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ソーテック、新製品発表会を開催
〜ガンダムパソコンや同社初のタフノートを展示

ソーテック代表取締役社長 大邊創一氏

1月23日発表



 株式会社ソーテックは、ノート・デスクトップパソコン春モデルの製品発表会を開催した。会場には同社代表取締役社長の大邊創一氏、取締役 平沢 潔氏のほか、パートナー企業の代表として、日本アイ・ビー・エム株式会社 常務取締役 堀田一美氏、バンダイネットワークス株式会社 代表取締役社長 大下 聡氏、株式会社メルコ専務取締役 斎木邦明氏らも出席した。

 まず始めに、ソーテック取締役の平沢氏が同社の現況について解説した。同社は昨年12月、業績のV字回復を目指したリバイバルプランを発表し、現在推進中。

 平沢氏は、「ここ1、2年での業績低迷にはさまざまな理由があるが、大きな理由の一つとして、製品数の多さがネックになっていたと言える。従来はあらゆる価格帯に製品展開をし、ラインナップは膨大なものとなった。それにより開発費の負担、在庫管理などが困難になるという悪循環を招き、また、ソーテックのPCとしての特徴も失われてしまった」と語った。

 そこで同社は市場に投入する製品を選択、集中化を行ない、消費者の実需に集中するという、10〜15万円前後の製品の焦点を絞る戦略を採っている。それにより、市場でのポジショニングを明確にし、アイデンティティを再確立するのが狙いとなっている。また、15万円以上の製品については、戦略性をもった、特別な製品を開発していくという方針という。

 また、低価格ノートPCで一世を風靡した同社だが、最近ではデスクトップへも商品を展開し、ノートの比率が減少していた。同氏は、「ノートは世の中の主流になっていくはずだったが、それに乗りきれなかった」とコメントし、本来の姿を取り戻すべく、再び低価格ノート市場へ注力していくという。

 PCの外観デザインについても、「従来は高価格帯の主力製品に投入していたようなデザインも、低価格製品に投入する。製品の数を絞ることで、15万円以下の低価格製品でも高品質なものを提供できる」と語った。

 引き続き、同社代表取締役社長の大邊氏が登壇、春モデルのラインナップを紹介した。同氏は、「今回はわかりやすい製品を目指した。液晶、キーボードなどもこだわりをもった」として、スライドと実機を用いながら、各モデルの紹介を行なった。

 今回の春モデルでは、液晶ディスプレイには、グレア処理が施された「輝きパネル(ノートでは輝きシート)」が装着されるほか、デスクトップ用にキーボードを新たに開発。独立したテンキーやカーソルキーを持ちながら、コンパクトなデザインとなったキーボードが付属する。

 春モデルの中でも特に目を引くのが、タフノートパソコンとして発表された「WinBook WX4180C」。価格は159,800円で、3月中旬より出荷が開始される。

同社初のタフノートパソコン「WinBook WX4180C」 USBやEthernet、コンボドライブなど、一通りのものを搭載

キーボードやタッチパッド周りは防水加工が施されている 液晶パネルを閉じたところ

1m程度の高さから「ドシン」という音とともに落下したところ。非起動状態ならこの程度の落下には耐えられる こちらは防水実験。コップで容赦なく水を掛けるが、水分が基板に浸透することはない

 米軍の軍用規格「MIL-STD」を参考にしたとし、非動作時は約90cmからの落下に耐えるほか、キーボードなどには防水加工が施されるなど、堅牢性に重点が置かれたモデル。ボディはマグネシウムを採用するほか、HDDやメモリ、液晶パネルなどにクッションを張り巡らせて耐衝撃性を高めている。キーボード周りは、タッチパッドのボタン類も含めて防水加工が施されている。

 主な仕様は14.1型液晶を搭載し、CPUにモバイルPentium 4 1.8GHz、メモリ256MB、HDD 40GB、コンボドライブを搭載する。

 会場では実際に1m近い高さからノートを落下させるデモも実施された。手に持った状態から「ドシン!」という音とももにWX4180Cが床面に落下すると、会場からはどよめきが起こったが、起動ボタンを押すと難なくWindowsが起動。問題なく動作した。また、キーボードにも実際にコップの水を盛大にかけて見せたが、こちらも動作に問題はなかった。

 また、今回から全製品に統合オフィスソフト「Lotus Super Office for Sotec」がバンドルされる。これについて大邊氏は、「Lotus Super OfficeはマイクロソフトのOffice 2000と非常に互換性が高い。今回は日本アイ・ビー・エムのご協力により、無償で提供いただき、全製品へのバンドルが実現した」と説明した。

