TWTC Exhibition Hall 2 TWTC Exhibition Hall 3 会期:9月22日~26日(現地時間)
プレスルームに集う日本の報道関係者の間では「Athlon 64以外に大きな話題がない」と嘆きの声が連日交わされるCOMPUTEX TAIPEI 2003。だが、台湾メーカーたちの才気と熱気は今年もホールにあふれている。 ●ソニーは人気者 台湾製デジタルカメラといえば200万画素以下のCMOS搭載機、というのが通り相場だが、400万画素、500万画素といった高画素CCDの搭載モデルも散見され、上位モデルへの進出意欲は盛んなようだ。 一方で、従来のような低価格モデルもデザインで付加価値を狙う。その結果、小さな直方体のボディに単焦点レンズとレンズバリア、充実したカラーバリエーションと、まるでサイバーショットUのようなモデルができあがってしまった。 この傾向をさらに推し進めてPCにしたのがMiTACの液晶ディスプレイ一体型PC。横長の筐体に固定された折りたたみ式キーボードとワイド液晶、と、バイオWのようになってしまった。
●GIGABYTEマザーボードで健康になろう GIGABYTEのブースでは、血圧測定ができる。同社のマザーボード「8PENXP」と「8KNXP Ultra」に血圧測定機能が付属しているからだ。 同社のマザーボードが搭載する独自インターフェイス「INFO_LINK」のデモの一環ということらしく、血圧測定センサーがそのINFO_LINKでマザーボードと接続されている。付属のソフトでは血圧測定のほか、複数ユーザーの血圧ログ管理や、ある期間の血圧の変化をグラフ表示することなどもできる。ソフトのできがいいだけに、「USB版があったら」とつい思ってしまう逸品。
●飛び立つか? Bluetooth Bluetooth製品が低調なのは日本と同じようで、多彩な機器が揃うUSBとは好対照。だが、携帯電話用ヘッドセットだけは会場のそこかしこで様々な製品を見かけた。見かけるたびに写真を撮ったりしていたのだが、あまりに多すぎてやめてしまったほど。 そのほか、Bluetooth機器で目新しいものとしてはタブレットとプリンタ用アダプタがあった。タブレットはワイヤレスであることを、PCから離れて立ったまま、タブレットを手に持って字や絵を描く、というデモが行なわれていた。
●続・USBの先には金が スティックタイプのUSBフラッシュメモリは昨年に引き続き、会場の随所で膨大な種類の製品を見かけることができる。USB 2.0対応、容量1GB超はあたりまえで、差別化ポイントは「複合機能」。MP3プレーヤー付きがもっとも多いが、デジタルカメラ付きも2つほど見かけることができた。
●ASUSのケータイ、Eliteのハイエンドマシン ASUSTeKといえばマザーボードやOEM向けPCの大手だが、COMPUTEX TAIPEI 2003のブースにはなんと携帯電話を展示した。もちろんGSMなのだが、JAVAに対応していたり、オプションでカメラモジュールが用意されていたりと、なかなか魅力的。同社が「PCの次」のことも考えていることが、よくわかる展示だった。 いっぽう、安価なマザーボードやOEM向けPCでおなじみのEliteは、ハイエンドマザーボードやタブレットPCなどを展示。ホール隣のショッピングモール内に設けた、バイヤー向けの展示スペースでは、計画中のメディアPCも展示していた。ASUSTeKが得意とする、高付加価値、高利益率の市場を虎視眈々と狙う。 というわけで、台湾メーカーの微妙な変化がうかがえる両ブースだった。
□COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文) (2003年9月26日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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