COMPUTEX TAIPEI 2004会場レポート【ノートPC編 下】

スタイリッシュな「Athlon 64搭載フェラーリモデル」を展示
〜Intel/AMDブース総ざらえ


Acer「Ferrari 3200」
会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center
会期:6月1日〜5日(現地時間)


 Acerは、ノートPCを古くから製造しているベンダーである。今回は、真っ赤なフェラーリレッドに身を包んだ「Ferrari 3200」が注目を集めていた。Ferrari 3200は、デザインばかりが注目されがちだが、CPUとしてモバイルAthlon 64 2800+を搭載するなど、性能的にも優れている。なお、Ferrari 3200は、COMPUTEX TAIPEI 2004 Awardで、プロダクトデザイン部門で賞を受賞している。

 「Ferrari 3200」はモバイルAthlon 64 2800+を搭載したスタイリッシュなノートPC。その名の通りフェラーリのライセンス商品で、ボディの外側と側面は鮮やかなフェラーリレッドで塗られている。チップセットとしてVIA K8T800を採用。メモリは標準で512MB(最大2GB)、HDD容量は80GBである。15型SXGA+液晶を搭載し、ビデオチップとしてはMOBILITY RADEON 9700を搭載する。1000BASE-T対応LANやIEEE 802.11g対応無線LANに加えて、Bluetoothもサポート。サイズは330×272×31mmで、重さは3.014kgである。実売価格は2,199米ドル前後とのことだ。

AcerのノートPCは、キーボードが丸く湾曲していることが特徴だ。人間工学的に打ちやすい形状だという ボディの外側は鮮やかなフェラーリレッドで塗装されている。ブースには、ミハエル・シューマッハが直筆でサインしたモデルが飾られていた
Centrinoテクノロジ対応ノートPC「Aspire 2020」。DothanコアのPentium M 755までに対応する。チップセットとしてIntel 855GMEを採用。15.4型WXGA液晶(1,280×800ドット)を搭載し、ビデオチップとしてMOBILITY RADEON 9700を搭載する。1000BASE-T対応LANやIEEE 802.11g対応無線LANに加えて、Bluetoothもサポート。サイズは360×273×28〜33.49mm、重さは3kg ポインティングデバイスの手前にLCDパネルを装備。時刻やメディアの再生状況が表示される(ただし、曲名などを表示することはできない) ソニーのDo VAIOやWindows XP Media Center Editionなどとコンセプトが似ているマルチメディア統合環境「Aspire Arcade」が搭載されている
Centrinoテクノロジ対応ノートPC「TravelMate 8000」。DothanコアのPentium M 755までに対応する。チップセットとしてIntel 855GMEを採用。15型SXGA+液晶を搭載し、ビデオチップとしてMOBILITY RADEON 9700を搭載する。1000BASE-T対応LANやIEEE 802.11g対応無線LANに加えて、Bluetoothもサポート。サイズは331.5×280.7×33.2〜35.9mm、重さは2.88kg 手前に4in1カードスロットを装備している 超低電圧版Pentium M 900MHzを搭載したタブレットPC「TravelMate C110」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMを採用。タッチパネル付き10.4型XGA液晶を搭載。タッチパネルは電磁誘導式である。サイズは257×216×25.4〜29.7mm、重さは1.45kgと軽い
TravelMate C110はコンバーチブルタイプで、液晶を180度回転させて折りたたむことで、スレート型に変身する Centrinoテクノロジ対応のタブレットPC「TravelMate C300」。BaniasコアのPentium M 1.70GHzまでに対応。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを採用。タッチパネル付き14.1型XGA液晶を搭載。タッチパネルは電磁誘導方式である。サイズは326×272×33.4〜35.9mm、重さは2.74kg。こちらもコンバーチブルタイプである

●MSI〜ノートPC市場では新顔だが、今後に注目
 MXMカードも展示

 MSIは、マザーボードベンダーとしては大手だが、ノートPCへの参入は最近である。そのため、展示されていたモデルは全部で4製品のみだったが、売れ筋製品をよく研究して考えられたラインナップになっている。MEGABOOK S250Cは、iBookにも似た光沢のあるホワイトが美しい2スピンドルノートPCで、重さも1.8kgと比較的軽い

