Macworld Conference&Expo / San Francisco 2003会場レポート

新PowerBook G4会場速報
〜最大のPowerBookと最小のPowerBookが同時発表


会場:San Francisco The Moscone Center
会期:1月7日〜10日(現地時間)



 スティーブ・ジョブズCEOによる基調講演で発表された新しいPowerBook G4は、展示会場で実際に手にすることができる。17型モデルと12型モデルが展示台に交互に並べられ、すべてIEEE 802.11gに対応する「AirPort Extreme(日本向けはAirMac Extreme)」を使った54Mbpsのワイヤレス接続によってさまざまなデモが行なわれていた。本稿では速報として、ニュースリリースからはわかりにくい部分を写真を中心に紹介する。

●ノートブックでは最大の17型ワイド液晶を搭載

 17型のワイド液晶を搭載するPowerBook G4(以下、17型モデル)。従来モデルのチタン(元素記号:Ti)から、無塗装のアルミニウム(元素記号:Al)に外装が変わっている。インターフェース類は、背面から両側面へと移動。本体と液晶パネル部分をつなぐヒンジ部分は、現行のiBookとほぼ同じ構造へと変更されている。加工のしやすさからか、角の部分のアールがよりなめらかになっているのも一目見てわかる特徴のひとつだ。トラブルの多かったスロットインドライブの周囲もプラスチックで補強されるなど、PowerBook G4とiBookのいいとこどりをしたうえで、完成度を増したというのが第一印象である。

 17型モデルには1GHzのPowerPC G4が搭載されており、システムバスは167MHz。これは同社のノートブックでは初めて採用されるシステムバスとなる。512MBのDDR(PC2700)メモリを標準搭載しているので、同じ1GHzの15型モデルよりも、より高速に動作するものと予測される。デモンストレーションに使われていたMac OS Xは10.2.4で、現在出荷されているものからわずかにビルドがあがっていた。Appleシステムプロフィールによれば、内蔵されているBluetoothはUSB接続となっている。両側面にひとつずつ用意されているUSBインターフェースは、それぞれ独立した2系統になっていて、それぞれに内部接続のBluetoothとV.92の内蔵モデムが接続されているようだ。

正面から見たPowerBook G4(17型モデル)。搭載されているキーボードはフルサイズで従来モデルと同等。左右のスピーカー部分の幅を見ても十分な横幅があることがわかる ジョブズCEOが持つと、大きさはこうした感じになる

 同社が世界初という発光するキーボードは、従来のトランスルーセント系から、メタリック風の塗装に変わっている。そして文字部分だけが透過するようになっているので、暗い場所ではキーボード上の文字が浮かびあがる構造だ。周囲の明るさを感知するセンサーはスピーカーのそばに設置されているようで、そこを手などで覆い隠せば発光する様子は見て取れるが、展示ホールのような明るい場所ではいまひとつ効果が分かりにくい。この光センサーはキーボード下のバックライトをON/OFFするだけでなく、液晶パネルの輝度を自動的に変更するという機能にも使われているという。

 メモリ増設は背面にある蓋をレンチなどで取り外して行なう。17型モデルの場合、AirPort Extreme(AirMac Extreme)カードは標準搭載されているので、ユーザーによる増設作業の必要はない。従来モデルのようにキーボードを簡単に取り外すことはできないようになっている。

