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キヤノン、実売12万円のデジタル一眼
「EOS Kissデジタル」
〜Kissデジタル専用レンズも発表

9月20日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:お客様相談センター
     Tel.0570-01-9000



 キヤノンは普及型のデジタル一眼レフカメラ「EOS Kissデジタル」を9月20日から発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は本体のみで12万円前後の見込み。

●基板を集約して小型化+コストダウン

 中/初級者向けの安価なデジタル一眼レフカメラ。上級機種のEOS 10Dと同様の撮像素子を搭載するが、部品点数の削減などにより、コストダウンを図るとともに、小型軽量化した。部品点数は10Dと比較して15%減ったとしている。また、10Dでは4枚あった基板を1枚に集約したことで、コストダウンや小型化と合わせて、信頼性や耐ノイズ性能が向上できたとしている。

 そのほかの変更点としては、10Dの連写機能が秒間約3コマで最大9コマなのに対し、Kissデジタルでは秒間約2.5コマ、最大4コマとなっている。ユーザーインターフェイスでも、10Dでは2つの電子ダイヤルを装備していたが、Kissデジタルでは電子ダイヤル1つと十字キーの組み合わせになった。

背面に十字キーを装備 Kissデジタルを構成するパーツ 10Dでは4枚だった基板(左)を1枚に集約
Kissデジタルの基板 KissデジタルのCMOSセンサー(左)。右はPowerShot G3のCCD PowerShot G5(左)と
10D(右)よりも小型軽量化された

 撮像素子は22.7×15.1mmのいわゆるAPS-Cサイズで、有効画素数約630万画素の原色フィルタ付きCMOS。10Dに搭載されたものとは、センサー部のサイズは同じだが、周辺部を小型化したとしている。記録画素数は3,072×2,048/2,048×1,360/1,536×1,024ピクセル。記録形式はRAWとJPEG。画像処理エンジンは同社独自の「DIGIC」。

 レンズマウントは同社の従来機種と同様にキヤノンEFマウントを採用。EFレンズをすべて利用可能だが、撮像素子がAPS-Cサイズのため、焦点距離がレンズの表記の1.6倍となる。

 ファインダー視野率は95%、倍率は0.8倍(50mmレンズ使用時)。フォーカシングスクリーンは固定式。AF測距点は7点。撮影画像の確認と本体設定用に1.8型で約11.8万画素のTFT液晶ディスプレイを備える。

 PCやプリンタとの接続用にUSB端子を備える。同社独自のダイレクトプリント規格「カメラダイレクト」や、CIPA(カメラ映像機器工業会)による業界標準のダイレクトプリント規格「PictBridge」に対応しており、対応プリンタとUSBケーブルで接続することにより、PCを介することなく印刷が可能。

 Microdriveに対応したType2 CFスロット×1を備える。ファイルシステムはFAT32に対応しており、2GB超の記録媒体も使用可能。

【お詫びと訂正】記事初出時、「Lexer mediaのWrite Accelerationによる高速書き込みにも対応する」と記述しましたが、その後、対応していないことが判明しましたので、訂正させていただきます。

 このほか、ガイドナンバー13(ISO100時)の内蔵フラッシュを搭載する。

 電源はリチウムイオンバッテリ(BP-511/BP-512)×1。別売でバッテリ2個を搭載できるバッテリーグリップBG-E1(16,000円)も用意される。

 本体サイズは142×72.4×99mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は560g。

USB端子とビデオ出力は左側面に 底部のバッテリ室 CFスロット
別売のバッテリーグリップには縦位置シャッターボタンが付く

●Kissデジタル専用レンズも発表

 同時にEOS Kissデジタル専用レンズ「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM」も発表された。単体では発売されず、EOS Kissデジタルに同レンズが同梱された「レンズキット」のみが用意される。店頭予想価格は14万円前後の見込み。

 EOS Kissデジタルの撮像素子サイズに合わせたショートバックフォーカス設計とすることで、小型軽量化とコストダウンを図った広角ズームレンズ。Kissデジタル以外のカメラではレンズ後端部がミラーと干渉するため、Kissデジタル以外には装着できないようになっている。

 非球面レンズ1枚を含む9群11枚のレンズで構成される。35mmフィルム換算の焦点距離は28.8〜88mm。超音波モーターによりAF機構を駆動。最短撮影距離はズーム全域で28cm。本体サイズは68.5×66mm(最大径×全長)、フィルター径は58mm、重量は190g。

Kissデジタル専用レンズ
「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM」
EFレンズ(左)とEF-Sレンズ。EF-Sのほうが、レンズ後端が出っ張っている。誤ってKissデジタル以外に装着しようとした際にミラーを傷つけないよう、ゴムリングが後端に付く

 Kissデジタル専用ではないが、望遠ズームレンズ「EF55-200mm F4.5-5.6 II USM」も発表された。価格は40,000円。

 13群13枚のレンズで構成される。35mmフィルム換算の焦点距離は88〜320mm。超音波モーターによりAF機構を駆動。最短撮影距離はズーム全域で1.2m。本体サイズは70.4×97.3mm(最大径×全長)、フィルター径は52mm、重量は310g。

「EF55-200mm F4.5-5.6 II USM」を装着したKissデジタル 品川のキヤノン S TOWERの2Fショールームにある超望遠レンズは、すべてKissデジタルが取り付けられていた

●デジタル一眼ユーザーの裾野を広げる戦略商品として、TV CMも

Kissデジタルを持つキヤノンの御手洗社長(右)と、キヤノン販売の村瀬社長

 発表会は品川のキヤノン販売本社ビル「S TOWER」で開催された。出席したキヤノンの御手洗冨士夫 代表取締役社長は、銀塩カメラのEOS Kissが女性などの新たなユーザー層を開拓したことを「EOS革命」と紹介。Kissデジタルはこのコンセプトを引き継ぎ、「デジタル一眼をより広いユーザーにひろめようという、強い意思の表れ」とし、「一眼レフでも本格的なデジタル時代に入ったことを高らかに宣言したい」と述べた。また、Kissデジタルをもって同社のデジタルカメララインナップが完成したとした。

 また、Kissデジタルの特長のひとつであるPictBridgeについては、「ダイレクトプリント文化の普及に努める」とし、同社のプリンタ事業とのシナジー効果への期待を込めた。

 キヤノン販売の村瀬治男 代表取締役社長は2003年の日本におけるデジタル一眼レフの出荷台数を、前年比4倍の20万台と予測。Kissデジタルを「市場の裾野を広げる戦略商品」と位置付け、2003年の目標を「(初/中級者向けデジタル一眼レフカメラの)市場を作り、大きく育てる」こととした。さらに、デジタル一眼レフの出荷台数を10万台以上、メーカーシェア50%以上という具体的な数値目標を明らかにした。

 このため、Kissデジタルの販売においては大規模な広告キャンペーンを展開。新聞、雑誌、交通における広告とあわせ、デジタル一眼レフカメラでは初となるTV CMも放映する。また、新規ユーザーのサポートとして、無料セミナーなども強化する。

同社のデジタルカメララインナップ 同社による日本のデジタル一眼レフ市場の推移 TV CMも放映される

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2003-08/pr_kissd.html
□関連記事
【2月27日】キヤノン、D60後継デジタル一眼レフ「EOS 10D」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0228/canon1.htm
【6月6日】【大河原】品川へ移転したキヤノン販売本社ビルを紹介
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0606/gyokai63.htm

(2003年8月20日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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