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富士通、TVチューナ機能の説明会を開催
~地上デジタルへの対応も進行中

FMV-DESKPOWER LX70H

7月12日 開催



 富士通株式会社は12日、同社デスクトップPCのTVチューナ機能についての説明会を開催した。説明会では、4月に発表された17型液晶一体型モデル「FMV-DESKPOWER LX」向けに新規に開発されたTVチューナのほか、地上デジタルへの対応など今後の戦略についても解説がなされた。

 同社は多岐に渡りDESKPOWERシリーズでTVチューナを採用しているが、DESKPOWER LXでは、「普段はTV、たまにPC。書斎・子供部屋に置く2台目のTV」というTVの視聴を中心とした用途の想定のもと開発されたという。

DESKPOWER LXのTVチューナカードのブロック図

 従来のTVチューナ搭載PCでは、PCから独立したチューナ内蔵液晶ディスプレイを付属させたものを除いて、TVとして見たときに、アプリケーションの起動や操作が難しい、OSの起動が遅い、画質が悪いといった弱点があった。

 こういった点に対し、DESKPOWER LX(下位モデル除く)では、新開発のTVチューナカードの搭載により問題の解決を図った。

 新チューナカードは、1枚のPCIカード上にチューナを2基搭載し、PC全体を起動せずに、片方のチューナ部分と、液晶の表示部のみを通電することで、OSを起動させずに、リモコン操作で2~3秒でTVを起動できる。また、IP変換による高画質化機能も搭載する。

 同じく液晶一体型で、TV専用モードを持つものとしては22型ワイド液晶を採用するDESKPOWER Tシリーズが先行しているが、同モデルが2枚の基板で実現している機能を、1枚に集約させることで、DESKPOWER LXは低価格性も維持した。

DESKPOWER Tでは一般的なTVチューナカード(写真左)と、TV専用モード向けの専用基板(写真右)を搭載している
DESKPOWER LXではほぼ同機能を1枚のカードにまとめた 両者の比較図

ハードウェア方式とソフトウェア方式の比較

 現在、TV専用モードの実装については、DESKPOWER LXのようなハードウェア方式に対し、LinuxなどのOSを利用したソフトウェア方式を採用するものもある。

 ソフトウェア方式は、価格を抑えられるほか、実装が容易になるといったメリットがあることから、同社でも、ノートPCにはソフトウェア方式を採用するが、TV機能の起動に10秒程度かかる、CPUなどを起動する必要があるといった点を考慮すると、家電的使い方を望むユーザーにはハードウェア方式が有用だとした。

 今後のTVモデルの展開としては、TV専用モードでの裏番組録画機能や、2画面表示機能、Windows上でのTVの高画質表示などの導入が検討課題となっているという。

 地上デジタルへの対応については、2006年の地上デジタルの全国展開までに製品化できるよう検討中という。

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□製品情報
http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0404/deskpower/lx/
□関連記事
【4月20日】富士通、17型液晶一体型の「FMV-DESKPOWER LX」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0420/fujitsu3.htm

(2004年7月12日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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