Samsung、2003年前半に発売予定の液晶ディスプレイ3製品を公開

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Samsung、2003年前半に発売予定の液晶ディスプレイ3製品を公開
～液晶テレビ3製品も公開

1月17日発表

　韓国Samsung Electronicsは17日、韓国水原(スウォン)市の同社水原工場において、2003年前半に日本市場に投入を予定している液晶ディスプレイ3機種を公開した。いずれも試作品の公開であり、デザインや細部の仕様は変更される可能性がある。また、価格も未定。

●ウルトラスリムベゼルの15型デュアルヒンジ液晶ディスプレイ「SyncMaster153P」

　「SyncMaster153P」は1,024×768(XGA)表示可能な15型TFT液晶。「SyncMaster152T」の後継機となる製品で、同社が「ウルトラスリムベゼル」と呼ぶ9mm以下の狭額縁と、設置面積を減らしたスリムなデザインを特徴とする。また、デュアルヒンジを備え、壁掛けにも対応する。

　液晶パネルは152Tから一新され、応答速度25ms、輝度250cd/平方m、コントラスト比350:1、視野角は上下左右とも170度となっている。インターフェイスはD-Sub15ピンのみ。

　また、153Pをベースに「ボタンレスモニタ」を開発し、2003年中に市場に投入するとした。ボタンレスモニタは、PC上のソフトウェアによりディスプレイの輝度などのパラメータを設定するもので、本体には調整用のボタン類を備えない。


SyncMaster153P。開発コードネームは「Dali(ダリ)」	ベゼルは幅も厚みも薄くできている	ボタンはベゼルの下に付く。Samsungロゴがむこう向きになっているのは試作品だから。製品ではこちら向きにつく

●17型のHDTV対応多機能ディスプレイ「SyncMaster173MP」

SyncMaster173MP。開発コードネームは「Kandinsky(カンディンスキー)」

　「SyncMaster173MP」は1,280×1,024ドット(SXGA)表示可能な17型TFT液晶。TVチューナーを内蔵し、TV画面とPC画面を同時に表示するPIP(Picture in Picture)に対応するのが特徴。

　また、HDTVにも対応しているほか、コンポジット入力や3Dバーチャルサラウンドプロセッサ、リモコンを装備するなど、マルチメディアディスプレイとしての機能が充実している。

　液晶パネルのスペックは、応答速度25ms、輝度250cd/平方m、コントラスト比500:1、視野角は上下左右とも170度となっている。インターフェイスはアナログとデジタルを備える。

　同様のコンセプトで19型の製品も計画中としている。

●UXGA表示可能な21型狭額縁ディスプレイ「SyncMaster213T」

　「SyncMaster213T」は1,600×1,200ドット(UXGA)表示可能な21型TFT液晶ディスプレイ。狭額縁のエルゴノミックデザインとなっているほか、ピボット機能に対応する。

　液晶パネルのスペックは、応答速度25ms、輝度250cd/平方m、コントラスト比500:1、視野角は上下左右とも170度となっている。インターフェイスはD-Sub15ピンとDVI-Dを備える。


SyncMaster213T。開発コードネームは「Narrow Bezel 2nd」	ピボット機能により画面を回転させることができる

●日本以外向けの製品も公開

　工場では、日本市場には投入されない製品も公開された。写真を中心に紹介する。


1,280×768ドット(WXGA)表示対応の40型ワイドTFT液晶ディスプレイ「SyncMaster403T」。16msの応答速度を実現した。開発コードネームは「Chagall(シャガール)」	中国などの低価格製品の需要が大きい地域向けのローコスト17型TFT液晶ディスプレイ「SyncMaster173V」。15型の「SyncMaster153V」「SyncMaster53V」も用意される	Samsung製液晶ディスプレイのロードマップ。ただしすでに内容は古くなっており、現在のロードマップとは食い違っている。歴代モデルのコードネームに「Rembrandt(レンブラント)」など、画家の名前が付けられている