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AMD、Athlon XP-M新機種発表。モバイルからデスクノートまでカバー
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右がμPGAパッケージのAthlon XP-M |
3月12日発表
日本AMDは12日、ノートPC用CPU「Athlon XP-M」を発表した。薄型の軽量ノートから、デスクトップPC置き換え用まで、12機種が一挙に投入された。
日本AMD取締役 吉沢俊介氏 |
発表会は同社の会議室で小規模に行なわれたが、同社取締役 吉沢俊介氏は「AMDの戦略はCPUへの注力にあり、チップセットや無線LANなどの機能は複数のパートナー企業から発表される。そこが、ライバルであるIntelのCentrino戦略とは異なる。チップセットや無線LANに多くの企業が参入することによって、競争が起こり、ユーザーの利益にもなり、業界の発展にもつながると信じている。それがAMDのアドバンテージだ」と述べた。
なお、質疑応答の際にも「無線LANについてはAMDも手がけているが、そこが発展してくればIntelと同様にCPUと組み合わせてブランディングするような施策をとるのではないか」という質問に対しても「絶対にやらない」と言明した。
AMDのモバイル市場でのシェア | 市場ニーズに対して投入される製品のカテゴリ | Athlon XP-MはμPGAパッケージとなり、小型ノート向けに出荷される |
BartonコアとなるAthlon XP-M 2400+/2500+ | 今回発表されたAthlon XP-M製品群 | AMDのCPUロードマップ |
Athlon XP-Mの製品構成は複雑で、Thoroughbred/Bartonの2つのコア、消費電力ごとの4つのクラス分けを持つ。
もっとも注目される低電圧版は、2kg以下の小型筐体にも対応するため、従来のSocket A用OPGAパッケージよりずっと小さく薄いμPGAパッケージとなった。ターゲットとなるTDPは25W。モデルナンバーは1400+/1500+/1600+/1700+/1800+が用意され、コアはThoroughbredだが、1800+のみBartonコアの製品も用意される。コアによる価格差はない。電圧は1.05~1.25Vで、メインストリーム版の1.05~1.45Vから最大0.2V下げられている。1,000個ロット時の単価は8,520円~17,640円。
スタンダード版はTDPが35W。従来のThoroughbredコアに加え、Bartonコアの2200+が追加された。
メインストリーム版のTDPは45W。スタンダード版同様にThoroughbredコアの従来製品に、Bartonコアの2400+/2500+が追加された。
デスクトップリプレースメント(DTR)版は、TDPが70Wと大きい。コアはThoroughbredのみで、2000+/2200+/2400+/2600+が用意される。DTR版はいわゆるデスクノートなどをターゲットにしているが、省電力機構のPowerNow!を備えている。1,000個ロット時単価は10,440円~29.520円。同じモデルナンバーの場合、メインストリーム版よりもやや安く設定されている。
Athlon XP-MのFSBは266MHzを基本とするが、モデルナンバーによっては200MHzも用意される。また、チップセットについては、省電力など一部の機能を除き、従来製品で対応可能であるという見通しが述べられた。なお、Athlon XP-Mについては、一般ユーザー用のリテールパッケージは発売されない。
発表会場では、シャープのMURAMASAのほか、4月以降にエプソンダイレクトから発売予定というA4サイズの薄型ノートが展示された。
本日シャープから発表されたばかりの「MURAMASA PC-MV1-VC1」。右は会場に展示されたポスター | エプソンダイレクトから発売予定のA4ノートPC |
□AMDのホームページ
http://www.amd.com/jp-ja/
□ニュースリリース
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~68366,00.html
□関連記事
【2月10日】AMD、Athlon XP/MPのロゴを変更
~モバイルAthlon XPはモバイルAthlon XP-Mに改称
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0210/amd2.htm
(2003年3月12日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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