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マクロメディア、FlashとウェアラブルPCによる情報配信システム
6月20日発表 マクロメディア株式会社は20日、同社のマルチメディア環境「Flash」と、ウェアラブルPCを組み合わせた情報配信システムを発表した。同日、同社はFlash開発者、ユーザー向けに都内で開催された「Macromedia Flash Conference」において、同システムのデモンストレーションを行なった。 同システムは電子マニュアルなどを製作している株式会社ウエストユニティスと、大阪大学の塚本昌彦助教授、株式会社島津製作所、マクロメディアらが作成したもの。サーバーから無線LANによって、ウェアラブルPCを装着したユーザーにXMLデータを配信する。ウェアラブルPC上では、Flashで作成したインターフェイスにより、データがグラフィカルに表示される。
デモンストレーションに登場したウェアラブルPCはソニーのミニノートPC「バイオU PCG-U3」と、島津製作所製のヘッドマウントディスプレイで構成。OSにはWindowsを採用。さらになんらかのポインティングデバイスが装着される可能性があるという。 同システムは、8月に開催される「FIM世界耐久選手権シリーズ第6戦 コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース」(8耐)において、ヤマモトレーシングが採用し、ピットクルーへの情報配信システムとして使用する。 デモンストレーションでは、レース開催者が提供する順位/ラップタイム/トラブル/気象などの情報を配信する様子が体験できた。また、チーム独自の情報として、給油スケジュールや燃費情報が表示されるが、これらは配信された情報をもとにウェアラブルPC上で計算したものだという。デモンストレーションでは見ることができなかったが、ウェアラブルPCユーザー同士のコミュニケーションも可能としている。
バイオUではバッテリが8時間もたないため、レース中にバッテリー交換が必要になったり、ポインティングデバイスなどがまだ決定されていないなど、システム自体はまだ開発途上にある。しかし、PCユーザーには比較的身近な機材でシステムが構成されていること、ウェアラブルPCの実用性をひろく一般に披露できるイベントであることなど、注目すべき点は少なくない。 なお、22日には大阪でヤマモトレーシングと塚本助教授による発表会が行なわれる。PC Watchではこちらも追ってレポートする。 □マクロメディアのホームページ (2003年6月20日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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