日〜7日開催



 11月6日、7日、週末の浅草・花やしきで二足歩行ロボット競技会「ROBO-ONEスペシャル」が開催された。ROBO-ONEとは、ホビイスト製作の小型二足歩行ロボットによる格闘大会。スペシャルはROBO-ONEのアスレチック版である。今回が2回目(競技内容詳細は第1回記事参照)。

ROBO-ONE初の屋外ステージでの開催

 花やしきはいろいろなアトラクションがぎゅっと濃縮された遊園地である。この空間のなかで、多くの親子連れが「初めてのROBO-ONE」を観戦した。

 初日の6日には歩行速度を競う「ダッシュ」、階段上り・下りの「ステアーズ」が行なわれた。2日目の7日には、ピンポン球を“的”めがけて投げる「ボール」、ドアノブをつかんでドアを開閉する「ドア」、そして総合障害競技の「イーグル」が行なわれた。「ボール」は新競技である。

 結果は、Dr.GIY(ドクター・ギー)さん製作のパワーのあるロボット「ヨコヅナグレート不知火(しらぬい)」がステアーズ、ボール、ドアの3競技で勝利をおさめ、圧勝。タイム的にはあまり良いとは言えず、Dr.GIYさん本人は満足いかない部分もあったようだが、見事総合優勝した。なお、ダッシュで優勝したのは、りょうさん製作の「アルフォンス」、イーグルの優勝はこうじさん製作の「マジンガア」。


【動画】うつぶせから起きあがり、歩いていくROBO-ONEダッシュ。タイムではなくトーナメントなので運もある。花やしきのステージは水平ではなく、方向をセンサーで取るロボット以外はあらぬ方向へ 【動画】「ヨコヅナグレート不知火(しらぬい)」。ステアーズではしっかりした足取りで上り、下り共にクリア。下りのほうがロボットの自重がかかるため難しい 【動画】ボールでは見事、的の中心に命中。10点満点を獲得した

 週末ということもあり、親子連れが多く、動いているロボットがステージ上にあるときは多くの子どもが集まった。また、年配の方のなかに熱心に見物している人が見られた。見学者のほとんどは何の競技が行なわれているかではなく、ホビイストのロボットを見ることそのものが目的であったようだ。競技中よりもむしろ合間に行なわれたデモンストレーションのほうに注目が集まっていたときもあった。

【動画】SUMYファミリーによる「ARIUS2X」。階段上りは成功したが下るのに失敗 【動画】ARIUS2Xによるボール投げ。自分の体ごと放り投げる大きな動作が特徴 【動画】湯本修三さんによる「Σ」のボール投げ。横向きにボールをほうる
【動画】マジンガアによるボール投げトライ。競技は「自律」で行なうことになっているので、これはデモンストレーション マスタースレイブで操縦者とロボットの動きが連動する「マジンガア」はやっぱり大人気
【動画】2日目には菅原雄介、森口拓雄氏製作の「A-Do7号機」、通称「あどバルーン」が登場。ヘリウムガスを詰めた風船にアクチュエーターを4つ使った足をつけたもの。ある程度制御できる風船だ。風船の浮力で自重は60g。卵一個くらいの重さだ。「身軽」な動作で観客にはバカウケ 【動画】控え室での様子。見た目ほど簡単ではなく、軽すぎず重すぎず、浮力の調節が難しいらしい。風船一個の値段は5,000円くらい
前回、見事なタイムでイーグルを制覇した「MAGI」。今回は起きあがりに苦戦して敗退 りょうさん製作「アルフォンス」 きららRさんの「リトル・トライダー」
ROBO-ONEダッシュの様子。写真は新川高英さん「n1」VS えまのんさんの「Cavalier」 「すげえ金色だ!」と子どもには人気だった、しもさささんの「U-kngiht」。片足で見事に衝撃を受け止めるはずが、本番ではうまくいかず
「DYNAMIZER 2」機体をお父さん、プログラムをお子さんが担当している杉浦ファミリー。ステージ上でロボットの動かし方について議論中。こういう家族が日本中で増えるようになれば日本のロボット産業も安泰!? 「DYNAMIZER 2」VS 吉村浩一さんの「R-Blue7」のデモンストレーションバトル。吉村さん曰く「このロボットはダンス用なんで、格闘なんてヤバンなことばできません(笑)」というわけでDYNAMIZERの勝利。なお「R-Blue7」はちょっとしたジャンプもできる

 ROBO-ONEはこれまでずっと屋内で行なわれていたので、屋外ステージは今回が初めて。花やしきのステージはロボットが歩くにはけっこう問題があり、多くのロボットが苦戦。初めて見た人々は、ただロボットが動いている様子に驚いていたが、実際にはエントリーしていたものの棄権も多く、「見せ物」としてはやや微妙な出来だった。

最後に出場者で記念撮影

 とはいうものの、もともとROBO-ONEスペシャルは、ロボットの運動性能やロバスト性を競う、あるいはそれを促進することを念頭に置いた競技である。

 将来的には、起きあがり1つとっても、そのままでは起き上がれないときも寝返りをうつとか、寝たままの姿勢でも向きを変えられるようにするなど、複数のモーションを用意して、それをセンサーで状態に応じて切り替える、などの工夫をこらして、より多様な環境にも、柔軟かつ強靱に適応できるようになるのだろう。そうなってくれば、見ているほうも製作者も、もっと楽しくなるだろう。

 将来はデパートの屋上で普通にROBO-ONEのような競技が催されるようになるのだろうか。


□ROBO-ONEのホームページ
http://www.robo-one.com/
□関連記事
【3月4日】【森山】二足歩行ロボット競技大会「ROBO-ONE Special」
〜階段昇降、ドア開閉、ダッシュなど4種目
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0304/kyokai22.htm

(2004年11月9日)

[Reported by 森山和道]

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