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オリンパス、自由曲面プリズムによる薄型レンズユニットを開発
〜デジカメ付き携帯電話向け市場に参入

1月26日発表



 オリンパス株式会社は26日、自由曲面プリズム方式を採用したデジタルカメラ付き携帯電話用レンズユニットを開発した。

 一般的なレンズユニットは、被写体に向かって垂直な軸上に複数の丸いレンズを配置する「共軸設計」をとるが、今回発表されたユニットでは2つのプリズムを被写体に平行に、2つ配置する。今回発表されたユニットでは、光は第1のプリズムの中で1回、第2のプリズムの中で2回反射して、撮像素子に到達する。

 撮像素子の高解像度化により、レンズに求められる性能も高くなってきている。共軸設計のレンズユニットでは、レンズ性能を上げるためにレンズ枚数を増やすと厚みも増すが、自由曲面プリズムでは薄くすることができる。発表会において、同社研究開発センター 光学技術部の槌田博文 副部長はこれを「大きくなった光学系を折り紙のように折り畳む」と表現した。

 部品点数が少ないため、組立てが簡単で、製品のばらつきが減り、衝撃や振動にも強くなるとしている。また、自由曲面により設計の自由度が高められるほか、撮像素子への入射光を素子に対して垂直にできるため、画質を向上させられるという。

左が通常の共軸設計ユニット、右が自由曲面プリズムのレンズユニット。点線が光の経路。自由曲面ユニットでは撮像素子に垂直に光が入射するメリットもあるという 部品点数が少ないほか、自由曲面により性能も向上できる レンズ周辺部でも、200本/mmの解像が可能。これは、130万画素CCDの限界値を上回る

 今回発表された開発品は、130万画素対応で、厚さは8.5mm。35mmフィルム換算の画角は35mmで、F値はF2.8。レンズの材質はプラスチック。レンズ中心部の解像度は250本/mm以上、周辺部で200本/mm以上。

映像システムカンパニー コンポーネント事業推進部の豊嶋敬 部長

 この技術により、200万画素、300万画素に対応した製品も可能としている。また、レンズユニットや撮像素子を動かすことにより、AF(オートフォーカス)にも対応可能。ただし、光学ズームへの対応は検討しておらず、同社映像システムカンパニー コンポーネント事業推進部の豊嶋敬 部長は「別な技術で対応する。年末には発表する」とした。

 なお、単体のコンパクトデジタルカメラ製品への応用については明らかにされず、この製品自体は携帯電話専用に設計したものとしている。

 単価は明らかにされなかったが、現在販売されているデジタルカメラ付き携帯電話用レンズユニットと同等の価格としている。

 生産はすべて日本国内で行なわれる。2004年後半から月産10万台規模で量産を開始し、年末には月産50万台規模を予定。また、3年後には月産200万台、年間300億円の売上げを見込む。

□オリンパスのホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2004a/nr040126fsluj.cfm

(2004年1月26日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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