COMPUTEX TAIPEI 2003会場レポート【マザーボード編】
TWTC Exhibition Hall 2 TWTC Exhibition Hall 3 会期:9月22日~26日(現地時間)
VIA PT880や、Intel 848Pなどの新しいチップセットを搭載したマザーボードは、まだ日本の市場ではほとんど出回っていないが、COMPUTEX会場では多数のメーカーが展示していた。 ●VIA PT880 VIA PT880はPentium 4用チップセットで、AGP 8X、DDR 400、デュアルチャネルメモリに対応するなど、Intel 875/865ファミリとほぼ同等の機能を備える。 また、「QBM (Quad Band Memory)」と呼ばれる独自のメモリアクセス高速化機能を搭載。これにより、シングルチャネルでもデュアルチャネルと同じ帯域幅を実現できる(ただし、対応メモリが必要)。 サウスブリッジは、ほとんど製品がSerial ATAコントローラを内蔵するVT8237を搭載。VT8235シリーズを採用する例はごくわずかであった。 PT880は基本的にPentium 4用だが、VIAのブースにはXeonのソケットを2つ装備したDual Xeonマザーボードのリファレンスと思しきボードが展示されていた。 ●SiS 655FX/661FX SiS 655FXは、今年6月に発表されたSiS 655の後継製品で、800MHz FSBのPentium4向けチップセット。デュアルチャネルメモリインタフェースを装備し、DDR400に対応する。 SiS 661FXは、800MHz FSB、DDR400(シングルチャネル)に対応するチップセットで、こちらはグラフィックス機能が統合されている。ビデオコアはReal256E相当。 サウスブリッジはバリエーションに富んでいる。SiS 655FXでは主にSiS 964が採用されているが、SiS 661FXマザーボードでは、SiS 964からSerial ATAサポートを外したSiS 964Lや旧製品のSiS963Lが搭載されていることが多い。 ●Intel 848P/865GV Intel 848Pは、Intel 865の下位版ともいうべき存在で、基本的な機能は865と同等だが、メモリアクセスはシングルチャネルのみで、最大容量は2GBとなっており、メインストリームやバリュー向けと位置づけられている。 秋葉原の店頭では、8月の下旬頃から搭載製品の販売が確認されており、実売価格は1万円前後となっている。 ICHは基本的に、865同様にICH5/5Rと組み合わされるが、会場に展示されていたものの一部にはICH4を採用しているものがあった。 Intel 865GVは、Intel 865Gの外部AGPサポートを省いたもの。デュアルチャネルメモリ、DDR400をサポートし、ビデオコアはIntel Extream Graphics 2となる。 □COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文) (2003年9月23日) [Reported by 多和田新也 / wakasugi@impress.co.jp]
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