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ATI、PCI Express Kick-Offイベントを開催
〜HDビデオ編集もデモ

7月1日 開催



 ATIテクノロジーズジャパン株式会社は1日、「PCI Express Kick-Off」と題したイベントを開催。加ATI Technologiesのリック・バーグマン上級副社長のほか、インテル、NEC、富士通のゲストがPCI Expressへの取り組みやメリットなどについて語った。

●今後のコンピューティングはビジュアルの時代に

ATIテクノロジーズジャパン黛登社長

 冒頭、挨拶を行なったATIテクノロジーズジャパン代表取締役社長の黛登氏は今回のイベントの趣旨について「技術発表会というよりも、お客様、パートナー、業界、エンドユーザーにPCI Expressについていろいろな面でお話ししたい」と説明。

 「ATIへの褒め言葉は不要なので、PCI Expressの意味や自分たちの方針を語ってほしい」と述べた。

 続いて、ATI Technologiesでデスクトップ・ビジネス・マーケティング上級副社長を務めるリック・バーグマン氏が同社のPCI Express製品に関する戦略を説明した。

 まずバーグマン氏は、コンピューティングの変遷について言及。「メインフレームから始まったコンピューティングは、'70年代後半にミニコンへと移り変わり、'80年代以降、過去15年間はPCの時代だった。では、PCの次には何が来るのか? 」

ATI Technologiesリック・バーグマン上級副社長

 「我々はPCがなくなるとは思わない。が、コンピューティングの定義は拡大しつつある。コンピューティングの第4の時代はビジュアルの時代になるだろう。デスクトップPCであれノートPCであれ、ユーザーは最高のビジュアルを要求しつつあり、これは携帯電話やデジタルTV、ゲーム機などにも波及しつつある」と述べ、今後のコンピューティングがコンピュータの範疇を超え、ビジュアルを基軸としたものになるだろうとの考えを示した。

 このビジュアルの時代を支える技術となるのがPCI Express。バーグマン氏は、「PCI Expressの双方向4GB/secのバンド幅と、安定性、スケーラビリティにより、ハイビジョン映像編集、CPUとGPUにより負荷分散といった新たなアプリケーション/用途のほか、これまでになかったアプリケーションを生み出し、PC市場の成長を促すだろう」とした。

 またバーグマン氏は、Intelとの密接な協業により、同社がすでにRADEON Xシリーズなど、PCI Expressにネイティブで対応する製品を出荷開始していることを強調し、「競合他社が最初のネイティブ製品を出す前に、我々は100万個の製品を出荷する」と息巻いた。

 PCI Expressの広い帯域幅の優位点を示すハイビジョン映像のリアルタイム編集のデモも行なわれた。デモ内容は、複数の映像ストリームを同時に表示したり、映像にリアルタイムで特殊効果をかけたりするというもので、常時40〜50fps程度の性能を発揮していたが、AGPのビデオカードで同様のことをやると20fps程度になるという。

デスクトップだけでなく、ワークステーションやノートPCでもエントリーからハイエンドまでPCI Express製品を展開 ハイビジョン映像のリアルタイム編集デモの動画(WMV/3.9MB)

インテル ケビン・セラーズ本部長

 続いて、各ゲストがPCI Expressの重要性や方針について語った。

 インテル株式会社マーケティング本部本部長のケビン・セラーズ氏は、デジタルホームの実現と普及において、デジタルコンテンツをさまざまな機器間でやりとりするには広い帯域幅が必要になると語った。

 NECパーソナルプロダクツ株式会社執行役員常務の増田博行氏は、デジタルホームにおけるPCとデジタル家電の競合と共存について語った。

 PCによる家電領域への進出と、家電製品の領域拡大により、両者は競合しつつある。増田氏は、DVDレコーダやTVが録画や視聴といった単機能に留まるのに対し、編集機能やネットワーク機能を持つといったPCの優位点を挙げつつも、一方で、今後のシームレスなデジタルホームにおいては家電との共存が必要になるとコメント。

 その実現にはPCのさらなる高機能化が必要だとし、「そのためにもATIには、高性能、高画質で、かつ静音で低消費電力な製品を作ってほしい」と述べた。

 富士通株式会社パーソナルシステム事業部事業部長の齋藤邦彰氏は、「CAD/CAE/DCCといったアプリケーションはまだ重く、PCI Expressへの移行は速いだろう」と述べ、業務用途でもPCI Expressが速やかに普及していくとの見込みを示した。

NECパーソナルプロダクツ増田博行執行役員常務 NECの考える今後のPCのあり方 富士通 齋藤邦彰事業部長

 会場には、PC/ビデオカードメーカー各社の新製品も展示された。なお、ASUSTeKの担当者によれば、同社のIntel 925/915シリーズ搭載マザーボードは来週にも正常なICH6搭載品の販売が再開される見込みだという。

ASUSTeKを始めカードベンダー各社が自社製品を展示 NECのスリム型PCI Express対応デスクトップPC。独自の冷却機構により静音化を実現した 富士通のPCI Express対応機。上位モデルはRADEON X800 XTを搭載する
エプソンダイレクトのPCI Express対応機 インテルはWMV HDコンテンツを大型TVに出力してデジタルホームをデモ ソニーはすでに発売中のVAIO type Rを展示

□ATIテクノロジーズジャパンのホームページ
http://www.ati.com/jp/
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【6月29日】インテル、ICH6の不具合についてコメント
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0629/intel.htm
【6月25日】ICH6シリーズに不具合
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0625/msi.htm
【5月11日】RADEON X800でHDゲームを実現
〜ATIが、国内で新GPU製品発表会を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0511/ati.htm

(2004年7月1日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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