10月27日発売

標準価格：オープンプライス

連絡先：お客様相談センター
　　　　東日本相談室　Tel.043-299-8021
　　　　西日本相談室　Tel.06-6794-8021

　シャープ株式会社は、2D/3D表示が可能な液晶ディスプレイを搭載したノートPC「Mebius PC-RD3D」を10月27日より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は35万円前後の見込み。

　2002年9月に発表された2D/3D表示対応TFT液晶ディスプレイをノートPCに搭載したもの。マイクロ光学視差バリアにより、左右の目に異なる光が届くように調節することで、視差による立体視を可能にしたディスプレイ。立体視には専用メガネなどが不要。また、本体上のボタンを押すことで、3D表示と2D表示を切り替えることもできる。液晶ディスプレイ下部には、3D表示が見やすい位置に立つと、赤から黒へ変化するインジケータが装備される。

　ベースとなったノートPCは3スピンドルのデスクトップ代替ノートPC「PC-RD1」。CPUはPentium 4 2.80GHz、メモリ512MB(最大1,024MB)、HDD 60GB、DVDマルチドライブ、FDDを搭載する。ディスプレイはXGA(1,024×768ドット)表示可能な15型3D対応TFT液晶。ビデオチップにはNVIDIA GeForce 4 440Goを搭載する。

　インターフェイスはType2 PCカードスロット×1、Type2 CFスロット×1、SDメモリーカード/スマートメディア共用スロット×1、メモリースティックスロット×1、Ethernet、56kbpsモデム、USB 2.0×4、IEEE 1394×1(4ピン)、S出力端子などを備える。

　バッテリ駆動時間は約1.3時間。本体サイズは352×296×46～53mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.6kg。

　OSはWindows XP Professional。英語版のみ用意される。「TriDef Movie Player」、「TriDef Photo Viewer」、「SHARP Smart Stereo Photo Editor/Slide Show」などの3D関連ソフトウェアと、「MyDVD 4」などのDVD関連ソフトがプリインストールされる。

3Dボタンにより、2D/3D表示を切り替える。ボタンが青く光っているときは3D表示	OSは英語版を搭載	3D液晶の仕組み

　同社ではPC-RD3Dを、3Dソフトウェア/コンテンツ開発者、3Dデータを利用する企業ユーザー、中上級ユーザー向けと位置付けており、今回は英語版OSと英語キーボード搭載機のみの発売とした。日本語版OSと日本語キーボード搭載機は年内に発売するとしている。

　また同社は、3Dディスプレイとグラフィックスが医療、教育、科学、エンターテイメントなどの分野で需要を創出、3Dディスプレイ産業を形成すると認識。今回発表されたハードウェアのほかに、3月に設立した3Dコンソーシアムでの活動などとあわせ、ソフトウェアやコンテンツを同時に立ち上げていくとしている。

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/030911.html
□3D液晶のページ
http://www.sharp.co.jp/products/device/lcd/3dlcd.html
□関連記事
【2002年9月27日】シャープ、2D/3D表示両対応の液晶ディスプレイ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0927/sharp.htm
【2月6日】シャープ、GeForce4 420 Go搭載オールインワンノートPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0206/sharp.htm

(2003年9月11日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]