 インターフェース部分や、従来モデルとの大きさの比較は写真で紹介する。

画面に向かって右側面に位置するインターフェース。左から順にUSB、FireWire(400)、FireWire(800)、Gigabit Ethernet、Sビデオ出力、DVI-Iインターフェースの順 左側面のインターフェース。左から、盗難防止用のロックとACアダプタ、V.92対応内蔵モデム、USB、PC Card、外部スピーカー、ヘッドホンの順 PowerBook G4に搭載されているキーボード(英語版)。外装にあったメタリックな塗装が施されている。文字部分が透過して発光するほか、ファンクションキーにはその制御に利用する機能も加わっている
さすがに17型ワイドパネルの液晶を固定する必要があるためか、ラッチ部分は2点で固定するようになっている。ただし、開閉は正面ボタンひとつで操作可能 15型モデルと大きさを比較してみた。向かって左後部をそろえているので、奥行き、幅がどれだけ違うかひとめでわかるはずだ。エッジの部分の処理が美しくなっているのもわかる 従来モデルとの右側面の比較。厚さはいずれも1インチということで、ほとんど差がない。17型モデルの上蓋部分にあるプラスチックパーツの内部にはAirPort Extremeのアンテナ部分が納められている
上蓋の様子と正面。ドライブスロットの部分が、プラスチックパーツを利用して補強されてるのがわかるはずだ。ラッチ開閉のボタンはやや深めのストローク。白色LEDを使ったスリープランプもここにある 背面にはなにもない。現行のiBookと同様にヒンジ部分が奥深く沈み込んで、キーボードと液晶パネルの距離がやや離れる構造が採用されている 基調講演の映像から、キーボードが発光している様子。周囲が暗ければ、これだけはっきりわかるほど発光する模様
こちらも基調講演から、FireWire 800インターフェースの拡大図。ポートの形状にはFireWire 400との互換性はないので、専用ケーブルを利用することになる

●PowerBook史上最小モデルとなる12型PowerBook G4

 一方、12型液晶を搭載するPowerBook G4(以下、12型モデル)は、現行のiBookの正当進化形といったイメージだ。外装部分は17型と同じアルミニウム素材を採用し、1.2インチの厚みは現行のiBookよりも若干薄くなっている。やはり、PowerBook G4と17型モデルと名称が統一されたことで、デザインの共通性は高い。

 867MHzのPowerPC G4は、133MHzのシステムバスが採用されている。標準搭載メモリは256MBのDDR(PC2100)メモリだ。メモリ増設は17型モデル同様に、底面のパネルを取り外して行なう。オプション扱いとなるAirPort Extreme(AirMac Extreme)カードは、バッテリの下に位置する。

正面から見た12型モデル。白基調からメタリックなイメージに変わった以外は、現行のiBookとさほど変わらないデザイン 会場内の立て看板に登場したのは、オースティンパワーズでもお馴染みの、ミニ・ミーとNBAのスタープレーヤーで中国人の姚明(ヤオ・ミン)。すべて実寸とのこと。このペアは、TV CMにも登場する

 デモ機に搭載されているMac OS Xは、10.2.3だが、ビルド自体は若干上がっているものが使われている。ちなみに、17型、12型とも起動システムとして利用できるのはMac OS Xだけだ(Classicは搭載されているので、OS 9対応のアプリケーションの起動はできる)。

 12型モデルのキーボードは、17型モデルとほぼ同等のものが搭載されているが、こちらは残念ながら発光しない。キータッチや質感は悪くないようだ。インターフェース類は、左側面に集中。右側面にはスロットイン式の光学式ドライブが搭載されている。標準はDVD-ROM/CD-RWコンボドライブだが、AppleStoreによるBTOでは、SuperDriveの選択も可能となっている。

12型モデルの右側面の様子。スロットイン式の光学式ドライブが見える。AirPort Extreme(AirMac Extreme)はオプションだが、アンテナはあらかじめ液晶パネル横に収納されている 左側面のインターフェース部分。左から順にACアダプタ、V.92対応内蔵モデム、FireWire 400、USB×2、外部AV出力、外部スピーカ、ヘッドホン端子、盗難防止用のロックと並んでいる。17型モデル同様、内蔵のBluetoothは内部でUSB接続されている模様だ 正面に位置するのは開閉用のボタンだけ。ボタンには白色LEDによるスリープランプが付いている
本体底面の様子。中央上にあるのが、メモリ増設のためのスペース。左下はバッテリになる。オプションのExtream(AirMac Extream)カードを取り付けるときは、このバッテリを取り外しての作業となる 残念ながら手元に現行のiBookがなかったため、とりあえずは15型PowerBook G4とのサイズで比較をしてみた。左奥をそろえて重ねている 左側面の比較。0.2インチほど厚みはあるがエッジの丸みが強いせいかそれほどの差は感じられない

□Macworld Conference&Expoのページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□米Apple Computerのページ(英文)
http://www.apple.com/
□関連記事
【1月8日】Apple、17型ワイド液晶を搭載したPowerBook G4
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0108/apple2.htm
【1月8日】Apple、12型液晶を搭載した最小のPowerBook G4
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0108/apple1.htm

(2003年1月8日)

[Reported by 矢作晃]


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