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マクセル、リチウムイオン充電池用の新材料「スーパーオキサイド」
~安全性とエネルギー密度を両立

スーパーラティス・オキサイド(左)とスピネル型マンガン酸化物。前者のほうがリチウム(Li)を多く含有するので、容量が多い

4月1日発表



 日立マクセル株式会社は1日、リチウムイオン充電池の正極用新材料「スーパーラティス・オキサイド(層状構造複合酸化物)」を開発したと発表した。同社ではこれを用い、コバルト含有量を従来の3分の1に抑えた、安全で安定供給可能なリチウムイオン充電池を商品化するとしている。

 従来のリチウムイオン充電池では正極に「リチウムコバルト酸化物」が使用されていたが、活性度が高いため、安全性を確保するための装備、対策が必要とされていた。より安全な正極材料として「スピネル型マンガン酸化物」があるが、リチウムコバルト酸化物使用時に比べ、容量が約20%減ってしまう。

 スーパーラティス・オキサイドは、マンガン/ニッケル/コバルトを原子レベルで秩序正しく配列したもの。リチウムコバルト酸化物と同等の容量を確保しつつ、熱や高電圧充電に対する安定性が優れているとしている。また、価格が高騰しているコバルトの使用量を削減でき、安定した材料供給が可能としている。

□日立マクセルのホームページ
http://www.maxell.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.maxell.co.jp/company/news/2004/040401.html

(2004年4月2日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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