PC-XV1-7DE

2月18日より順次発売

標準価格：オープンプライス

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　シャープ株式会社は、新型の15型ブラックTFT液晶を搭載したMebiusなど3モデルを2月18日より順次発売する。価格はオープンプライス。OSはWindows XP Home Edition。

●新型ブラックTFT液晶を搭載した「PC-XV1-7DE」

　最上位モデルの「PC-XV1-7DE」は、2月25日より発売される。店頭予想価格は20万5千円前後の見込み。

　液晶パネルとして、最大輝度500cd/平方mの1,024×768ドット(XGA)表示対応15型ASV方式ピュアクリーン・ブラックTFT液晶を搭載。従来モデルよりも輝度が約2.5倍向上した。ノートPCではトップクラスとなる上下130度、左右160度の視野角を持ち、従来からのブラックTFT液晶技術も採用することで、外光反射を抑えた、黒が引き立つ画質を実現したとしている。

　内蔵のTVチューナには10bit ADコンバータを採用し、より高精度な画質が得られるという。

キーボードのアップ	本体右側面にはメモリカードスロットやPCカードスロット、USBなどを搭載	本体左側面にはTVチューナ入力端子などを搭載

　主な仕様は、CPUにモバイルAthlon XP-M 2400+、メモリ256MB(最大768MB)、HDD 60GBを搭載。光学ドライブはDVDマルチドライブ。Windowsを起動することなくTV視聴やDVD/CD再生が可能な「INSTANT PLAY」機能を搭載する。

　インターフェイスはType2 PCカードスロット×1、Ethernet、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、光デジタルオーディオ出力×1、D-Sub15ピン×1、Sビデオ出力×1などを搭載する。

　バッテリ駆動時間は約1.6時間。本体サイズは326×290×36.8～48.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。

●ピュアクリーン液晶搭載のオールインワンノート「PC-XV1-3CE」

　「PC-XV1-7DE」の下位モデルとなる「PC-XV1-3CE」は、2月18日より発売され、店頭予想価格は17万円前後の見込み。TVチューナは内蔵しない。

　前モデル「PC-SV1-7DD」と同等のXGA表示対応15型ピュアクリーンTFT液晶を搭載する。そのほかの主な仕様は、CPUにモバイルAthlon XP-M 2000+、メモリ256MB(最大768MB)、HDD 40GBを搭載。光学ドライブはDVD/CD-RWコンボドライブ。フロッピーディスクを内蔵する。

　インターフェイスはType2 PCカードスロット×1、Ethernet、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、光デジタルオーディオ出力×1、D-Sub15ピン×1、Sビデオ出力×1などを搭載する。

　バッテリ駆動時間は約2時間。本体サイズは326×290×36.8～48.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.6kg。

●Celeron Mを搭載した「PC-CL1-8CE」

　「PC-CL1-8CE」は3月10日より発売され、店頭予想価格は19万円前後の見込み。

　CPUにCeleron M 1.20GHzを搭載し、IEEE 802.11g無線LAN機能を内蔵する。液晶は、XGA対応14.1型ピュアクリーンTFT液晶。キーボードはゆるやかな曲線状にキーが配列された、「スマイルカーブキーボード」を採用している。

　そのほかの主な仕様は、メモリ256MB(最大768)、HDD 40GB、光学ドライブはDVD/CD-RWコンボドライブを搭載。

　インターフェイスはType2 PCカードスロット×1、Ethernet、USB 2.0×4、光デジタルオーディオ出力×1、D-Sub15ピン×1などを搭載する。

　バッテリ駆動時間は約2時間。本体サイズは310×262×25.2～33.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.7kg。

●ザウルスとの連携機能が搭載された「Galileo」

　パーソナルサーバー「Galileo」(ガリレオ)の新モデル「HG-02S」は2月20日より発売される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後の見込み。

　HDD容量が160GBに強化されたほか、IEEE 802.11g無線LAN機能の搭載など、基本機能が強化された。また、ザウルス専用アプリケーション「Media Palette for Zaurus」を利用すれば外出先から自宅のGalileoへアクセスが可能。ビデオデータをザウルスに転送して視聴することもできる。

　本体サイズは342×260×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.4kg。

Galileo「HG-02S」	ザウルスで番組表を表示したところ

●PCを中心としたデジタルメディアを

シャープ株式会社 情報通信事業本部 パソコン・モバイル事業部 事業部長 中村 眞氏

　発表会冒頭ではシャープ株式会社 情報通信事業本部 パソコン・モバイル事業部 事業部長の中村 眞氏が挨拶し、「デジタルAVが浸透してきた中で、PCもそれを無視できない状況にある。回線の高速化、ホットスポットの増加などによって、モバイル環境も整いつつあり、真のモバイルの活用が可能になろうとしているが、シャープはGalileoやザウルス、MURAMASAなどによって、家庭内外を問わずPCを中心としたデジタルメディアを扱えるようにしてきた」などと語った。

　また、液晶事業については、「昨年発表した3D液晶をはじめ、液晶の技術を特徴ある商品の形で提供してきた。今回発表する「ASV方式ピュアクリーン・ブラックTFT液晶」は、高視野角、高輝度を特徴とするASV、低反射かつ光沢処理が施されたピュアクリーンそして、ブラックTFT技術の3技術の複合体。特にブラックTFT液晶技術を利用することで、500cd/平方mという高輝度ながら、コントラストの高い映像を提供できるようになった」とした。

　質疑応答では、「MURAMASAシリーズへ今回のASV方式ピュアクリーン・ブラックTFT液晶を採用する予定はあるか?」という質問がされたが、「搭載できないことはないが、バッテリ寿命や重量あたりの消費電力が重視されるモバイル用途ではニーズが無い。ただし、同じ技術を応用すれば、さらに低消費電力な液晶パネルを作れる可能性もあり、違う面で活用できる」とした。

広い視野角をアピール	新ブラックTFT液晶の構造

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース(Mebius)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040210-1.html
□ニュースリリース(Galileo)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/040210-2.html
□関連記事
【2月10日】シャープ、AVサーバー「ガリレオ」の新モデル。無線LANを高速化(AV)
－外出先からZaurusでMPEG-4視聴が可能に
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040210/sharp.htm
【2003年11月13日】シャープ、15型TVノートと14型Centrino機
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1113/sharp.htm

(2004年2月10日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]