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ABIT、テクノロジートーク2004を開催
〜未発表チップ製品の情報も多数

6月25日 開催



 ABITは25日、「ABITテクノロジートーク2004」と題した製品説明会を開催。同説明会には同社ホームページから応募した一般ユーザーなどが参加し、同社Product Marketing SupervisorのJesse Chen氏が新製品や新技術について説明を行なった。

●未発表のIntel 925XE搭載製品の説明も

ABIT Jesse Chen氏

 Chen氏はまず同社マザーボードのロードマップを紹介し、2004年第3四半期から2005年第1四半期までの新製品について解説した。

 もっとも商品バラエティーの多いPentium 4用マザーボードは、ハイエンド向け、ミドルレンジ/エントリー向け、グラフィック内蔵の3ジャンルに分けて説明がなされた。

 ハイエンド向けは、7月から8月にかけてIntel 925/915/875/865シリーズで5製品が投入。これらの製品の多くは2005年の第1四半期頃まで継続されるが、10月頃に最上位モデルとして現時点で未発表のIntel 925XEを搭載した「AA8 Fatal1ty」が投入される。

 Intel 925XEはFSB 1,066MHzに対応するもの。FSBが1,066MHzとなることで、CPUの帯域幅とIntel 925Xがすでに対応しているDDR2-533の帯域幅が合致する。このほか同製品は、Intel製Gigabit Ethernet、シリアルATA RAID、オーバークロック機能などを搭載した5インチベイ内蔵パネルなどが搭載される。

 ミドルレンジ/エントリー向けとしては、Intel 865PEを搭載しながらLGA775に対応する「AS8」が第3四半期に、PCI ExpressとAGPの両方に対応するVIA PT880と未発表のサウスブリッジVT8251を搭載する「VT8」が第4四半期に登場の予定。

 グラフィック内蔵では、Intel 915G搭載の「IG-80」のほか、Intel 915Gの廉価版と思われる未発表のIntel 915GV搭載の「IG-81」が第4四半期に、Intel 910GL搭載の「IG-82」が2005年第1四半期に出荷される。また、ATI RS400/SB400搭載の「IA-20」も第4四半期に予定されている。

Pentium 4用ハイエンド向けロードマップ Pentium 4用ミドルレンジ/エントリー向けロードマップ Pentium 4用グラフィック内蔵ロードマップ

 Athlon 64用は、VIA K8T800/Pro搭載製品をメインに第2四半期から順次投入。第3四半期にはPCI Expressに対応するVIA K8T890搭載の「AX8」が、第4四半期には最上位モデルとしてNVIDIAの未発表チップセットCK8-04搭載の「AN8 Fatal1ty」、「AN8-MAX」が追加される。AN8シリーズはSocket 939、デュアルチャネルDDR、PCI Express、Gigabit Ethernetなどに対応する。

 Athlon 64用グラフィック内蔵型は、K8M800を搭載しSocket 754に対応する「KV-80」、「KV-81」、「KV-82」が第3四半期に予定されているが、Socket 939用は現在のところ予定がない。

Athlon 64用ロードマップ AMD用グラフィック内蔵ロードマップ

●独自のオーバークロック向け表示計

 続いて同社の独自技術について説明が行なわれた。同社のIntel 925/915搭載マザーボードでは、ノースブリッジに対して垂直にファンが搭載されている。これにより、CPUファンが拡散した風をマザーボードに対して下方向に送り込み、ビデオカードの背面やサウスブリッジを効率的に冷却できるという。

 同社の計測結果によれば従来型のファンよりノースブリッジ温度を4度程度下げられるという。ファンの最大回転数は4,000rpmで、騒音レベルは23.4dBA。

Intel 915P搭載の「AG8」 同社が「OTES AeroFlow」と呼ぶ新型ノースブリッジファンの仕組み

オーバークロックツール「μGuru」の設定画面

 もう1つの新技術が「μGuru」と呼ばれるオーバークロック向けの機能。付属のソフトによりWindows上で、CPUクロック、CPU/メモリ/AGPの電圧、ファン回転数などを監視/制御できる。

 Turbo/Normal/Quietといった各種プリセットボタンによる変更のほか、ユーザーが定義した設定を保存して読み込んだり、起動するアプリケーションによって自動的にモードを変更することも可能。

