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2003年上期、日本のPDA出荷台数は21.3%減
~ソニーとLinuxが健闘

12月25日発表


 ガートナージャパン株式会社は25日、2003年上半期の日本のPDA・ハンドヘルド市場の出荷調査結果を発表した。これによると、出荷台数は28万5千台で、前年比21.3%減となった。

●個人向けが中心だが、落ち込みは激しい

 ユーザー別シェアは法人が29.3%(前年比4.3%)、個人が70.7%(前年比26.7%)。同社では、個人の激しい落ち込みが「日本市場全体の大幅縮小につながって」いるとしている。さらに、個人市場の需要減を受けて、店頭販売を休止するベンダーもあり、個人向け出荷の減少に拍車をかけているとしている。

 法人需要は特定業務向けの入れ替え需要が中心で、新規需要の増加にはまだ時間がかかるとしている。

●ソニーが健闘。着実に伸びるLinux機

 OS別シェアは、Windows CE系(Pocket PC、CE.NETを含む)が51.4%、パームOSが30.4%、Linuxが16.9%。パームOSのシェアは「ソニーの個人市場での健闘」によるものとしている。また、法人向けのWindows CE.NET製品と、個人向けのLinux製品が着実に増加しているとしている。

OS別シェア

 ベンダー別シェアは、ソニーが28%、カシオが20%、シャープが18%、NTTドコモが12%、東芝が7%、その他が15%。ソニーは個人向け、カシオは法人向けを中心とした戦略をとっており、個人市場ではソニーが、法人市場ではカシオがそれぞれトップシェアを占める。シャープはLinux OSが「着実に根付きはじめ」ているとし、個人、法人それぞれで2位となっている。

メーカー別シェア

●コンバーチブル型PDAが大躍進

 形状別シェアは、シャープのSL-Cシリーズや、ソニーのPEG-UX50のような、タブレット型とキーボード型を融合させた「コンバーチブル型」が、2002年上半期の8%から、2003年上半期には24%と大幅に躍進している。

 なお、タブレット型は80.3%から70.4%に、キーボード型は11.7%から5.6%にと、いずれも2003年は前年比でシェアを落としている。依然としてタブレット型が中心だが、コンバーチブル型の伸びは注目に値する。

●2004年には底入れ?

 2003年後半も法人・個人ともに引き続き「厳しい」としており、通年で50万台、前年比約27%減を見込む。

 2004年は、法人における評価期間の終了と、本格導入の開始、ソニーやシャープの法人市場参加、特定用途の入れ替え需要の増加、個人市場の底入れにより、プラス成長転換を見込む。

□ガートナージャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20031225-01.pdf

(2003年12月25日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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