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ソニー、VAIO「第2章」発表会を開催
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発表会は「VAIO DAY 1」という名称がつけられた |
5月10日開催
VAIO type X |
ソニーは10日、東京国立博物館 平成館において、VAIO 2004年夏モデルの報道関係者向け発表会を開催した。
発表会ではソニー IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーの木村敬二 NCプレジデントが「VAIO 第2章の開幕」を宣言、“生まれ変わったVAIO”の意図するところを発表した。
また、地上波アナログチューナを7機搭載したPC「VAIO type X」と、携帯ビデオプレーヤーを参考出品し、デモを行なった。
●「PCとAVの間の壁を自ら破壊する」
ソニー IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーの木村敬二 NCプレジデント |
木村敬二 NCプレジデントは、「VAIOはPCとAVの融合をテーマとし、それを当たり前のものにしてきた。VAIOが目指してきた世界は確立された」と、これまでのVAIOの成果を総括。「VAIOの第1章に自らピリオドを打ち、その第2章の幕を開けることを宣言する」と述べた。
続けて、第2章のVAIOは「ハードウェアのカテゴリや形状に縛られることなく、高次元のAV体験を提供するブランドになる」とし、PC以外のデバイスをVAIOブランドで提供していくとした。
また「第2章のテーマは、AVとITの間の壁を自ら破壊し、真のAVとITの技術の融合によって、1段高いAVの体験を実現する新しい商品群を開発すること」とし、より高音質/高画質なAV体験の提供のほか、時間や場所の制約にとらわれずに、どこでもAVコンテンツを楽しめる環境を作り上げるとした。
より具体的な製品像としては「PCはより高音質/高画質に、モバイルはさらに小型化/スタミナ化」した製品と、「PCプラットフォームにこだわらず、ネットワークの存在を前提とした使いやすいネットワークAV機器」、「これらの機器をネットワークの中で有機的かつ簡単に活用できる操作環境の実現」の3つを提示した。
●紫が練りこまれたVAIOブラック
クリエイティブセンター コンセプトラボ/バリュークリエイションスタジオの戸塚恵一 統括部長 |
VAIOは今回から「黒とスリット」を、VAIO全体に共通するビジュアルとして採用したが、これについてソニー クリエイティブセンター コンセプトラボ/バリュークリエイションスタジオの戸塚恵一 統括部長が説明した。
戸塚部長は新しいVAIOのインターフェイスの名称としても使われる「Do VAIO」を「“VAIO”という製品を表す名詞から、“VAIOする”という動詞へ」と説明。原点に戻り、シンプルで、ユーザーの行為にフォーカスしたコンセプトであることを述べた。
また、「VAIOブラックには、紫が練りこまれている。過去のVAIOの成功に敬意をはらったもの」とした。
新VAIOのコンセプトを表現するビデオでは、抽象的な表現が乱舞した | 新しいVAIOのTV CM。Spinnersの「Could It be I'm falling in love」をアレンジした曲が使用される |
●携帯映像プレーヤーとtype Xを披露
木村 NCプレジデントとVAIO type X |
木村 NCプレジデントは、第2章のVAIOのコンセプトを表現した製品として「type X」と携帯プレーヤーを披露した。
type Xは、7つの地上波アナログチューナと1TBのHDDを搭載したPC。デフォルトの設定では、7つの局の放送を、1日18時間、毎日録画し続ける。ユーザーは任意の番組を、テレビ番組表のようなインターフェイスから選択し、いつでも見ることができる。
PCディスプレイ用の端子のほかに、D4端子を搭載。Windowsで作業しながら、録画したコンテンツをD4端子から表示し、再生することも可能。
HDDがいっぱいになったら古いデータから上書きされるが、デフォルトの設定では約1週間分を溜めておけるという。録画する局や時間はユーザーによるカスタマイズが可能で、局数や時間を減らすことで、より長期間の保存が可能になる。また、番組ごとに上書きしないでおく設定なども可能としている。
別売りのオプションとして、地上波/BS/110度CSデジタル放送に対応したチューナユニットも用意される。デジタルコンテンツの取り込みに関しては、詳細は明らかにされなかった。
2004年内に発売されるとしているのみで、詳細な発売日、価格などは明らかにされなかった。
なおtype Xは、5月14日~16日まで、東京 お台場メディアージュで一般公開されるイベント「Do VAIO World 2004」に参考出品される。
VAIO type X | type Xの番組選択画面。番組表にサムネールが表示される | type Xの光学ドライブ。前面のカバーの内側にある |
VAIO type Xの背面 | type XはPCなので、ワイヤレスキーボードやマウスが付属する |
オプションのデジタルチューナ。地上波/BS/110度CSに対応 | デジタルチューナの背面。type Xとどのように接続されるかなどは明らかにされなかった |
携帯映像プレーヤーは、10日に発表された携帯音楽プレーヤー「VAIO pocket VGF-AP1」のビデオ版ともいうべきもの。詳細は不明だが、VAIO pocket同様のG-senseインターフェイスを備えているように見えた。
type Xなどから映像コンテンツを持ち出して鑑賞できるほか、プレーヤーから他のTVモニタに映像を出力することも可能。発表会では、WEGAにワイヤレスで映像を出力するデモを、木村 NCプレジデントが行なった。
type Xと携帯プレーヤーを披露する木村 NCプレジデント | 携帯プレーヤー。G-senseインターフェイスらしきものがディスプレイの横に見える。携帯機器の割には厚みがかなりあるようだ | 携帯プレーヤーからワイヤレスでWEGAに映像を出力する |
●新製品を一堂に展示
発表会後、新製品が展示され、type Xのデモなどが行なわれた。が、発表会で木村NCプレジデントが披露した携帯ビデオプレーヤーは、展示されなかった。展示会の模様は写真を中心にお届けする。
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース(VAIO)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200405/04-022/
□ニュースリリース(VAIO type X)
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2004/products_0510_typeX_body.html
(2004年5月10日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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