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富士通、2002年度第3四半期決算を発表
~プラットフォーム事業が大幅に落ち込み減収

代表取締役副社長 高谷卓氏

1月28日 発表



 富士通株式会社は28日、2002年度第3四半期(10月~12月)決算を発表した。売上高は1兆176億円、営業損益は131億円の損失、純損益は249億円の損失となった。

 前年同期比でみると、売上高は411億円の減となっているが、コスト削減と事業構造改革による固定費削減の効果で、営業損失は326億円、純損失は812億円改善した。

 事業分野別では、ソフトウェア事業、電子デバイス事業が伸びを見せた。一方、前年度の金融機関向けなどの大口商談が一巡したことにより、大型サーバーを中心にサーバー関連の売り上げが大幅に減少。プラットフォーム事業の売り上げは前年比マイナス964億円となり、同社全体の収益に大きく影響した。

 しかし、プラットフォーム事業の中でもPC/携帯電話は好調で、出荷台数、売上高ともに伸び、1,593億円を売上げ、110億円の利益を出した。デスクトップ向けから撤退したHDDは減収となっている。

 本日開催された説明会の質疑応答では、今後のリストラ策について質問が及んだ。

 同社代表取締役副社長の高谷卓氏は、「ITに特化しない企業であれば、各事業間のシナジーが低いため、事業売却/買収など“切り貼り”が簡単にできるだろう。しかし、当社はソフトウェア事業を中心としたトータルソリューションプロバイダなので、様々な分野での要素技術が必要となる」と説明。

 「来年度以降、本業の回復が見えたら、財務体質を改善させるため、不採算事業を縮小するなどの可能性はある」としながらも、近い将来に売却/撤退など大幅な事業再編はないという考えを示した。

 今後の見通しについては、「営業利益/経常利益の改善は計画を上回って進んでいるが、売上の伸び悩みは第4四半期も継続する」としており、2002年度通期の売上高を4兆7千億円と予想。昨年10月時の予想から1,000億円下方修正した。

 損益の業績予想に変更はなく、営業利益1,000億円、経常利益50億円、純損失1,100億円を見込んでいる。

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2002q3/
□関連記事
【2002年10月29日】富士通、再度大規模なリストラを敢行
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1029/fujitsu.htm

(2003年1月28日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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