日本アイ・ビー・エム株式会社 常務取締役 堀田一美氏 バンダイネットワークス 代表取締役社長 大下 聡氏氏 株式会社メルコ専務取締役 斎木邦明氏

 引き続き挨拶に立った日本アイ・ビー・エム株式会社 常務取締役の堀田一美氏は、「ノートパソコンの製品化を考えるとき、昔は液晶のコストの高さなどに悩まされたが、今はソフトが高い。これが今のパソコン市場の活性化の妨げになっているのではないかと考えた。今回Super Officeをバンドルすることで、低価格のパソコンでも基礎的なことをきちんとこなせるようにしたい」と、パソコン市場活性化への期待を込めて語った。

マイクロソフトOfficeとのバンドル価格差は20,000円?

 また、Lotus Super Officeについては、「今回バンドルするのは2001年にバージョンアップされたものだが、ExcelやWordとの互換性が高い。店頭では正直なところもう売れないが、操作性は非常にユーザーフレンドリーで、今回あらたに見直してもらえる可能性もある」とした。

 昨年末、バンダイネットワークスより発表され話題をさらった「ガンダムパソコン“CHARモデル”」も会場で初公開された。ガンダムパソコンは、バンダイネットワークスが販売、ソーテックがOEM供給を行なうもので、ソーテックでは今後も他企業とのコラボレーションによる展開を検討しているという。

 バンダイネットワークスの代表取締役社長 大下 聡氏氏は、「従来から、ガンダム関連商品として、ノートパソコンを作ってほしいという、ガンダムファンからの要望が非常に強くあった。ソーテック以外にも何社か打診したが、ユーザーの声を素早く製品化する、機動力のある会社としてソーテックを選んだ」と、ガンダムパソコン誕生までの経緯を語り、「ガンダムパソコンは昨年の12月26日から受注を開始したが、1時間で200件の注文を受け、パート2の要望も多い。今後もエンターテイメント性の高いものを一緒にやっていきたい」と、今後も協力して製品展開を行なっていく可能性を示した。

 発表会では、昨年12月に発表された、1月下旬より発売予定の無線メディアレシーバ「Play@TV」についても紹介された。ソーテックと共同開発を行なった株式会社メルコ専務取締役の斎木邦明氏は、「昨年の9月にPlay@TVの販売をしてほしいとのお話を頂いた。だが、実際に製品の性能はよかったが、ユーザビリティが低く使い勝手が悪かった。これを洗い直して、ユーザビリティを向上するために時間がかかったが、初心者から上級者まで対応できる、非常によい製品となった」、「もしソーテックブランドだけだったら売れなかったと思うが、メルコの販路を使うことで、月に3,000台は売れると思う」などと、製品に込める思いを語った。

 質疑応答では、「Smart Displayなどの製品展開はあるか?」という質問に対して大邊氏は、「Smart Displayはすでに試作機もあるが、まだ価格が高すぎる。5万円くらいならおもしろい製品となると思う。また、5月には今までとはまったく違う製品の発表も予定している」と説明した。

 また、タフノートパソコンのターゲットユーザーについては、「工事現場やアウトドアなどがメインとなる。販売についても、すべての店頭に並べるということはない」とした。

初公開されたガンダムパソコン。公開時の写真とは異なり、液晶ベゼル部分が黒になった。精悍な印象 液晶の天板部分。ジオンの紋章が大きく刻まれている

パームレスト部分にはなにやらいろいろ書いてありますが、左下には「in EMARGENCY,you must destroy it.」とあります…… 液晶パネル下部には「ZEONIC」のロゴ 展示されていたPCのデスクトップ画面。写真では見えにくいが、「ごみ箱」はハロのアイコンになっていた

□ソーテックのホームページ
http://www.sotec.co.jp/
□ニュースリリース(タフノート)
http://www.sotec.co.jp/news/2003/0123_wx4180c.html
□ニュースリリース(ノート)
http://www.sotec.co.jp/news/2003/0123_newnotebook.html
□ニュースリリース(デスクトップ)
http://www.sotec.co.jp/news/2003/0123_newdesktop.html
□関連記事
【1月23日】ソーテック、99,800円の12.1型液晶/光学ドライブ搭載ノートPCなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0123/sotec3.htm
【2002年12月26日】シャア専用ノート!? 赤いノートPC「ガンダムパソコン“CHARモデル”」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1226/gundam.htm
【2002年12月11日】ソーテック、動画や音楽をTVで再生するメディアレシーバ「Play@TV」
〜無線LAN、D1出力に対応
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1211/sotec.htm
【2002年12月6日】ソーテック、リバイバルプランを発表
〜低価格路線への事業集中を明確化
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1206/sotec.htm

(2003年1月23日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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