PMA 2004 レポート

ペンタックス、ムービー重視の「Optio MX」を参考展示
~320万画素、10倍ズームでこの夏登場


会期:2月12~15日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center



 Optio S4i/S40/30といった日本未発表製品を前日イベントに出展したペンタックス株式会社だが、PMA 2004の会場にはもう1つの未発表製品を用意していた。それがこの、有効320万画素CCDと光学10倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラ「Optio MX」だ。

 前後方向に長いボディと、その横についたグリップと、まるでカムコーダーのようなフォルムが目を引く。グリップは可動式で、いわゆるガングリップ形状にすることもできる。

 特異な外見にたがわず、動画撮影機能が重視されており、レリーズボタンとは独立した動画撮影用ボタンも用意されている。解像度は不明だが、MPEG-4形式で撮影可能という。

一見カムコーダーだが、高くポップアップするストロボや、露出モード切替など、しっかり“デジカメ”しているOptio MX。SDカードスロットはモードダイヤルの前にあるドアの中に

 一方で静止画デジカメとしてのスペックもきっちりと押さえられているようで、SDメモリーカードスロット、USBポート、内蔵ストロボ、ボディ後端にフリーアングル液晶ディスプレイなどを装備。上面のモードダイヤルには、プログラムオートのほかに、マニュアル、絞り優先、シャッタースピード優先のポジションが用意されている。

 「smc PENTAX LENS」を名乗るレンズの画角については「5.8mm-58mm」と表記されているが、35mmフィルム換算の画角は不明。「Optio」の名は伊達ではないようだ。

 電源はCR-V3リチウムイオン電池をグリップ内に格納する。単3電池もサポートされるようだ。

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グリップは一旦ボディから離れ、下に回転してガングリップ形状になる
グリップの前方、人差し指で操作する場所にあるのがレリーズボタン、親指で操作する位置にあるのが動画用のボタン こうして構えるとスピードガンのようだ バッテリはグリップ内に格納する

 展示されていたのは残念ながらモックアップで動作はしていなかったが、来場者は自由に触れるようになっており、ボディの出来には自信があるようだ。

 発売は6月、価格は399ドルを予定しているという。動画撮影を重視し、静止画と動画の操作系が独立していること、ガングリップ形状をとることなど、三洋電機のXacti DMX-C1の好敵手になりそうな、期待の新製品だ。

□PMA 2004のホームページ(英文)
http://pma2004.pmai.org/
□ペンタックスのホームページ
http://www.pentax.co.jp/

(2004年2月13日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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