日本AMD、Athlon 64の発表会を開催

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日本AMD、Athlon 64の発表会を開催
～64bit Windowsは2004年第1四半期に登場

米AMD ロブ・ハーブ氏

9月24日開催

　日本AMD株式会社は24日、「Athlon 64」の発表会を開催した。

　発表会には、米AMDのエグゼクティブバイスプレジデントロブ・ハーブ氏も出席、マイクロソフトをはじめとする来賓、多数のビデオによるメッセージなど2時間を超える大規模なものとなった。

　ロブ・ハーブ氏は「64bitの企画はAMDの独走ではなく顧客の要望から始まった。64bitの登場によって、停滞していた市場も活性化するだろう。64bitは、現実とイマジネーションの架け橋となる」と述べた。

マイクロソフトアダム・テーラー氏

　また、マイクロソフト株式会社のビジネス&マーケティングオフィサーアダム・テーラー氏は、Athlon 64対応のWindows XP 64bit版の日程を明らかにした。テーラー氏は「Windows XPのAMD64対応版は、本日よりβ1版の配布を開始する。製品版は2004年の第1四半期に登場する」と述べた。ただし、現在のβ1版は英語版のみであり、β版/製品版ともに日本語版については触れられなかった。

　続いて、2台のAthlon 64搭載機に、従来の32bit環境と、OS/アプリケーションとも64bit化した環境でのデモンストレーションが行なわれ、β環境という条件付きでも、データ容量の大きなアプリケーションでは64bit化が有効な手法であることを示した。


Windows XP Home/Professinal/64-Bitのそれぞれの特徴		両社首脳ががっちりと握手


64-Bit Editionの特徴と日程		手塚真氏

　また、来賓であるビジュアリストの手塚真氏は、「イメージを現実化する課程で技術によって制約されてしまうことがある。人間のイマジネーションは技術の先へ行ってしまう。技術が追いつくことで、より大きな感動を与えることができる。64bit化によって技術の制約が減ることで、新しい試みが可能となり、クリエイターの世界に革新が起きることは間違いない」と語った。

　質疑応答の席ではAthlon 64 FXの位置付けについて、「一番上、プレミア製品であり、最高のテクノロジが投入されるシリーズ」と述べられた。また、“51”というナンバーについては「根拠は特になく、目立つ数字として選択された」と述べられた。

　Athlon 64 FXのコアについては、「従来、SledgeHammer(スレッジハマー)のコードで呼ばれていたコアを採用しており、Athlon 64のClawHammer(クローハマー)ではない」と明言された。同じSledgeHammerコアのOpteronとの差別化については「Opteronはマルチプロセッサも含む業務向けの展開であり、シングルプロセッサ専用のコンシューマ機種であるAthlon 64 FXとは差別化できる」としている。

　また、Athlon XPシリーズについては「市場動向をみながらだが、たぶん2005年頃までは継続される」とし、Athlon 64シリーズの展開については「Athlon 64のより下位のモデルについては、64bitへの欲求が高まって来た時点では可能性がある。いずれにしても2004年以降のことだ」とし、下方展開の可能性も示唆した。

　別会場では、富士通とソーテックがデスクトップPCを展示。メーカー名は公開されなかったものの、デスクトップリプレースメント(DTR)型のノートPCが2機種展示された。

　また、チップセットメーカーやマザーボードメーカーも展示を行ない。それらを搭載したショップブランドPCも展示された。


DivXのプレゼンテーションで登場したSHUTTLEのAthlon 64搭載機。無線LANでの動画配信などAVセンターとしての機能が語られた	本日発表された富士通のAthlon 64搭載機「FMV DESKPOWER C90EW/C」