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T・ZONE.、AKIBA PLACEを20日に閉店4月2日発表
株式会社T・ZONE.は、東京・秋葉原の基幹店舗のひとつであるT・ZONE.AKIBA PLACEを4月20日付けで閉店すると発表した。同店は、今年2月時点で店舗を3分の1に縮小していた。 同社では、「T・ZONE.AKIBA PLACEの黒字転換は困難との結論に達し、4月2日開催の臨時取締役会で閉店を決定した」とし、「パソコン需要が低迷する環境下で、当店は有効な業績改善策を打ち出すことができなかった。また、入居したビルのテナントが当店だけだったため、期待した他テナントとの集客効果を実現できず、当初見込んだ業績を確保することができなかった」と閉店の理由をあげている。 T・ZONE.AKIBA PLACEの売上高は3月期見込みで20億円だが、経常損益はマイナス7,800万円と赤字。新生T・ZONE.復活の象徴的店舗と位置づけられていたが、関係者によると単月ベースでの黒字化も達成できなかった模様だ。 同社では、不採算店舗の見直しを進めるとともに、大幅なリストラを推進。昨年3月時点では100人を越えた社員が、現在では53人と半数近くに減っている。
2月には横山隆俊社長の辞任に続き、本社移転および45人を対象する人員削減を実施。3月10日付けで、コスプレ喫茶の「メイリッシュ(旧・メアリーズ)」などのアミューズメント事業を関連子会社のジェイ・ノードに移管。さらに、3月30日付けでソフト開発のストラテジィ、不動産情報サービスの日本アプレイザーを子会社するなど、事業の再編を進めており、「秋葉原」、「マニア」を中心とした事業戦略は大きく転換されたことになる。 事業再編が相次いでいる中で、さらに新たな展開も想定されているが、T・ZONE.DIY SHOPは、引き続き安定した売り上げを確保しており、閉店の計画はない模様だ。 なお、今回の閉店に伴う業績の影響としては、「閉店店舗に係る売上相当分は減少するものの、賃借料を始め固定費及び変動費を削減できるため、利益改善に貢献するものと判断している」とコメントしている。 □T・ZONE.のホームページ (2003年4月2日) [Reported by 大河原克行]
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