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サンディスク、小型SDカード「miniSDカード」
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miniSDカード(中)。左はSDメモリーカードアダプタ |
4月発売
標準価格:オープンプライス
サンディスク株式会社は14日、携帯電話市場向けの小型SDメモリーカード「miniSDカード」を4月から日本市場で発売すると発表した。
●SD互換の超小型メモリカード「miniSDカード」
SDメモリーカードの普及団体「SDアソシエーション」により開発された、SDメモリーカードの40%のサイズに小型化したフラッシュメモリカード。RS-MMC、メモリースティックDUO、xD-Picture Cardなどと同様の超小型メモリカードで、携帯電話の市場を狙う。本体サイズ20×21.5×1.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1gで、同社ではメモリカードで世界最小としている。
機能、インターフェイスはSDメモリーカードを踏襲しており、専用アダプタに取り付けることで、SDメモリーカード対応機器に装着して使用できる。動作電圧、転送速度も同社製SDメモリーカードと同じ。IO機能を備えたminiSDカードも予定されている。
ただし、将来の拡張のために2本のピンが新たに設けられている。新しいピンの用途はSDアソシエーションで検討中としている。また、miniSDカードにはライトプロテクトスイッチがない。専用アダプタにプロテクトスイッチが付いており、こちらを使えばSDメモリーカードとまったく同様に使用できる。
miniSD採用機器はまだないが、miniSDカード単体で4月にまず日本市場に投入され、順次世界に展開される。当初の容量は16、32、64MB。2003年中に128、256MBを発売する予定。すべての製品に専用SDメモリーカードアダプタが同梱される。アダプタのみの販売は予定されていない。
価格はオープンプライスだが、同社ではSDメモリーカードと同程度の価格になるとしている。
miniSDカードは下からアダプタに挿入する。奥まで装着すればSDメモリーカードと同じ大きさになる | 裏面。SDカードアダプタのピン数は9本だが、miniSDカードは11本になっている |
SDメモリーカードとminiSDカードの比較 | 競合規格との比較 |
●4GB/2GB CFと1GB/512MBのSDメモリーカードも
同社は14日、報道関係者向けの会見を横浜市内の本社で開催した。席上、櫛山寿夫 代表取締役社長は、フラッシュメモリーカード市場におけるSDメモリーカードのシェアが18.9%であると明らかにし、「SDminiカードと既存のSDメモリーカード対応機器の相乗効果を狙う」とした。また容量については「現在めどがついているのは256MBまで。これ以上の容量の開発にも取り組む」とした。
また、同日米SanDiskから発表された4GB及び2GBのCFと、1GB及び512MBのSDメモリーカードについても言及された。米の発表では、発売時期が第2四半期から夏頃の発売とされているが、日本での発売については「市場のニーズを見て投入する」と述べるに留まり、具体的なスケジュールは発表されなかった。櫛山社長は「日本では大容量製品よりも、価格のこなれた容量の製品が売れる」と述べており、このような日本市場特有の事情があるため、発売日が決定されていないと見られる。
店頭予想価格については、米では、4GB CFが999.99ドル、2GB CFが499.99ドル、1GB SDが329.99ドル、512MB SDが196.99ドルとなっているが、日本ではこれらを円換算した程度の価格になるとした。
miniSDカードとアダプタを持つ、サンディスクの櫛山寿夫 代表取締役社長 | サンディスクの日本のリテール市場向け製品一覧 | 米で発売されているIEEE 802.11b準拠の無線LAN CFカード。日本市場へも投入準備中 |
□サンディスクのホームページ
http://www.sandisk.co.jp/
□ニュースリリース(英文)
http://www.sandisk.com/about/press.asp
□関連記事
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1121/hitachi.htm
【2002年7月30日】デジタルカメラ用超小型記録メディア「xD-Picture Card」
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【2000年4月13日】ソニー、小型化された“メモリースティックDuo”を開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000413/ms.htm
(2003年3月14日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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