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米MasonWare、光るPC用スピーカーを日本市場に投入
6月28日 発売 PCおよびゲーム専用機向けのスピーカーを発売する米MasonWareは、日本での販売を6月28日から開始すると発表した。 出荷するのは、E2(価格6,090円)、M1(10,290円)、A2(15,540円)、M5(18,690円)の4機種。 普及モデルとなるM1は、6W RMSスピーカー2基、17W RMSサブウーファで構成されるスピーカーシステム。インターフェイスは3.5mmのステレオミニジャックで、PCにも接続できる。サブウーファの再生周波数帯域は40Hz~20kHzまで、SN比75dbで、ゲームソフトなども重低音を生かした環境でプレイできる。 最上位のM5は、5.1chのサラウンドスピーカーで、8Wのサテライトスピーカー4基と、34W RMSサブウーファのほか、手元で操作が可能なワイヤードリモートコントローラが付属している。 A2は、“アルミニウムスタイル”と呼ばれるデザインを採用した2.1chのスピーカーシステムで、ワイヤレスリモコンを付属。最下位となるE2は、30Wを実現する2つのフロントスピーカーとサブウーファの組み合わせによる廉価モデル。手軽に楽しみたいというユーザー向けだ。
いずれのスピーカーにも共通しているのは、イルミネーション機能を搭載していること。音にあわせて、フロントスピーカーの色が、青、赤、緑などに変化し、音と光のコンビネーションを楽しむといった使い方も可能になっている。 ブレント・ウェアCEOは、「音を楽しむだけでなく、イルミネーションにより、これまでにないエンターテイメント性を実現した。利用者にクールな印象を与えることができる製品だ」と話す。 同社では、「光るスピーカー」というイメージを市場に定着させることで、指名購入へとつなげたい考えだ。 なお、国内販売は、マイクロジスティックスジャパンを通じて、DOS/Vパラダイスおよび九十九電機が店頭販売を行うことが決定している。また、今後は取り扱い店を拡大し、ウェブ直販にも乗り出す考え。 マイクロジスティックスジャパンの阿部川久広社長はは、「国内のヒップホップ系ミュージシャンの間では、すでに光るスピーカーとして口コミで人気が広がりつつある。これを今後、拡大していきたい」と語る。 光るスピーカーで、これまでのPC用スピーカーとは一線を画したマーケティング戦略を推進する考えだ。 米MasonWareは、2002年4月に、メイソン・マーフィー氏と、ブレント・ウェア氏など4人により設立されたベンチャー企業。 創業者のひとりであるブレント・ウェアCEOは、30年ほど前、NHKの「イングリッシュアワー」のインタビュアーとして、日米のアーティストを日本国内でインタビューした経験を持つなど、日本との親密な関係を持った人物。日本における事業展開にも特別な思い入れあるといっていい。また、自らも長年に渡ってミュージシャンとして活躍するなど、音にもこだわりを持っている。 今回、日本で販売するスピーカーの特徴は、音質の追求とともに、イルミネーション技術を駆使した、光るスピーカーを実現している点だが、ブレント・ウェアCEOは、「光るスピーカーというと、音質は二の次だという印象を持つかもしれないが、一度、音を聞いてもらえれば、その良さを体感してもらえる。米国でも、実際に音を聞いてもらうという手法によって顧客層を広げている」と話す。 米国では全米でチェーン展開を行っているBESTBUYの約200店舗をはじめ、COMP USAやRadioShackでも同様の展示販売を行っている。 「米国では大量の広告投資によるプロモーションは行なわず、店頭での実演および口コミで普及させる戦略を用いている。実演を行なっている店舗では、大手メーカーブランドのスピーカーの数倍という販売実績を記録している」とウェアCEOは語る。 米国で同社製品を支持しているのは、10代から20代のゲームユーザーや一部ミュージシャンなど。「音質にこだわりをもち、インテリア性にも敏感なユーザー。とくに、ヒップホップ系と呼ばれる層に口コミで広がっている」という。 スピーカー機能が貧弱なノートPCへの接続や、ポータブルCDやポータブルDVDプレーヤー、MP3レコーダーの外部出力用として、さらに、ゲーム専用機のユーザーが高音質なサウンドでゲームを楽しみたいとして購入する例が多い。 また、米国では、レストラン、カフェ、クラブや、病院、学校などの要求にあわせて光の企画まで含めた製品提供も行なっているという。 日本でも、PCユーザーやゲーム機ユーザー、ポータブルミュージックプレーヤーなどのユーザーを主要ターゲットとするほか、レストランやバーなどの企業ユーザーも顧客層として狙っており、「1年間後には、MasonWareの全売上高の10~15%を日本市場から計上したい」(ウェアCEO)としている。 □MasonWareのホームページ(英文) (2004年6月10日) [Reported by 大河原克行]
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