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東芝、新グローバルブランドPC「Qosmio」発表会

7月22日発表



 株式会社東芝は、同社のノートPC新サブブランド製品として「Qosmio」(コスミオ)を発表し、都内で記者会見を開催した。

 Qosmioは、Cosmos(宇宙)とイタリア語のmio(私の)を組み合わせ、頭文字を「Q」に置き換えた造語。「私の(宇宙的な)空間)」を表すイメージしたという。東芝では、従来、日本国内外で異なるブランド名を投入することが多かったが、Qosmioは国内だけでなく、世界共通のブランドとして展開する新ブランドとなる。

 CPUや液晶ディスプレイなどの仕様が異なる3モデルが用意される。11種類の映像処理機能をハードウェアで搭載した高画質化システム「QosmioEngine」を搭載。スピーカは、ハーマン・カードンのステレオスピーカ(口径30mm)、液晶ディスプレイは一般的な液晶テレビを上回る600cd/平方mの輝度をもつ「高輝度Clear SuperView液晶」(上位2モデルのみ)を採用し、AV機能を大幅に強化した製品。

 QosmioEngineは東芝が自社開発した画像処理エンジンで、デリンギング、デブロッキング、デジタルシャープネス、エッジエンハンサ、デジタルノイズリダクション、ブラック/ホワイトエンハンサ、色補正、デジタルオーバードライブ、インターレス・プログレッシブ変換、3次元Y/C分離、10bit ADコンバート機能などをもつ。同社のPC開発グループと、AV機器開発グループが協力して開発し、600cd/平方mの高輝度液晶を活かすための高画質化を実現したという。

 ハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載するTVチューナも自社開発のものを搭載。当初から各国仕様に対応させることで部品を共通化し、低コスト化を図るとともに、世界市場への迅速な対応を実現したという。

 また、Windowsを起動することなくTV録画などが可能な「QosmioPlayer」機能、Windows上でAV機能を利用するための総合ユーティリティ「QosmioUI」も搭載する。

 将来的にホームネットワークの一部として機能させることも視野に入れており、いずれは同社の液晶テレビやHDDレコーダなどとの連携を可能にする予定という。

 会場には年末に予定されている17型、15.4型のワイド液晶を搭載したQosmioも参考展示され、注目を集めた。

本体右側面。DVDスーパーマルチドライブを搭載 本体左側面。SDカードスロット、PCカードスロットなどのインターフェイス類を搭載 キーボードのアップ
天板を閉じたところ 天板上のQosmioロゴ 本体背面。D2出力端子を備える
キーボード上部にはAV機能を操作可能な「フロントオペレーションパネル」を備える スピーカはハーマン・カードン製 付属のリモコン。新たに録画ボタンなどが追加された
年末発売予定とされた、ワイド液晶搭載モデルも参考展示された。写真は15.4型ワイド液晶搭載モデル。基板などの基本設計は今回の製品とほとんど変わらない予定という こちらは17型ワイド液晶を搭載した大型ノート

 発表会冒頭では、株式会社東芝 取締役執行役専務 PC&ネットワーク社社長 西田厚聰氏が挨拶した。「ノートPC市場は2003年だけを見ても今後成長が期待できることがわかる。これまで全PC市場においてノートPCのシェアが20%を超えることはない時期が長かったが、ようやくヨーロッパでもノートPCの比率が33.4%まで上がった。東芝はノートPC市場に特化した戦略を採ってきており、ノートPCのシェア向上に貢献してきたと自負しているが、これからはわれわれが力を入れなくても自然と市場が拡大していく段階になった。将来的には全世界のPC市場の50%以上がノートPCになると考えている」などと、ノートPC市場への期待感を覗かせた。

株式会社東芝 取締役執行役専務 PC&ネットワーク社社長 西田厚聰氏

 西田氏は、「企業としては、常に新しい需要を創出することが責務」と語り、PCのコモディティ化がもたらした価格競争だけの時代から、今後の需要を創出できる新しいセグメントの商品を作っていくことが重要だという考えも示した。

 東芝では販売体制の見直しや、生産の効率化が遅れ、今回の製品ではこの点を見直したという。具体的には、従来24種ものマザーボードが存在するなど、製品ごとに個別のパーツを開発していたが、現在ではこれを半減させ、部品点数の削減、共通化による開発効率のアップを実現したとしている。

 販売戦略も見直され、AVノート、シン&ライト(薄型)の2軸に力を入れるとし、「コモディティ化された製品は誰でも開発できる。台湾勢でも作れるものを真剣に自社開発し、開発にかかるコストパフォーマンスが悪かった。今後は、コモディティ製品ではODM比率を30%から50%へ増やし、代わりにAVノート、シン&ライト製品へ開発費を投入していく」とし、より個性のある製品を増やし、市場を開拓するという姿勢を示した。

 AVノート市場については、「デスクトップではすでにAV PCは当たり前になっているが、ディスプレイにそのままAV用の液晶パネルをもってきたりと、いわば複合機的な商品が多かった。だが、同じことをノートPCでやると技術的なハードルが高い」、「デスクトップではすでに70%を超えるPCがTVチューナを内蔵するが、ノートPCでは13%弱にすぎない。しかも完全なAVPC融合製品と呼べるものには仕上がっていない。QosmioはAVとPCの技術を融合させ、全世界同時にブランド展開することになる」などと述べた。

 また、'85年のT1100、'89年のダイナブックを初めとしたノートPCの立ち上げ、'92年のカラーノートPC投入、'95年のWindows 95搭載ノートPC投入、'96年のLibretto投入を4つのパラダイムシフトと位置づけ、Qosmioは5つめの役割を担うとした。

 「今回の製品は構造改革の第一弾。今後も第二弾、三弾とぞくぞくと改革を続けていく。AVノートをひとつの踏み台として新市場を形成していきたい」とし、今後も積極的に新しい技術を投入し、市場を開拓していく姿勢を見せた。

 質疑応答では、今回のブランドの位置づけについて質問がされたが、「世界共通の新ブランドとして、グローバルレベルで投入するもので、ダイナブックブランドが無くなるわけではない。ダイナブックのAV強化モデルという位置づけになる」とした。

 また、「デジタルホームなど、AVとネットワークを組み合わせる構想は他社もやっているが、どこで差別化しているのか?」という質問には、「PCでグローバルに展開することがキーポイント。Qosmioによって一挙にグローバル展開するところが異なる。そのためにワールドワイドで通用するTVチューナなども開発し、投入している」とした。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2004_07/pr_j2201.htm
□製品情報
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/040722e1/index_j.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0722/toshiba1.htm

(2004年7月22日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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