ソニー、Sony Dream World 2002で“未来バイオ”2機種を公開
〜バイオノートの試作モックアップなども展示

VAIO EXPOコーナーの巨大VAIOロゴ

会期:9月14日〜15日

会場:パシフィコ横浜

連絡先:入場無料



 ソニーは、パシフィコ横浜で14日〜15日に開催するプライベートイベント「Sony Dream World 2002」において、バイオのコンセプトモデル2機種を公開する。一般公開に先立つ11日、報道関係者向けに会場とコンセプトモデルが公開された。

●ユーザーのことをよく知っていて、一歩先を伝えてくれるバイオE.Q

 公開されたコンセプトモデルは「バイオ・コンテンツエッグ」と「バイオE.Q」の2機種。どちらもワイヤレスブロードバンド環境を利用し、新しいコンピューティングを提案するデバイス。現在は研究段階のもので、2004年頃の製品化を目標としている。

 バイオ・コンテンツエッグはTV番組などを予約録画したり、動画、写真、音楽などを記録し、パーソナルライブラリとして管理できるHDDレコーダーで、ネットワークに接続できる。ユーザーはノートPCを使い、出先からインターネット経由で、自宅のコンテンツエッグにアクセスし、予約録画のコントロールをしたり、コンテンツエッグ内に貯めたコンテンツを鑑賞できる。


バイオ・コンテンツエッグ。中央の明かりはゆっくりと点滅する
高さは20cm程度 背面。Ethernetのほかに画像出力ポートらしきものが見える

 「バイオE.Q」はさまざまなセンサーを装備した小型の「センシング・コンピュータ」。ユーザーが常に携帯し、センサーでユーザーの経験や思考を自動的に収集、蓄積する。たとえば、「顔は覚えているけど名前は覚えていない」という人に出会うと、過去の情報から、その人が誰で、いつどこで会い、なにをやった、などの情報をユーザーにアドバイスし、会話や行動を支援してくれる。

バイオE.Q。常に携帯するために小型。上面にはセンサーらしき穴などがある バイオE.Qの動作。写真やメモなどの記録から、現在の状況にアドバイスを与える 右がバイオE.Q本体。左はディスプレイユニット。どちらも「VAIO」と彫り込まれている

ソニー、バイオノートブックコンピュータカンパニーの島田啓一郎プレジデント

 同社バイオノートブックコンピュータカンパニーの島田啓一郎プレジデントは「現在の日常生活にある多くの電子機器は、人間の論理的な特定機能、たとえば計算や特定の記憶を支援している。一方、人の感性に訴える感性の増幅装置を持ったエンターテインメントロボットも登場している。これら2種類の電子機器の間にある未開拓分野に、バイオE.Qは位置する」と述べ、「(バイオE.Qは)個人の思考や感性に作用し、記憶や行動を増幅し、支援する。いつでもどこでも一緒に出かけ、一緒にすごすことで、ユーザーの経験や思考を次々に記憶し、その場に適したアドバイスを、感覚的な表現で直感的に伝えてくれる。ユーザーのことをよく知っていて、一歩先を伝えてくれるパートナー」とバイオE.Qを説明した。

 バイオE.Qが展示されているブースの同社関係者は「(体調管理などの)実用的なことにも使えるが、それよりも、たとえば午後3時に街を散歩していると、近所のカフェを自動的に教えてくれるような、楽しみのために使うことを想定している」と述べた。

 両機はSony Dream World 2002の会期中、「VAIO EXPO」コーナーに展示され、デモンストレーションされる。

●ARMプロセッサ搭載クリエや音楽再生可能なポータブルコンボドライブなどを参考出品

 Sony Dream World 2002はバイオをはじめ、AV機器、ゲーム機、携帯電話、コンテンツなどソニーグループのプロダクトを一同に集めた展示会。先日発表されたバイオ秋モデルやサイバーショットなどの新製品はもちろん、未発売の製品もいくつか参考出品されている。