 また、MSIブースでは、先日NVIDIAが発表したビデオ拡張インターフェイス「MXM」対応カードが展示されていた。今回展示されていたMXMカードは、NVIDIAのリファレンスカードと思われ、実際にMXM対応ノートPCが展示されていたわけではないが、少なくともMSIはMXMへの賛同したという宣言ととってよいだろう。今回展示されていたMXMカードは、NV37コアをベースにしたものだが、実際にMXMカードが使われるようになるときには、NV4x世代(つまりGeForce 6世代)のコアが採用されるものと思われる。

DothanコアのPentium M対応のノートPC「MEGABOOK S250C」。チップセットとして統合型チップセットのSiS661MXを採用。12.1型WXGA液晶を搭載。サイズは303×225×26〜28mm、重さは1.8kgと比較的軽い MEGABOOK S250Cを閉じたところ。デザインはシンプルで、ボディカラーのホワイトも美しい。iBookにも似た印象だ SDメモリーカードとMMC、メモリースティックに対応した3in1カードスロットを装備している
DothanコアのPentium M 2GHzまでに対応するノートPC「MEGABOOK M620」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを採用。15.4型WXGA液晶を搭載。サイズは355×255×29.9mm、重さは2.8kg PrescottコアのPentium M 3.60GHzまでに対応するDTRノートPC「MEGABOOK L610I」。チップセットとしてSiS648FXを採用。15.4型WXGA液晶を搭載する。ビデオチップとしてはMOBILITY RADEON 9600(ビデオメモリ128MB)を採用。サイズは358×267×38.5〜45.3mm、重さは3.8kg
DothanコアのPentium M 2GHzまでに対応するノートPC「MEGABOOK M510C」。チップセットとしてIntel 855PMを採用。15型XGA液晶を搭載する。ビデオチップとしてMOBILITY RADEON 9600(ビデオメモリ64MB)を採用。サイズは329×280×21.3〜37.3mm、重さは2.9kg NVIDIAが先日発表したノートPC向けビデオ拡張インターフェイス「MXM」対応カードが展示されていた。中央の大きなチップには、NV37コアとAGP-PCI Expressブリッジチップ「HSI」がMCMで実装されている。右側のチップはメモリチップである。MXM規格はサイズの違いによって3つの規格があるが、展示されていたのはtype 1であろう

●GIGABYTE〜全モデルでPentium Mを採用

 GIGABYTEブースでは全部で4機種のノートPCが展示されていたが、全てCPUにはPentium Mが採用されていた。「N601」がキーボードの左側に、AVコントロール用ボタンとLCDパネルを装備していることを除けば、デザイン的にも機能的にもオーソドックスな製品が多い。

DothanコアのPentium M対応のノートPC「N512」。チップセットとしてIntel 855PMを採用。15型SXGA+液晶を搭載する。ビデオチップとしてはMOBILITY RADEON 9600/9700を採用。サイズは330×268×24.2〜30.2mm、重さは2.36kg Pentium M対応のノートPC「N501」(Dothanコアには非対応)。統合型チップセットのIntel 855GMを採用。15型XGA液晶を搭載する。サイズは330×273×29.9mm、重さは2.8kg DothanコアのPentium M対応のノートPC「N601」。チップセットとしてIntel 855PMを採用。15.4型WXGA液晶を搭載する。ビデオチップとしてはMOBILITY RADEON 9600を採用。サイズは350×255×33.5〜35mm、重さは3.1kg
N601では、キーボードの左側にAVコントロール用ボタンとLCDパネルが用意されている DothanコアのPentium M対応のノートPC「N601」。統合型チップセットのIntel 855GMEを採用。12.1型XGA液晶を搭載する。サイズは283×238×34.3mm、重さは2.1kg 展示されていたN601のボディカラーは、ワインレッドとホワイトを基調としていた

●Intel〜Intel製CPU搭載製品がずらりと勢揃い

 Intelのブースでは、Intel製CPUとチップセットを搭載したノートPCが数多く展示されていた。すでに紹介した製品もいくつか存在するが、全て載せておく。Dothanコアの最上位となるPentium M 755搭載製品を盛んにアピールしていたが、実際にはPentium M 755はまだ潤沢に供給されているわけではなく、国内メーカーの製品でPentium M 755を搭載したモデルはまだ少ない。

