AiAF Nikkor 50mm F1.4DF4.0, 1/320秒。同社のD1Xと比較すると若干ラチチュードが狭い気がする。 |
AiAF Nikkor 35mm F2DF4.5, 1/250秒。ほぼ同じ場所で撮影しているのに雲がかかるとこれだけ色が変わってくる。 |
AiAF Nikkor 35mm F2DF6.3, 1/640秒。これだけ明るい場所でISO200は感度が高過ぎる。やはりISO100も欲しい。 |
●使用感は!?
日頃D1Xを使っているので、少し辛口のコメントになる予定だったが、結果的に大きな不満は無い。若干AFが速く正確になれば……と言う程度だ。メニュー操作も項目が減っているだけで特に迷わなかった。液晶モニタの見え方も正確。表示を信じ撮影してOKだ。
不満があるとすれば、ファインダの見え方やシャッター音であるが、価格帯を考えれば並以上である。ただ気になった点は、ファインダ内のバリブライト・フォーカスエリアだ。“明るいところでは黒”、“暗いところでは赤”のスーパーインポーズになるものの、これだけ明るい場所だと黒とそうでない部分(グレー)の区別が付かない。出来れば自動判別でなく、どちらかへ固定するモードも欲しい。バッテリー駆動時間に関しては優秀だ。400枚以上撮ってもインジケータはフルのまま。一般的な用途であれば一本で十分だろう。充電器も非常にコンパクトで旅行などで持ち運ぶ時邪魔にならない。とにかく低価格機にありがちな「安いから仕方ないよね!」的な欠点は見当たらなかった。
【お詫びと訂正】カスタムセッティング18「フォーカスエリア照明」により、常に赤色に照明する設定はできます。
画質に関しては、20万円を切る価格帯のデジタル一眼レフカメラとしては可もなく不可もない。色に関してはD100同様どちらかと言えばナチュラル系だ。D1Xと比較した場合少し平面的か!? ただこれは色空間をAdobeRGBにした時であり、sRGBモードでは使用しなかったので不明である。D1Xに関してはsRGBの色は好きではない。
AiAF Nikkor 85mm F1.4D(IF) |
AiAF Nikkor 35mm F2D |
AiAF Nikkor 35mm F2D |
AiAF Nikkor 85mm F1.4D(IF) |
AiAF Nikkor 35mm F2D |
AiAF Nikkor 35mm F2D |
後半は水着での撮影。ちょっと本業っぽく撮ってみた。ここ数年もう少しハードな感じの写真が多いので何か物足らない気がするのは職業病か(笑)。AiAF Nikkor 85mm F1.4D(IF)は実際約127.5mm相当になるので少し被写体から遠くなってしまうもののお気に入りの一本だ。使用頻度は35mmが90%以上、85mmと50mmが10%未満、24mmは気が向いたら……といった感じである。また、ISO200の感度は室内では有効。どちらのカットもF3.2の1/200秒。D1Xだとシャッタースピードは1/100秒程度になる。さすがにこの程度であれば手ブレしないが、もう少し暗くなると手ブレや被写体ブレを気にする必要が出てくる。屋外では感度が高過ぎるがコンシューマー機としては使い易いだろう。
また、眼の悪い筆者にとって視度調節機構-1.6 ~+0.5 m-1はマイナス側が不足している。できれば-2以上欲しい。F100・F90X・F90・F801S用接眼補助レンズ(-5~+3m-1まで9種)が使えると思うが、今回は持っていくのを忘れてしまいAF任せで撮影した。
さて、D1X一台で頑張っている筆者であるが、現場での故障などを考えるとそろそろサブ機が欲しくなっている。レンズがそのまま使え、バッテリー関係もコンパクトなので、D70は十分その役目を果たしてくれそうである。しかし、結論としてはNGだ。コンシューマー機としては十分な性能を誇るが、グラビア撮影用としては構えてファインダーを覗きシャッターを切った時のフィーリングがイマイチなのだ。このカメラで一日1,000回以上シャッターを切ることは出来ないだろうし、もしやるとすると相当なストレスが溜まる。キヤノンのEOS-10Dに関しても同じである。ボディはプロ機で中身は少し控えめ的なモデルが欲しいものの、需要があるとも考え難いので出るとしても相当先の話か!?
【お詫びと訂正】初出時にRAW現像ソフトは別売と記載しましたが、標準添付の「PictureProject」にてRAW画像が取り扱えます。お詫びして訂正させていただきます。
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