CeBIT America 2003前日レポート

初開催の「CeBIT America」明日より開幕


会場となるJacob K.Javits Convention Center

会場:Jacob K.Javits Convention Center(米国ニューヨーク州)
会期:6月18~20日(現地時間)


 6月18日~20日(現地時間)の3日間にわたり、ニューヨークにあるジャビットコンベンションセンターにおいて、PC/PDA/携帯電話などに関する展示会「CeBIT America」が開催される。

 CeBITは、3月にドイツで開催される世界最大のIT展示会だが、このCeBIT Americaはその米国版で、PC、PDA、携帯電話、ネットワーク機器などを中心とした展示が行なわれる。開幕前日の今日は、プレス向けのプレビューが行なわれたほか、明日より開催される展示会に向けての準備が行なわれた。



●COMDEXではない展示会を目指すCeBIT America

 毎年6月のこの時期には、PC EXPO/TECHXNYという、PCやPDA関連の展示会が行なわれていたのだが、今年からその開催枠をHannover Fairs USAが受け継いで、新たにCeBIT Americaとして開催されることになった。Hannover Fairs USAは、CeBITの主催者であるDeutche Messe AGからライセンスを受けて、今後米国におけるCeBITブランドのイベントを開催・運営していくという。

 今回のCeBIT Americaでは、合計4回の基調講演と、カンファレンス、400を超える出展社による展示会などが行なわれる。基調講演に登場するのは、前HP社長のマイケル・カペラス MCI会長兼CEO、PalmSourceのデビット・ナイジェル社長兼CEO、Oracleによる敵対的買収が話題になっている、PeopleSoftのクレイグ・コンウェイ社長兼CEO、NTTドコモの米国子会社NTT DoCoMo USAの小野伸治社長兼CEOが登場する予定になっている。

 開催日前日に行なわれたプレスプレビューでは、CeBIT Americaの方針が示された。その中で「CeBITはCOMDEXやPC EXPOとは違った方針で行なわれる。全体的な方針としては、企業のCIO(最高情報技術責任者)やITマネージャなどが新しい技術をチェックし、すぐビジネスにつながる展示会を目指す」と述べ、従来のIT関連の展示会とはひと味違った展示会を目指すという方針を強調していた。


●ノートPC、PDA、IEEE 802.11g関連製品などに注目が集まる

 開催日前日には、明日の展示会に向けて各企業のパビリオンなどの設営が行なわれていた。HP、NEC、富士通、シーメンス、カシオ、NTTドコモといったおなじみのIT系企業などが出展しており、様々な新製品の展示が予定されている。

 HPは新しいモバイルノートを出展する予定であり、Handspringは携帯電話一体型PDA“Treo”の最新版などを展示する予定だ。

 また、IEEE 802.11委員会により、IEEE 802.11gの規格が正式に策定された直後だけに、11gに関連した製品も多数登場する予定となっている。

 PC WatchではCeBIT Americaの模様を随時レポートする予定だ。

前日には登録などが行なわれたが、前日であるためかあまり来場者は多くなかった 設営が進む会場、展示会は米国東部時間18日午前10時より開催される プレスプレビューで公開された3ComのIEEE 802.11g対応アクセスポイント

□CeBIT Americaのホームページ
http://www.cebit-america.com

(2003年6月18日)

[Reported by 笠原一輝]


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