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ATI、Athlon 64用PCI Express対応チップセット
「RADEON XPRESS 200」

11月8日(現地時間)発表




 加ATI Technologiesは8日(現地時間)、Athlon 64向けPCI Express対応チップセット「RADEON XPRESS 200」シリーズを発表した。すでにOEM向けに出荷開始されており、搭載製品は年末以降に登場予定。

 「RADEON XPRESS 200P」は、同社初のPCI Express対応チップセット。PCI Expressはx16を1レーンとx1 4レーンがノースブリッジに接続。

 サウスブリッジの「IXP400」はノースブリッジとPCI Expressで接続され、USB 2.0×8、シリアルATA×4、パラレルATA×2、AC'97オーディオなどに対応。シリアルATAはRAID 0/1に対応する。IXP400以外に、ULiのPCI Express対応サウスブリッジも搭載可能。

 「RADEON XPRESS 200」は200PにDirectX 9対応のビデオ機能を内蔵させたもの。ビデオ機能は「RADEON X300」をベースとしたもので、コアクロックは300MHz。ピクセルシェーダ2.0およびバーテックスシェーダ2.0に対応。シェーダパイプライン数は明らかにされていないが、同社によれば「(ピクセル=4/バーテックス=2の)X300から増えてはいない」という。

ブロックダイアグラム

 ビデオメモリはメインメモリの一部を使用するUMAのほか、ローカルバッファを搭載可能で、UMAとローカルバッファの同時利用も可能。

 「HyperMemory」と呼ばれるビデオメモリ管理機能により、UMAとローカルバッファを利用している際は、テクスチャデータなどのサイズ/使用頻度/メモリバンド幅などを考慮し、効率的にデータの転送を振り分ける。

 ローカルバッファはDDRを128MBまで搭載可能で、マザーボードによっては、増設も可能。バンド幅は32bit。

 RADEON XPRESS 200もPCI Express x16を備え、オンボードビデオと増設ビデオカードの同時利用により、3画面出力が可能となっている。

 このほか、共通の仕様として、セキュリティ機能「TPM 1.1/1.2」、GPUがハングアップした際にGPUのみを自動的に再起動させる「VPU Recover」を搭載。Ethernet機能は内蔵しないが、PCI Express接続でサードパーティ製Gigabit Ethernetコントローラを搭載できる。

 なお、同社では今後、Opteron 2xxシリーズへの対応を考えているという。

RADEON XPRESS 200P搭載のサンプルマザーボード ノースブリッジにはヒートシンクが載るが、サウスブリッジはむき出し
I/Oガスケット部 このマザーボードはmicroATXだが、専用のPCIスロット増設カードでATX仕様に拡張できる こちらはRADEON XPRESS 200搭載マザーボード。ビデオ機能を内蔵するためノースブリッジにはファンがつく。この製品ではサウスブリッジにもヒートシンクがつく

□ATI Technologiesのホームページ(英文)
http://www.ati.com/
□ニュースリリース(英文)
http://mirror.ati.com/companyinfo/press/2004/4796.html

(2004年11月8日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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