会期:3月12日~20日(現地時間)
世界最大のIT関連展示会であるCeBITが、今年もハノーバー市のHannover Messeにおいて明日より開催される。CeBITは、ヨーロッパのみならず、米国、アジアなど世界各地のIT系企業が集まる展示会として、大きな注目を集めるものとなっている。 ●ワイヤレス対応機器が注目を集める今年のCeBIT CeBITに出展する企業は、おなじみのPC系の企業のみならず、携帯電話のキャリアや機器ベンダ、無線LANのネットワーク機器ベンダなど、実に多彩で、まさにITに関する総合的な展示会となっている。 今年のCeBITにおいてもっとも注目を集めているのが、ワイヤレスに対応した機器だろう。ちょうど、明日の12日(現地時間)には、IntelがCentrinoモバイル・テクノロジを発表する。Centrinoの発表会は、日本、米国という2大主要マーケットにおいて大々的な発表会が行なわれるほか、ここCeBITでも行なわれることになる。また、各PCベンダは、Centrinoに対応したノートPCを展示すると見られており、そちらの点でも要注目だといえるだろう。 Centrinoには、無線LANモジュールが標準で提供されるようになるため、今後ほとんどのノートPCには無線LANが搭載されるということになる可能性が高い。しかも、それはPCだけのトレンドではない。家電メーカー各社は無線機能をもった家電などを展示する可能性が高いし、携帯電話機器ベンダもさまざまな携帯電話を展示する見込みだ。 台湾のマザーボードベンダなども多数がCeBITに参加している。ASUSTeK Computer、GIGA-BYTE Technology、MSI Computer、ABIT Computerなどの大手マザーボードベンダがブースを出すほか、中小のマザーボードベンダも多数が参加している。これらのマザーボードベンダは、コードネームCanterwoodで知られるIntelの次世代チップセット「Intel 875P」や、Springdaleで知られる「Intel 865」ファミリーを搭載したマザーボードの展示を行なう予定だ。800MHzのシステムバスやデュアルチャネルのDDR400をサポートするチップセットとして知られるこれらの製品は、自作PCユーザーの注目を集めており、こちらも要注目といえる。
●広大な会場には多くのブースが設置され、移動にも一苦労 世界最大のIT展示会と言われるCeBITだが、昨今の景気後退を反映して、昨年に比べると規模は若干小さくなっている。たとえば、展示出展社数は6,526社と昨年の7,264社に減り、展示フロア面積も354,119平方mと昨年の397,008平方mに比べて小さくなっている。だが、来場者にとっては相変わらず広大であることには変わりなく、ホールとホール間の移動にはバスを使わなければならない状況だ。 前日となる本日はプレスカンファレンスが行なわれるほか、展示会場では明日からの展示会に向けて会場の設営が続いている。 なお、PC Watchでは連日レポートを予定している。また、僚誌のケータイWatchでも携帯電話に関するレポートを順次掲載する予定だ。
□CeBIT 2003のホームページ(英文) (2003年3月11日) [Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]
【PC Watchホームページ】
|
|