会期:10月14日~17日(現地時間) 会場:米サンノゼ Fairmont Hotel
マイクロプロセッサ業界の業界誌として最も有名なMicroprocessor Report誌などを発行しているIn-Stat/MDRが主催する「Microprocessor Forum」が、今年も10月14日~17日(現地時間)の日程で開催されている。 毎年、各半導体メーカーがマイクロプロセッサに関する最新情報を発表するため非常に注目を集める同イベントだが、今年もIntel、AMDといったPC業界におなじみのメーカーに加え、IBMが同社の「POWER4」をベースとした新しいPowerPCの詳細を明らかにするなどいくつかの新しい話題もあり注目を集めている。 ●セミナーが行なわれた初日、本格的なカンファレンスは明日以降
Microprocessor Forum(MPF)は4日間開催されるが、うち初日となる14日と、最終日の17日の2日は、カンファレンス(発表会)ではなく、セミナー(勉強会)が予定されており、Microprocessor Report誌のアナリストなどが参加者に対してMPU業界の現状などを説明する場となっている。 昨年までは5日間の開催で、セミナー3日間、カンファレンス2日間となっていたことを考えると、セミナーの日が1日分短くなり、セミナーそれぞれも参加者が減り小さくなった印象だ。主に景気後退が大きな理由だとされていたが、セミナーの内容が以前に比べて薄くなったと指摘する関係者も少なくなかったことから、そのあたりも原因と考えることができる。 カンファレンスの方は相変わらず盛況のようで、カンファレンスの会場となる部屋では明日に向けた準備が進められていた。参加するベンダーもARM、AMD、富士通、IBM、Intel、NEC、東芝、VIA Technologies(Centaur Technology)など多数で、それぞれ新製品や今後の製品のロードマップなどについて語ると見られている。 IntelはBaniasに関する詳細を明らかにするものと見られている。9月に開催されたIntel Developer ForumにおいてもBaniasに関する詳細は明らかにされているが、今回はイスラエルでBaniasチームを統括する立場にあるモリー・イーデン氏(Intel イスラエルモバイルプラットフォームグループ ジェネラルマネージャ)が自らプレゼンターを務めることもあり、大きな注目を集めている。 また、IBMは昨日発表したPowerPC 970の詳細を明らかにする。PowerPC 970は64bitアドレッシングが可能で、1.8GHzで動作するPower PCで、IBMのPOWER4をベースに開発された新しいMPUだ。サーバー、ワークステーションのほか、PCのセグメントをもカバーすると見られており、現在PowerPCを利用しているMacintoshユーザーには気になる製品だ。 このほか、AMDはOpteronに関する発表を行なうほか、VIA TechnologiesはNehemiah(C5XL)のコードネームで呼ばれてきたC3の次世代MPUを発表していくという。なお、PC WatchではMPFの模様を随時お伝えしていく予定となっている。 □In-Stat/MDRのホームページ (2002年10月16日) [Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]
【PC Watchホームページ】
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