COMPUTEX TAIPEI 2004会場レポート【拾遺編】

ATIのRubyとNVIDIAのNaluが会場で激突


会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center
会期:6月1日~5日(現地時間)


 COMPUTEXの1つの醍醐味といえば、日本ではまず見受けられないような「キワモノ」の展示が挙げられるだろう。しかしどういうわけか、今回のCOMPUTEXではそういった類の展示が減っており、若干おとなしくなった感じがする。

 前回のCOMPUTEXで見受けられた日本の人気アニメのキャラクタをあしらったパーツなどがほとんどなくなっており、著作権がらみの指導があったのかもしれない。とはいえ、ユニークなデザインやアイデアの商品はまだまだ健在だ。

とあるブースで見かけたアイテム。エアー入りクッションにスピーカーとウーファが内蔵されており、全身で低音の振動を楽しめるというもの。現在は2chスピーカー内蔵版しかないが、現在5ch版を開発中とのことだ My-Spaceというメーカーのブースで見かけたクマのぬいぐるみ型MP3プレイヤー。マイク/ライン端子から音声を本体内のメモリへ録音し、再生できる こちらも同じブースで見かけた時計。PCからMP3ファイルを転送することで、時報として音声ファイルを再生できる。また音楽に合わせてフレームが光るギミックも仕込まれている
さらに同じMy-Spaceの製品。電源をUSBから取る電気毛布 AeroCoolで見かけたPCケースで、前面のケースファン吸入口を飛行機のジェットエンジンに見立てたデザインが印象的。シルバーモデルが「JetMaster」、ブラックモデルが「AeroEngine」という名称で、ミドルタワーには「シニア(Sr.)」、ミニタワーには「ジュニア(Jr.)」が付記される フロント面のデザインがイビツなSunBeam製ケース。製品名の「Amoeba(アメーバ)」を見て納得
同じSunBeam製のケースで、こちらもちょっと不思議な印象を受けるデザイン。製品名は「Voodoo」 HDDのリムーバブルケースとしておなじみの、CREMAX「ICY DOCK」の新製品は、フロントに着脱可能なアクリルパネルが付き、着せ替えができるようになる あるブースに展示されていたアナログ時計付きマウス。PCがあれば時間は分かると思うのだが、PCを起動しなくてもいいというのがメリットか?
こちらはキワモノではないが紹介しておきたいAbitのIntel 925X/915 Express搭載製品に付属する「Guru Clock」という小型モニタ。CPUの温度、クロック、ファンの回転数、システム電圧などのほか、MSNメッセンジャーやメール着信時のお知らせなどが表示される。ゲームなどフルスクリーン画面のアプリケーションを使っているときに便利。上部にあるボタンでPC本体の電源も入れられる。接続はUSBで、将来は無線版も予定されているという 同じくAbitの「WMB-1200」というHDDレコーダ。最大の特徴は本体に小型のサブワイド液晶を搭載している点で、メインディスプレイで視聴しながら、サブディスプレイに録画中の番組や、インターネットニュースなどを表示できる。HDDは2基搭載され、ミラーリングされている。無線LANも搭載。発売は8月頃

 一方で、大手メーカーの宣伝活動は例年にも増して熱が入っている。中でもIntel、AMD、NVIDIA、ATIなどは4~5人のキャンペーン部隊が各パートナーのブースを巡回し、来場者にグッズをばらまいたりして盛んにPRを行なっていた。Intelに至っては、抽選でPentium 4をプレゼントするという大盤振る舞いで、必ずどこかしらのブースには黒山の人だかりができていた。

 またATIとNVIDIAの宣伝も会場で大きな注目を集めていた。ATIはRuby、NVIDIAはNaluとそれぞれの新マスコットキャラクタに見立てた衣装をまとったキャンペーンガールを用意。時間によっては対峙するブースにそれぞれのキャンペーン部隊が立つという場面もあり激しく火花を散らしていた。

 しかし、NVIDIAは今回は特に新製品はなし、ATIはPCI Express版のRADEON X800などを発表し、展示も行なわれていたものの、グラフィックスコアはAGP版と同じということもあってか、両者とも製品のパフォーマンスデモなどがほとんどなかったのは残念だ。

ATIのRuby。左の写真のディスプレイ横にある看板に書かれているとおり、大手メーカーのPR隊は2~30分ずつ各パートナーメーカーのブースを回り、このような宣伝合戦を繰り広げる こちらはAMDのPR部隊
NVIDIAのNalu。左の写真の女性は女王様という設定なのかは知らないが、常に寝台に横たわっており、移動する際も、背後に写っている海賊風コスチュームの男性が5~6人がかりで寝台を御神輿のように担ぎ、会場内を闊歩していた Iwillの宣伝部隊。頭に同社のキューブベアボーンを取り付けたヘルメットを被って、無表情でホール内を歩き回る不思議な集団と化してした。このヘルメットは相当重いのか、休憩中にヘロヘロになっている彼らをホールの隅で何度か見かけた
TATUNG(大同)の着ぐるみ。こちらは可愛らしさもあってか、並んで記念撮影を求める人も多かったようだ M米プリテックのPRキャラ。フラッシュメモリなどで有名な同社らしくUSBメモリーをモチーフにしている メーカーPRではないのだが、会場の内外でかなり目立っていたおじさん。宣伝代理を職業としているのか、勝手に各ブースに立ち寄っては歌を披露していた。その際にメーカーの人がノベルティグッズなどをこれまた勝手におじさんの衣装に取り付け、歩く広告塔になっていた。この日はモトローラのリストバンド、AMDの団扇、TYANの紙製バッグなどをぶら下げていた

□COMPUTEX TAIPEI 2004のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2004/

(2004年6月7日)

[Reported by 多和田新也 / wakasugi@impress.co.jp]


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