 さらにユニークなのが「Guru Clock」と呼ばれる付属の据え置き型表示計。Guru ClockにはマザーボードとUSBで接続され、CPU周波数、現在使用しているμGuruのモード、CPU/システム温度、各種ファン回転数、CPU/メモリ/AGP/PCI Expressの電圧、時刻、室内温度が表示。加えて、メールとMSNメッセンジャーの着信も表示される。

 表示内容はソフトおよび本体のボタンで変更可能。また、ボタン操作でオーバークロックモードも変更や、PC本体の電源ON/OFFもできる。

 同社ではGuru Clockにより、フルスクリーンでゲームをプレイしていても各種情報や、メッセージの着信を知ることができるのがメリットとしている。

「Guru Clock」の正面 上部に電源ボタン、切替ボタンを装備 接続はUSB

●D端子搭載ビデオカードも発売

 ビデオカードはATIのPCI Express対応GPU搭載製品をフルラインナップで投入する。特徴的なのは、RADEON X600 XT搭載の「RX600XT-Guru」および、同X300搭載の「RX300-Guru」はμGuruに対応しており、μGuruのソフトからビデオカードのオーバークロックが可能となっている。

 HDTV対応モデルも用意され、RADEON X600 Pro搭載の「RX600 Pro-HDTV」と、同X300搭載の「RX300-HDTV」は、HDTV出力に対応し、日本向け製品にはD端子が搭載予定という。

 同社ではPCI ExpressネイティブのGPUに特化する戦略を採っているため、ビデオカードについてはしばらくはATI製品のみになる予定という。

ハイエンドビデオカードロードマップ パフォーマンスビデオカードロードマップ エントリービデオカードロードマップ
RADEON X800 XT搭載の「RX800 XT」 RADEON X600 XT搭載の「RX600 XT-PCIE」 RADEON X300 SE搭載の「RX300 SE-PCIE」

●ATI、Kingstonからもプレゼン

PCI ExpressはAGPに対し、下りで2倍、上りで15倍の帯域を持つ

 ゲストとして招かれたATIテクノロジーズジャパン、およびKingston Technologyの担当者によるプレゼンテーションも行なわれた。

 ATIはPCI ExpressのAGPに対する優位性などについて説明。今後増加が予想されるHDコンテンツのビデオ編集において、AGPでは帯域が不足するほか、チップセット間の双方向同時通信ができないためリアルタイム編集処理にもそぐわないなどと語った。

 PCI Expressの普及については、従来のソフトウェアと互換性が保たれている、大手PCメーカーの多くがIntel 915搭載機を出す予定であることなどから、デスクトップを中心に速やかに市場に浸透するだろうとの見込みを示した。

 Kingstonは同社メモリ製品について解説した。同社はリテール向けに「Branded」、「ValueRAM」、「HyperX」の3つのブランドの製品を展開。Brandedは各PCメーカーの型番ごとに対応したものが用意されており、確実な動作保証がなされている。

 「ValueRAM」は自作向けの製品。「HyperX」はオーバークロック向けで、低レイテンシや、DDRで533MHz駆動のもどなどが用意されている。

 DDR2については、低電圧化によりノートPCのバッテリ駆動時間を延長できる、533MHz駆動により高速化が図れるといったメリットから2005年にはほとんどがDDR2になるだろうとの見込みを示したほか、2006年にはDDR3を投入予定であることを明かした。

KingstonのDDR製品ラインナップ 2006年にはDDR3に

●オーバークロックについて質問が集中

 プレゼンテーション中に適宜設けられた質疑応答では、ユーザーからオーバークロックについて質問が多く寄せられた。

 ABITのマザーボードについては、コンデンサ類もオーバークロックに伴う電圧上昇などを見越して設計されているという。

 Kingstonのメモリについては、同社内でスペック範囲内のテストは行なってから出荷しているが、取り付けてすぐに最大設定にすると問題が生じる場合がある。ケース内の風量の調整や、電圧をちょっとずつ上げていくなど一定の段階をふまえて徐々にクロックを上げることでスペック通りの性能が出せるようになるだろうとアドバイスした。

 また、抽選会も催され、Pentium 4、RADEON 9600 XT搭載ビデオカード、ABIT製マザーボードなどがプレゼントされた。

□ABITのホームページ
http://www.abit.com.tw/page/jp/
□ABITテクノロジートーク2004のページ
http://www2.abit.com.tw/event/jp/0601/event-0601.htm

(2004年6月25日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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