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アドビ、「Photoshop CS」などをバージョンアップ
~Windows版にアクティベーションを導入

Photoshop CS

2004年1月中旬発売

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 アドビシステムズ株式会社は、プロフェッショナル向けのデザイン作業用ソフトウェア「Photoshop CS」、「Illustrator CS」、「InDesign CS」、「GoLive CS」と、これらのパッケージ製品である「Creative Suite」を2004年1月中旬に発売する。

 今バージョンから数字によるバージョン表記をやめ、全製品を「CS」に統一した。

 対応OSはすべて、Windows 2000(SP2)/XP、Mac OS X 10.2.4~10.2.7。

●Camera Rawを標準搭載した「Photoshop CS」

 Photoshop CSは画像編集ソフト。アドビストア価格は96,000円。アップグレード版は25,000円、PhotoshopとCamera Raw&JPEG 2000プラグインからのアップグレード版は20,000円。アカデミック版は39,800円。

 従来は別売されていた、デジタルカメラのRAWデータを読み込む「Camera Raw プラグイン」が標準で搭載されるようになったほか、16bit画像編集がサポートされ、ヒストグラムを表示しながらの編集が可能になったなど、デジタル写真の編集機能が強化された。Camera Rawプラグインの対応機種は、同社ホームページで公開されている。

 また、ファイルブラウザが改良され、複数画像へのバッチ処理、画像情報の表示や編集、検索などが可能になった。さらに、D1やDVフォーマットの非正方形ピクセルをサポートし、映像編集ソフトとの連携も強化された。

 なお、Photoshop CSのWindows版にのみ、ライセンス認証のためのアクティベーション機能が搭載された。コンピュータのハードウェアを識別することで、1ライセンスにつき2台までにインストールを制限し、カジュアルコピーを抑止する。インストール後30日以内に、インターネット経由または電話でアクティベーションしなければ、使用できなくなる。

 同社では、将来はMacintosh版でもアクティベーションを導入するとしている。

□ニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200312/20031204pscs.html
□製品情報
http://www.adobe.co.jp/products/photoshop/main.html
□Camera Rawプラグインの対応機種
http://www.adobe.co.jp/products/photoshop/cameraraw.html
□アクティベーションの概要
http://www.adobe.co.jp/activation/main.html

●3D効果などを搭載した「Illustrator CS」

 Illustrator CSはベクトルグラフィックス編集ソフト。アドビストア価格は79,500円、アップグレード版は25,000円、アカデミック版は28,000円。

 文字やオブジェクトを3D形状に変換する「3D効果」機能や、イメージやテキストを手書き風に変換する「落書き効果」が搭載された。

 また、Unicodeベースのテキストエンジンが再設計されたことで、段落や文字単位で書式を設定する「段落スタイル」、「文字スタイル」が装備され、OpenTypeフォントがフルサポートされた。

□ニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200312/20031204aics.html
□製品情報
http://www.adobe.co.jp/products/illustrator/main.html

●長文編集機能などが搭載された「InDesign CS」

 InDesign CSはページレイアウトソフト。アドビストア価格は98,000円、アップグレード版は25,000円、アカデミック版は29,800円。

 ワープロ機能である「ストーリーエディタ」を搭載し、長文編集が可能になった。スタイルの表示や適用もストーリーエディタから行なえる。また、XML検証の文書型定義組込みへの対応や、混合インキのサポート、分版プレビューや線種エディタの搭載など、多数の改良が行なわれた。

 このほか、InDesign CSで作成した文書や画像、デザインをGoLive CS上で簡単に配置し、Webで利用するための「GoLiveパッケージ」機能が搭載されたほか、パフォーマンスが大幅に向上し、再描画やPDFの書き出しなどが高速になったとしている。

□ニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200312/20031204idcs.html
□製品情報
http://www.adobe.co.jp/products/indesign/main.html

●CSSに完全対応した「GoLive CS」

 GoLive CSはWebデザイン/管理ツール。アドビストア価格は24,800円、GoLiveからのアップグレード版は12,100円、アカデミック版は9,200円。

 CSS Level 2とCSS-Pに完全対応するため、ソースコード、アウトラインモード、レイアウトモード、ライブレンダリングウィンドウのエンジンをすべて書き換えた。ポップアップリストからタグを選択して入力したり、CSSに適用した修正をリアルタイムで表示できる。

 このほか、PDFサポートが強化され、PDF内のリンクなどを編集できるほか、ページレイアウトやサイト設計図をPDFに変換できるようになった。また、クライアントサイドでGoLiveで作成したページのテキストなどを修正できる「GoLive Co-Author」が付属する。

□ニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200312/20031204glcs.html
□製品情報
http://www.adobe.co.jp/products/golive/main.html

●統合デザインツール「Creative Suite」

 Creative Suiteは、デザインツールを統合したパッケージ。Photoshop CS、Illustrator CS、InDesing CS、ImageReady CSを含む「Standard」と、StandardにGoLive CS、Acrobat 6.0を加えた「Premium」が用意され、価格は前者が168,000円、後者が198,000円。Adobe CollectionsやPhotoshopからのアップグレード版や、アカデミック版(Premiumのみ)も用意される。なお、Windows版Creative Suiteに含まれるPhotoshop CSも、アクティベーションが必要。

 含まれる各種デザインソフトを単一のインストーラにより、1段階でインストールできる。含まれるソフトのシリアル番号はCreative Suiteとしての単一のシリアル番号になる。

 また、バージョン管理ソフト「Version Cue」が含まれる。Version Cueは、ワークグループ内で共有するファイルの履歴を管理し、ファイルの検索などのサービスを提供するソフト。複雑な設定をすることなくファイルを共有できる。また、過去のバージョンのファイルを呼び出し、編集して、新しいバージョンとして保存し、過去のバージョンが上書きされるのを防ぐ機能などを備える。

 なお、Version Cueは単体では販売されない。

Version Cueではプロジェクト単位でファイルを共有し、ファイルの検索やバージョン管理が行なえる

□ニュースリリース
http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200312/20031204creativesuite.html
□製品情報
http://www.adobe.co.jp/products/creativesuite/main.html

□アドビシステムズのホームページ
http://www.adobe.co.jp/

(2003年12月4日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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