COMPUTEX TAIPEI 2003会場レポート PDA編

Windows Mobile機が多数出品される


会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 2
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 3
会期:9月22日〜26日(現地時間)


 今年はPocket PC 2002がWindows Mobile 2003にバージョンアップされたものの、小変更にとどまったこともあり、PDAでは大きな話題がない。そんな中でもCOMPUTEX TAIPEI 2003には、いくつかの興味深いPDA関連製品が出品されている。


●GPSレシーバを内蔵したWindows Mobile機など

 日本市場への参入を予定しているMiTACでは、日本に投入するMio339とMio558の2つのほかにも、いくつかのWindows Mobile搭載機を展示している。

 中でも特異な外観で目を引くのがMio168。一般的なWindows Mobile搭載機の筐体の上部に折りたたみ式のGPSアンテナを装備し、GPSレシーバと地図ソフトを内蔵しているという。CPUなどの詳細なスペックは不明だが、外観からはSDカードスロットが装備されているのがわかる。電源はリチウムイオンバッテリで、バックライトを点灯して、連続7時間のGPS動作が、また、21日間のスタンバイが可能としている。

 MiTACではハイキングやサイクリングのほか、旅行計画の立案、付近のレストランやホテルなどを知らせるローカルインフォメーションサービスなどの用途を提案している。Palm機ではGPS搭載機がいくつかあるが、Windows Mobileでは珍しい。日本での発売が期待される1台だ。

GPSレシーバを搭載したMio168。上部のアンテナは背面に折りたためる 低価格機と位置づけられるMio336。ごく普通のWindows Mobile機
先週日本で開催されたWPC EXPO 2003にも展示された、Mio558と339(右)


●LiteOnはステレオスピーカーや130万画素デジタルカメラ搭載機など

 LiteOnブースには、触れない状態ながら、注目すべきWindows Mobile機がいくつか展示されている。

 Windows Mobile陣営でも増えてきたデジタルカメラ搭載機だが、LiteOnの「E2D」は撮像素子が130万画素と、高画質が期待できるスペックで登場。このほか、Buletoothや交換可能なバッテリを搭載しているという。

 「P2」はマグネシウム合金の筐体にステレオスピーカーを搭載した異色のPDA。CFスロットとSDスロットを搭載する。

 このほか、名刺スキャナを搭載したクレードル「BCR」も展示。PIMソフトと連動したOCRも搭載しているという。

130万画素デジタルカメラを搭載したE2D ステレオスピーカー付PDA「P2」。マグネシウム筐体にも注目したい 名刺スキャナを搭載したクレードル


●Windows Mobile 2003のPhone Editionも

 このほか、ASUS、AcerでもWindows Mobile 2003搭載機が展示されていたが、とくに目新しいところはない。

 Windows Mobile 2003でも、スマートフォンバージョンである「Windows Mobile 2003 Software for Pocket PC Phone Edition」が用意されており、ETENなどのブースで見かけることができる。いずれもGSM、GPRS対応となっている。このほか、スマートフォンではSymbian OSを搭載したものなどが展示されていた。

ASUSの「MYPAL A620」。Bluetoothを搭載した「A620BT」も用意される Acer n10 FICの「Cavalry」。PXA260 400MHzを搭載する低価格モデル。Windows Mobile 2003とWindows CE .NETに対応する
ETENのWindows Mobile搭載スマートフォン。P700(左)はPXA255 400MHzを、P300はARM 9 200MHzを搭載する BenQのスマートフォンはSymbian OS搭載


●AMDのLinux PDA

 昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2002には、中国語圏用に作られたオリジナルOS「Penbex OS」が出展され、気を吐いてたが、今年は姿を見せていない。

 Athlon 64発表を24日に控え、静まり返るAMDブースには同社のAlchemy製品のみが展示されている。この中に、LinuxをOSとするAMDロゴの付いたPDAが展示されているが、「あくまでアプリケーション開発用のテストベッド」とのことで、市販の予定はないようだ。

AMDのAlchemy搭載PDA。OSはLinux。上部にCFスロット、底面にSDカードスロットとUSBコネクタを備える珍しい構成


●ノートPCをPDAにする? PhoenixのFirstWare Assistant

 BIOSベンダーのPhoenixは、OSを起動せずにOutlookのデータを参照できるソフトウェア「FirstWare Assistant」を展示している。8日(現地時間)に発表されたばかりの製品で、同社のcME BIOS上で動作するもの。cME BIOSはFirstWare Assitantのほか、専用のリカバリーソフトを動作させられるなど、柔軟なコンフィギュレーションが可能な製品。

 FirstWare Assistantでは、PCの起動後、5秒でOutlookの連絡先、ToDo、予定表、Todayに入力されたデータを閲覧できるようになる。閲覧操作はスライドパッドや電磁ペンなどのポインティングデバイスでも可能。ブースでは、FirstWare Assistantを搭載したAcerのノートPCと、HPのTablet PCを触れるように展示していた。

 動作していたのは英語版だが、日本語や中国語などの2byte言語にも対応しているとのこと。いずれはメールの受信、閲覧も可能にするとしている。

□関連記事
【9月10日】Phoenix、OSを起動せずにOutlookのデータを参照できるモバイル向けソフト
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0910/phoenix.htm

PhoenixのFirstWare Assistant。起動をはじめ、閲覧操作も非常に軽快。写真右の右側がHPのTablet PC、左側がAcerのノートPC

□COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2003/

(2003年9月23日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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