Pentium M 755(2GHz)を搭載したArimaの「W621」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する Pentium M 755(2GHz)を搭載したMiTACの「8089」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する Pentium M 755(2GHz)を搭載したMSIの「M510C」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する
Pentium M 755(2GHz)を搭載したCompalの「DCL56」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する Pentium M 755(2GHz)を搭載したECSの「556」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する Pentium M 755(2GHz)を搭載したFICの「MD02」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する
Pentium M 755(2GHz)を搭載したGenuineの「HanBody」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する Pentium M 755(2GHz)を搭載したAcerの「TravelMate 8000」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する Pentium M 735(1.7GHz)を搭載したGIGABYTEの「N203」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する
Pentium M 735(1.7GHz)を搭載したLenovoの「A500」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する Pentium M 745(1.8GHz)を搭載したBenQの「Joybook 6000」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する。1スピンドルノートPCなので、重量も軽い Pentium M 745(1.8GHz)を搭載したMiTACの「8050」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する
超低電圧版Pentium M 900MHzを搭載したTatungの「TTAB-12」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMを搭載する Pentium M 1.50GHzを搭載したSamsungの「SensX30」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する
Pentium M 755(2GHz)を搭載したWistronの「Wistron/JW2」。チップセットとして統合型チップセットのIntel 855GMEを搭載する Pentium M 745(1.8GHz)を搭載したCLEVOの「M362C」。チップセットとしてIntel 855PMを搭載する

●AMD〜Intelに負けじとこちらもパートナー製品がずらりと並ぶ

 AMDのブースでも、Intelと同様に、AMD製CPU(モバイルAthlon XP-MやモバイルAthlon 64)を搭載したノートPCがずらりと並んでいた。こちらは全部で11製品が展示されており、そのうち4機種がAthlon 64搭載機で、残りはAthlon XP-M搭載機となる。なお、低電圧版Athlon XP-Mは存在するが、超低電圧版はないので、ミニノートPCクラスでの採用は困難だ。

Athlon XP-Mを搭載したASUSTeKの「A2D」。チップセットとしてSiS746FXを採用。14.1型液晶を搭載する モバイルAthlon 64を搭載したArimaの「W730-K8」。チップセットとしてVIA K8T800を採用。15.4型ワイド液晶を搭載する モバイルAthlon XP-Mを搭載したFICの「MH47」。チップセットとしてSiS746FXを採用。15.4型ワイド液晶を搭載する
モバイルAthlon 64を搭載した富士通の「Clean FMV-BIBLO」。チップセットとしてnForce3を採用。15型液晶を搭載する モバイルAthlon XP-Mを搭載したシャープの「PC-XV1-7DE」。チップセットとしてVIA KN266を採用。15型液晶を搭載する モバイルAthlon XP-Mを搭載したNECの「LaVie L」。チップセットとしてSiS740を採用。15型液晶を搭載する
低電圧版モバイルAthlon XP-Mを搭載したAveratecの「C3200 series」。チップセットとしてVIA KN400Aを採用。12.1型液晶を搭載する 低電圧版モバイルAthlon XP-Mを搭載した富士通の「S2000」。チップセットとしてMOBILITY RADEON IGP320Mを採用。13.3型液晶を搭載する Athlon 64を搭載したHPの「Pavillon zv5000」。チップセットとしてnForce3を採用。15.4型ワイド液晶を搭載する
モバイルAthlon 64を搭載したAcerの「Ferrari 3200」。チップセットとしてVIA K8T800を採用。15型液晶を搭載する Ferrari 3200には、液晶カバー表面とパームレスト部分の2カ所にフェラーリの「跳ね馬」マークが印刷されている モバイルAthlon XP-Mを搭載したAveratecの「C6200 series」。チップセットとしてSiS741を採用。15.4型ワイド液晶を搭載する

□COMPUTEX TAIPEI 2004のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2004/

(2004年6月3日)

[Reported by 石井英男]


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