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ソニー、17.3mm厚の3倍ズーム搭載510万画素機「DSC-T1」
~2.5型液晶、VGAフルフレーム動画撮影機能も搭載

11月21日 発売

標準価格:オープンプライス

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 ソニーは、最薄部17.3mmのスリムボディに屈曲3倍光学ズームレンズを内蔵させた510万画素コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-T1」を11月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後の見込み。

 サイバーショットの新シリーズとなるTシリーズの第一弾。91×21×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量約180g(バッテリ、記録メディア、ストラップ含む)のステンレス製スリムボディに様々な新機能を盛り込んだ意欲作。

 新設計の、非球面レンズ3枚、プリズム1枚を含む8群11枚のカールツァイス「バリオテッサ」レンズを搭載。折り曲げレンズ機構を採用し、レンズに入る光をプリズムで90度屈曲させ、カメラ本体内でレンズを移動させることにより、レンズを飛び出させずに光学3倍ズームを実現した。

本体正面。レンズカバーを下に下げることで電源が入る。ストロボも搭載。全体的に角の少ないデザイン 本体背面はほとんどが液晶モニタで占められるが、カーソルキーなど操作系も充実
本体上面。シャッターや電源LEDなどを装備 本体右側面には動画/撮影/再生の切り替えスイッチ 本体左側面

 35mmフィルム換算の焦点距離は38~114mm、開放F値はF3.5~F4.4。撮影距離は50cm~無限遠で、ワイド端で8cmから、テレ端で25cmからのAFマクロモードに加え、最短1cmまで寄れる「拡大鏡モード」を搭載。拡大鏡モードでは、デジタルズームにより最大13.5倍の拡大撮影(VGAサイズ)も可能。

 撮影素子は、有効510万画素の1/2.4インチ「Super HAD CCD」。記録画素数は、2,592×1,944/2,592×1,728/2,048×1,536/1,280×960/640×480ピクセル。AFは5点自動測距のマルチポイントAF。ISO感度はISO100/200/400相当。

 記録メディアは、メモリースティックデュオ、およびメモリースティックPROデュオ。640×480ピクセルで約17fpsの音声付き動画(MPEG-1)を記憶容量いっぱいまで撮影可能。また、メモリースティックPROデュオ使用時は、640×480ピクセルで約30fpsの動画が撮影できる。

 1.5型と比較して表面積が約3倍となる2.5型の21.1万画素ハイブリッド型液晶モニタを搭載。晴天時の屋外でもはっきりと画像を確認できるとしている。

 画像処理システムは同社独自の「リアル・イメージング・プロセッサー」を搭載。起動時間は約1.3秒、撮影間隔は約1秒、シャッターラグは約0.24秒、レリーズラグは約0.009秒。同社ではこのレリーズラグは業界最短としている。

 また、同プロセッサにより、ホワイトバランス精度/露出制御の改善、赤み/青みの軽減などのほか、同社従来機と比較して約3割の省電力化を図った。バッテリは専用のインフォリチウムイオンバッテリで、標準撮影時で、約170枚/約85分の撮影が可能。

 USB 2.0(Hi-SPEED)に対応したUSBクレードル、動画編集ソフト、32MBメモリースティックデュオ、メモリースティックデュオアダプターなどが付属する。

記録メディアはメモリースティックデュオ。動画のフルフレーム撮影にはメモリースティックPROデュオが必要 新開発の薄型バッテリ 液晶画面は広いため、ヒストグラムなどを表示させてもフレーミングの邪魔にならない
分解モデル。この中に510万画素CCDと3倍ズームレンズを詰め込んだ 同日発表された「DSC-U40」とのサイズ比較 VGAサイズフルフレームの動画は、VHSビデオなどと比べて見劣りしないレベル

●スリム化と同時にホンモノのカメラを目指した

 22日に行なわれた製品発表会では、ソニー株式会社の石塚茂樹プレジデントが今後のサイバーショットの市場戦略などについて語った。

DSC-T1を紹介する、石塚プレジデント

 石塚氏によると、同社は先日、ソニーブランドのデジタルカメラの累計出荷台数が2,000万台を達成。そのうち、1,000万台はこの1年半の間に出荷されたもので、同社のデジタルカメラの出荷台数は、市場の成長規模を超える勢いで伸びているという。

 デジタルカメラ市場は多くのメーカーがひしめく大混戦市場だが、石塚氏は、キーデバイスの内製化による垂直統合を強みとすることで、ブランドをさらに強化し、“デジカメならソニー、カメラならサイバーショット”というイメージを定着させたいと述べた。また、決定的チャンスを逃さずに感動的瞬間を収めるカメラを究極の目的として今後の開発に取り組みたいとの意欲を示した。

 統括部長の辻和利氏はDSC-T1の開発意図について、「スリムサイズも当初からの目的だったが、何よりもホンモノのカメラを造るということも同時にやろうと思い、最先端の500万画素CCDや大型液晶などをこのサイズに詰め込んだ」と説明した。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1022/
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/DSC/DSC-T1/

(2003年10月22日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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