COMPUTEX TAIPEI 2004会場レポート【ミニノートPC編】

重さ1.23kgのコンバーチブル型ミニPCを発見!


Dialogue TechnologyのミニノートPC「FlyBook」。8.9型ワイド液晶パネル(1,024×600ドット)を搭載する
会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center
会期:6月1日~5日(現地時間)


 COMPUTEX TAIPEI 2004の各ブースで展示されていたノートPCについてはすでにレポートしたが、その後面白いミニノートPCを見つけたので紹介したい。

●Dialogue TechnologyのミニノートPC「FlyBook」

 COMPUTEXで展示されていたノートPCは、A4サイズを超えるDTRノートPCや、A4薄型のスリムノートPCが中心であった。しかし、ノートPCには、より携帯性の高いB5サイズのサブノートPCやA5ファイルサイズのミニノートPCと呼ばれる製品もある。

 Dialogue Technologyブースで展示されていた「FlyBook」は、今回のCOMPUTEXで見つけた数少ないミニノートPCであり、タッチパネル付き液晶やGPRS方式のパケット通信機能を装備するなど、コンパクトなボディに多くの機能を詰め込んでいることが魅力だ。本体サイズが235×155×31mmで、重さが1.23kgと、携帯性についても満足できる。

 FlyBookは、CPUとしてTransmeta Crusoe TM5800 1GHzを搭載している。Transmetaからは、すでにCrusoeの後継CPUであるEfficeonが発表されているが、FlyBookではコストを重視して旧世代のCrusoeを採用したようだ。

 EfficeonやPentium Mに比べると、パフォーマンスは低いが、メモリを標準で512MB搭載(増設は不可)していることもあり、動作がそれほど遅いという印象は受けなかった。セカンドマシンとして利用するなら、特に不満のないレベルであろう。HDD容量は40GBで、ミニノートPCとしては標準的である。

 液晶ディスプレイとしては、8.9型ワイド液晶パネル(1,024×600ドット)が搭載されている。液晶パネルには感圧式タッチパネルが装備されているため、スタイラスなどでの操作が可能だ。また、コンバーチブルタイプの筐体を採用していることも面白い。Tablet PCでよく利用されているコンバーチブル型は、液晶パネルを180度回転させて折りたためることが特徴だ。ビデオチップとしてはMOBILITY RADEONを搭載する。

 通信機能が充実していることも特筆したい。IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能とEthernet、モデム機能に加えて、BluetoothとGPRS方式のパケット通信機能も装備している。

 GPRSはGSM対応携帯電話で利用されているパケット通信の方式である。FlyBookのGPRS機能は3つの周波数帯(900MHz/1,800MHz/1,900MHz)に対応したトライバンド対応であるため、GSM圏内ならどこでもスマートに通信を行なうことが可能だ(日本のようにGSMのサービスが提供されていない地域では利用不可)。

 ポインティングデバイスとしては、ThinkPadでお馴染みのTrackPointを採用。クリックボタンがTrackPointのすぐ左と、本体左端の両方に用意されているため、本体を片手で持っても両手で持っても、ポインティング操作が行なえる。キーボードもサイズのわりには打ちやすかった。

 インターフェイスとして、IEEE 1394×2やUSB 2.0×2、PCカードスロットなどを装備しており、拡張性も十分である。バッテリは3セル仕様で、3時間程度の連続駆動が可能だ。なお、タッチパネルを装備しているため、Tablet PCのようにも見えるが、搭載OSはWindows XP Home Editionであり、いわゆるTablet PCではない。

 台湾ではすでに出荷が始まっており、実売価格は5,500NTドル(日本円で185,000円前後)とのことだ。今のところ日本での発売予定はないようだが、なかなかユニークな製品なので、日本での発売も期待したい。

FlyBookはコンバーチブルタイプであり、液晶パネルを180度回転させて折りたたむことができる 液晶パネルを180度回転させて折りたたむと、スレート型ペンコンピュータに変身する 液晶パネルには感圧式タッチパネルが装備されており、スタイラスでの操作が可能
中文仕様と英文仕様のキーボードを搭載した製品が展示されていた。こちらは英文仕様のキーボードである。右側の一部のキーのキーピッチが狭くなっている ポインティングデバイスとしてスティック型のTrackPointを採用。クリックボタンは、TrackPointのすぐ左と、左端の2カ所に用意され、片手でも両手でも操作できるようになっている インターフェイス類は背面にまとまって配置されている
背面向かって左側には、モデム、USB 2.0×2、LAN、外部ディスプレイの各端子が用意されている 背面向かって右側には、IEEE 1394×2(4ピン)、ヘッドホン、マイクの各端子のほか、PCカードスロット(Type2×1)が用意されている 左側面のゴム製カバーを開けると、SIMカード用スロットが現れる。GPRS方式によるパケット通信を行なう場合は、SIMカードを装着する必要がある

●Transmetaブースで見つけたサブノートPCやミニノートPC

 また、Transmetaブースでも、携帯性を重視したサブノートPCやミニノートPCがいくつか展示されていた。

 Amoi Electronicsの「Amoi V3」は、CPUとしてTransmeta Efficeon TM8000を搭載したサブノートPCである。メモリ容量は256MBまたは512MBで、30GBまたは40GBのHDDを搭載する。

 液晶ディスプレイとして、10.6型ワイド液晶パネル(1,280×800ドット)を搭載。ビデオチップとしては、MOBILITY RADEON 9000を採用する。本体サイズは、270×183×22.5mmで、重量は1.25kg(標準バッテリ搭載時)である。3セルの標準バッテリで2.5時間、6セルの大容量バッテリでは5時間の駆動が可能だ。IEEE 802.11b/g対応無線LAN機能を搭載するほか、IEEE 1394端子も装備している。

 また、先日シャープから発表されたEfficeon搭載ミニノートPC「Mebius MURAMASA PC-CV50F」も展示されていた。Mebius MURAMASA PC-CV50Fのサイズは225×158×30.1~31.1mmと小さく、重量も880gと軽い。

Amoi ElectronicsのサブノートPC「Amoi V3」。CPUとしてTransmeta Efficeon TM8000を搭載。10.6型ワイド液晶パネル(1,280×800ドット)を搭載する シャープのミニノートPC「Mebius MURAMASA PC-CV50F」。CPUとしてTransmeta Efficeon TM8000 1GHzを搭載。7.2型ワイド液晶パネル(1,280×768ドット)を搭載する

□COMPUTEX TAIPEI 2004のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2004/

(2004年6月7日)

[Reported by 石井英男]


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