 その1つがARMプロセッサとPalm OS 5を搭載したクリエ。筐体が「PEG-NR70V」である以外の詳細は未公開だが、DragonballチップにPalm OS 4を搭載したクリエと並べられ、処理速度の速さを比較展示していた。

 その隣のソニー・エリクソンのブースでは、ヨーロッパなどGSM圏で発売予定のスマートフォンを参考展示。OSはSymbianで、大型液晶とCCDを搭載し、ペンオペレーションに対応する。また、メモリースティックDuoスロットを備える。

 また、ポータブルのDVD/CD-RWコンボドライブを参考出品。インターフェイスはUSB 2.0で、メモリースティックスロットを備える。またCD-DAのほか、CD/DVDメディアやメモリースティックに記録されたMP3を、PCに接続することなく単体で再生できる。電源はリチウムイオン充電池で、クレードルタイプの充電器が付属、クレードルには市販の電池を内蔵したり、ACアダプタを接続することもできる。11月頃に、4万円前後での発売を予定しているという。

左がARMプロセッサ&Palm OS 5のクリエ。さまざまなアプリケーションが右のDragonball&Palm OS 4搭載機よりも圧倒的に高速に動作している ポータブルDVD/CD-RWコンボドライブ これも参考出品の23型ワイドTFT液晶ディスプレイ。1,920×1,200ドット(WUXGA)表示に対応する。このほか、1,600×1,200ドット(UXGA)対応の20型TFT液晶ディスプレイも参考出品。両機とも視野角は上下左右160度
ソニー・エリクソンのスマートフォン。Symbian OSを搭載する。背面にはCCD、側面にはメモリースティックDuoスロットがある
Bluetooth関連の参考出品も多い。これは「Basic Imaging Profile」に対応したBluetoothモバイルプリンタ。Bluetooth対応メモリースティックを挿すことで対応するのだが、対応メモリースティックがプリンタとほぼ同じ価格になってしまうのが難点 Audio Profileに対応したBluetoothオーディオプレーヤー。プレーヤーに挿したメモリースティック内やPC内の音楽をオーディオコンポなどにストリーミングできる。また、車載時にはBluetooth携帯電話と組み合わせてハンズフリーユニットとして機能する いまやソニーのイベントの顔になった「SDR-4X」。1日3回、ステージでのショーも見られる

□関連記事
【3月6日】ソニー・エリクソン、Symbian 7.0採用の「P800」などGSM端末6機種(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,8547,00.html

●歴代バイオやモックアップ、なかなか見られないソニーのお宝まで盛りだくさんの展示

 バイオ5周年記念にあたる年とあって、これまでのバイオシリーズを回顧するブースも設けられている。バイオデスクトップの初号機、バイオノートのコンセプトモックアップなど、バイオファン必見の珍しいマシンが多数展示されている。

 また、ソニーの来し方行く末を展示するコーナーもあり、ソニーの設立趣意書、ソニーロゴの原器、テレビ電話やゲーム機、ベータムービーの試作機、ソニー坊やなどのなつかしの販促グッズなど、普段目にすることができない貴重な資料を多数見ることができる。

後藤禎祐氏によるバイオノートのモックアップ 大場晴夫氏によるバイオLのモックアップ 小笠原伸一氏によるバイオノートSRのモックアップ。2つのジョグダイヤルのほか、反転できる液晶ディスプレイを備える
ソニー株式会社の設立趣意書 すべてのソニーロゴの元となる原器 テレビ電話の試作機。このほかテレビゲーム試作機やなつかしの販促グッズなどが多数展示されている

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□Sony Dream World 2002のホームページ
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Events/SDWE/top.html
□バイオのホームページ
(Sony Dream World 2002のVAIO EXPOコーナーフォトレポートあり)
http://www.vaio.sony.co.jp

(2002年9月12日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
個別にご回答することはいたしかねます。

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.