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CIPA、デジカメの電池寿命と解像度の
測定規格を公開

12月25日公開


 有限責任中間法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は25日、デジタルカメラの電池寿命と解像度の測定方法規格を公開した。両規格は17日に制定されたもの。規格書はCIPAのホームページからダウンロードできる。

 制定の目的は「カタログ・取扱い説明書等で使用されるであろう解像度の表記方法を統一することによって、消費者の混乱を回避するため」とされている。特に電池寿命に関しては、現状では各メーカーが独自の測定方法を採用しているため、測定方法の統一により性能の比較が容易になることが期待される。

 電池寿命は、未使用の1次電池または満充電の2次電池を使用し、30秒毎に撮影することで測定する。その際、ストロボを2回に1回フル発光させ、撮影毎に光学電動ズームを望遠端と広角端に移動させる。さらに、ユーザーがこまめに電源をON/OFFすることを考慮し、10枚撮影する毎に電源をOFFすることも規定されている。

 このほかは原則としてカメラの工場出荷時設定で測定するとされている。測定結果は撮影可能枚数で表記される。あわせて、CIPA規格準拠であることや、使用した記録メディア、電池の型番を表記することなどが求められている。

 解像度は、デジタルスチルカメラの解像度測定に関する国際規格であるISO12233を基本としており、ISO12233で使用されるチャートを撮影、得られた画像を測定する。撮影時には昼光またはタングステンを光源とし、ホワイトバランスを適切に調整して、チャートの高さが画面いっぱいになるよう規定されているが、これ以外の条件は原則としてカメラの工場出荷時設定とされている。

 画像の測定についてはプリントしたものまたはモニタに表示したものを人間が視覚的に評価する。さらに、ソフトウェアによる画像ファイルの測定も認められた。ソフトウェアでは、測定者やディスプレイ、プリンタの影響を受けないため、原理的に再現性の高い結果が期待できるとしている。ソフトウェアは規格制定委員の1人が提供し、各社でテストされたもの。アルゴリズムが規格の附属書に掲載されている。

 測定結果は、チャート上に描かれた線で、解像できたものの本数を表記する。

□CIPAのホームページ
http://www.cipa.jp/
□電池寿命測定法(PDF)
http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-002_j.pdf
□解像度測定方法(PDF)
http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-003_j.pdf

(2003年12月25日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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