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NECエレクトロニクスとARM、次世代マルチプロセッサ分野で提携

NECエレクトロニクス取締役副社長 橋本浩一氏(左)と英ARM COO Tudor Brown氏(右)

10月20日 発表

 NECエレクトロニクス株式会社英ARMは20日、次世代マルチプロセッサの事業分野で戦略的提携を結ぶことを発表した。

 複数プロセッサの並列動作が可能な対称型プロセッサを、両社で共同開発する。これに伴ない、ARMからNECエレクトロニクスに対しすべての「ARM11ファミリ」コアのライセンスが供与される。

 従来のシングルプロセッサ構成では、周波数の向上とともに消費電力が増えてしまうことが問題だった。マルチプロセッサでは、並列してCPUを使用することで、個々の周波数の低さを補うことが可能になる。消費電力も、個々のプロセッサの周波数を抑えることで低減できるという。

 NECエレクトロニクスの並列処理技術により、複数のプロセッサを1つのプロセッサであるかのように扱えることが特徴。このため、シングルプロセッサ環境で使用される多くのアプリケーションを流用できるほか、拡張性の容易さからコスト面でのアドバンテージもあるとしている。

 NECエレクトロニクス取締役副社長の橋本浩一氏は、「このマルチプロセッサ技術は、我々が10年間培ってきた技術を応用するもの。もともとはスーパーコンピュータなどの汎用分野に使われていた。2004年末よりライセンスが適用され、2005年からプロダクトが始まる。2007年にはARM11で300億円の売上を目指す」とした。

 ARM Chief Operating Officer(COO)のTudor Brown氏は、「デジタルデバイスは、あらゆる日常生活に影響している。この惑星に存在するデジタルデバイスすべてにARM製品を搭載したい」と切り出した。

 「性能と消費電力は、コスト削減と対立するもので、これらを一度に改善したい。またこの市場は非常に早いペースで動いているため、投入時期が非常に大切だ。ARMには我々を支持・サポートしてくれる多くのパートナー企業が居るため、最適な時期にソリューションを提供できる。NECエレクトロニクスとの提携は、最も重要で、より密接なものとなる」とした。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0310/2001.html
□ARMのホームページ
http://www.jp.arm.com/
□ニュースリリース
http://www.jp.arm.com/kk/03/031020.html

(2003年10月20日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]


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