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ThinkPad 10th Anniversary
Limited Edition

 以前から予告されていたThinkPad 10周年を祝う限定モデル「ThinkPad 10th Anniversary Limited Edition」の正体が明らかにされた。
 直販サイト「IBMダイレクト」での価格は275,000円、出荷開始は10月25日。出荷台数は僅か2,002台で、先行予約受付開始直後に申し込みが規定台数に達した超人気希少モデルの詳細を、ここでは写真で見ていこう。 [Photo by 若林直樹(STUDIO海童) / Text by tanak-sh@impress.co.jp]
 
 

 告知されていた通り、ThinkPad 10th Anniversary Limited Edition(Limited Edition)のベースは日本未発売のThinkPad X30(2672-4BU)。これにシリアルナンバーと、記念モデルであることを表す「10th Anniversary Limited Edition」ロゴが付けられ、さらに、ThinkPad s30で忘れがたい印象を残したピアノ調塗装が施されたものだ。外観以外、スペックの変更点はほぼない。なお、Limited Editionのモデル・タイプは「2672-4B7」となる。

 前述のとおり、先行予約で2,002台すべてが売り切れており、これから入手するならキャンセルが出るのを待つか、日本アイ・ビー・エムによる「ThinkPad 誕生10周年カウントダウンプレゼント」に応募するしかないため、今後の入手は困難である。

 ベースとなったThinkPad X30は、これが日本初登場となる機種である。そこで、ここではその前機種であるThinkPad X24との違いなども見ていくことにしたい。

 なお、本機は10月16~19日に東京ビックサイトで開催される「WPC EXPO 2002」の日本アイ・ビー・エムブースで展示される。

ピアノ調塗装が限定モデルの最大の特徴。ThinkPad s30よりも大きな面積が塗装されているため、迫力もより増した。傷や汚れの心配も増えたわけだが……
記念モデルであることを表す「10th Anniversary Limited Edition」ロゴ(左)と、2002台限定であることを表すシリアルナンバーがヒンジ部に付く。撮影したモデルには「No. 2004」という現実にはありえないシリアルナンバーが付いている。2002台以外のモデルを存在させない、という企画者の強い意思の表れという

ポート類の配置はX22以降のX2xシリーズと基本的に変わっていない。従来機と同様に、左側面(左)にヘッドホン端子、マイク端子、Type 2 CFスロット、Type 2 PCカードスロット、IEEE 1394ポート、IrDAポートがあり、正面(中央)に2つのラッチ、右側面(右)にHDDベイ、廃熱孔、USBポートがある。変更点は、左側面にラインアウト端子が追加されたこと、ディスプレイ上部のウルトラポートが廃止されたこと
背面にはパラレルポートが新設された 底面。写真下が前面。前面側にバッテリを取り付ける配置も変わっていない。メモリスロットのふたが大きくなった メモリスロットのふたを開けたところ。スロットが2本になった(写真では手前側が1本空いている)

キーボードはs30以降のThinkPadに採用されているタイプのもので、Enterキーが青く、カーソルキーの両脇にブラウズキーが付く。液晶の額縁はX2xシリーズに比べ狭くなっている HDDベイを開けたところ。X2xシリーズとほぼ同様のつくりだ

 ベースとなったThinkPad X30は、X2xシリーズからCPU高速化、チップセットをIntel 830MGに、最大メモリ搭載量を1,024MBに、ビデオチップをチップセット内蔵に、といった変更を受け、本体サイズは若干小さくなった。

 ボディデザインはA、T、Rシリーズの30番台と同様に、本体左奥の切り欠きなど視覚的な共通点が設けられている。機能や製品コンセプトがX2xシリーズからあまり変わっていないにも関わらず、視覚的な印象は一新されている。

 製品コンセプトがX2xシリーズ同様で、とくに目を引く新機能などは採用されていない。そのため地味な印象を受けるが、増設バッテリにより動作時間を延長できるようにしたり、ボディの剛性感を高めるなど、着実な改良が施されている。すでにX31の存在も明らかになっているが、X30もまた魅力的なモデルと言えるだろう。

X24の上にLimited Editionを置いて比較してみた。X30のほうがややコンパクトで、ポートの位置が微妙に違うことがわかる。本体左奥の切り欠き、金属むき出しのヒンジ部、小さくなったC面カットなど、A、T、Rの30シリーズと同様のビジュアルアイデンティティを新たに備えたのがわかる
本体左奥の切り欠き、金属むき出しのヒンジ部、小さくなったC面カットなど、A、T、Rの30シリーズと同様のビジュアルアイデンティティを新たに備えた 左がX30の、右がX24のバッテリ。形が微妙に違い、どちらもお互いのバッテリスロットにははまらないようになっている

【ThinkPad X30 10th Anniversary Limited Edition】
タイプ・モデル2672-4B7
CPUモバイルPentium III-M 1.2GHz
FSB133 MHz
チップセットIntel 830MG
メモリSDRAM 256MB(最大1,024MB)
HDDATA-100 40GB
ビデオチップチップセット内蔵
ディスプレイ12.1型TFTカラー液晶
表示解像度XGA(1,024x768ドット)
無線LANIEEE 802.11b
Ethernet100base-TX対応
モデムV.92対応
Type 2 PCカードスロット1
Type 2 CFスロット1
USB 1.12
IEEE 13941
パラレルポート1
セキュリティチップ1
本体サイズ273×223×24.9-30.2(幅×奥行×高さ)mm
重量1.65kg
バッテリリチウムイオン
動作時間(JEITA測定法1.0)4.6時間
OSWindows XP Professional
IBMダイレクト価格275,000円

□日本アイ・ビー・エムのホームページ
http://www.ibm.com/jp/
□ThinkPad10周年記念サイト
http://www-6.ibm.com/jp/pc/10th/special/
□関連記事
【9月30日】ThinkPad 10周年記念モデルはX30ベース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0930/ibm.htm
【8月28日】米IBM、B5ファイルサイズノートPC「ThinkPad X30」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0828/ibm.htm

(2002年10月8日)

[Photo by 若林直樹(STUDIO海童) / Text by tanak-sh@impress.co.jp]

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PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp

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