AMDのデモサイト

　24日に正式発表となったAthlon 64。COMPUTEX TAIPEI 2003のほぼ唯一の目玉だが、会場では初日からAthlon 64製品が展示されており、正式発表後も大きな変化はない。

　が、会場内のブースとは別に会場に隣接するホテルの客室に設けられたAMDのデモサイトでは、昨日まではK7ソリューションとOpteronのみ展示されていたのだが、一夜明けた25日からAthlon 64製品が多数展示されるようになった。

●MiTAC、UniwillからもAthlon 64ノート

　会場ではArimaが初日からAthlon 64 DTR(Desktop Deplacement)を搭載したノートPCを、自社ブースに展示して注目を集めているが、AMDのデモサイトではArimaに加え、MiTAC、UniwillのノートPCが展示されている。

　MiTACの「8355」はCPUにAthlon 64 3200+、チップセットにK8T800Mを搭載。15型TFT液晶を搭載する。キーボード奥に2つのスピーカーを搭載し、ポインティングデバイスのタッチパッドには、十字キーが付加されているなど、マルチメディアPCを意識したつくり。

　Uniwillの「766AA0」はCPUはAthlon 64としか明らかにされていないが、チップセットにSiS 755を搭載。ディスプレイは16型となっている。

MiTACの「8355」	Uniwillの「766AA0」

●Packard Bellなどのデスクトップも

　Athlon 64を搭載したデスクトップ製品も、タワー型、スリム型、キューブ型など、さまざまな製品が展示されていた。

Packard BellのタワーPC(左)。チップセットはKT800。右はGiga-Byteのキューブ型で、チップセットはnforce3 Pro 150	やはりGiga-Byteのスリム型。チップセットはK8T800

●盛り上がりはいまひとつのAthlon 64 FX

　AMDの隠し玉「Athlon 64 FX」の発表とともに、大きな驚きが会場を駆け抜け……といった様子を期待していたのだが、まったくそんなことはなかった。ASUSのブースでOpteronマザーのスペック表が「Athlon 64 FX」と書き加えられたものに差し替えられていたり、Giga-ByteブースではOpteronマザーの隣にAthlon 64 FXのブローシャが置かれたりした程度。

　あるマザーボードベンダーにいたっては、「FX? なんだそれは? 今、確認する……(どこかに電話をして)将来出てくる予定のCPUだ。今は対応マザーボードはない」などと説明する始末。

　コンシューマ向けとしては高価なメモリが要求されるせいか、Athlon 64 FXへの対応は冷めているようだ。

AMDのデモサイトにも、64 FXマシンは1台だけ。ちなみにこのマシン、昨日も展示されていたが、CPUは「Opteron 100」と表記されていた		発表日に起きた変化は、マザーボードベンダーのブースに64 FXのブローシャが置かれ、この広告が置かれた程度

□COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2003/

(2003年9月25日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]