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ソニー製光学マウスを買ってみました


品名SMU-S1
購入価格5,700円(税、送料等含まず)
購入日2002年7月30日
試用期間約10時間

「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです。

 7月半ばに突然発表されたソニー製光学式マウス「SMU-S1」。機能的な特徴はほとんどないものの、同社で「ラウンドフォルム」と呼んでいる一体成型のボディと、パールホワイトやレッドなどの印象的なカラーバリエーションによって、他社製マウスとは一味違ったイメージを与える。

 「ソニー製の光学マウス」という話題性も手伝って、先々週の週間アクセスランキングでも5位に入るなどPC Watch読者の注目度も高そう。ということで、会社の経費で買ってみました。購入価格は価格は5,700円(税込み5,985円)で、ボディカラーは最もインパクトのあったレッドを選択した。

 実際に購入したブツを編集部でお披露目すると「あれこんな色だっけ?」、「これで6,000円?」といった声が……。発表時の製品写真では、メタリック調の高級感が感じられたのだが、実物はもっとプラスチッキーな印象だ。でも、この一体成型デザインは結構気に入りました。かわいいです。

パッケージ USB/PS2変換コネクタが付属 裏面。シンプルな光学マウス
本体側面。一体成型のラウンドフォルムを採用している

 筆者はThinkPad X22のトラックポイントとマイクロソフトのIntelliMouse Opticalを適当に使い分けるという、あまりマウス使用率の高くないユーザーなのだが、とりあえず、IntelliMouseをはずして、ThinkPadのUSBポートに接続。OSはWindows XP Professionalで、当たり前のようにUSBマウスとして認識。

 では、使ってみますか、と前後左右に動かしてみるとカーソルに全く反応なし。どうやら筆者の机ではセンサーが追従してくれず、マウスパットが必要なようです。IntelliMouseの時には問題なく使えていたので、ちょっとがっかり。とりあえず編集部にころがっていた光学マウス用のエレコム製マウスパッドを敷いたところ無事にカーソルも反応してくれました。

 早速、気になるクリック感をチェック。クリックから戻る時の力が足りない気がするが、カチッカチッと小気味よい音を立ててくれます。ただ、左クリックしたときに右側にもクリック感が伝わるので、最初のうちはちょっとした違和感がある。また、IntelliMouseに慣れた筆者の手にはちょっと小さすぎる印象で、Windows付属のゲーム「マインスイーパー」で遊んだら手首が痛くなりました。慣れてきた今となっては、手首の痛みも無くなり問題無く使えますが……。追従性については、普段の利用で不便を感じることは特に無く、フツーのマウスとして利用できます。分解能は1インチあたり400カウントとのこと。

IntelliMouse Opticalとの比較。一回り小型 表面が白い机上では全く反応しないため、エレコム製のマウスパッドを利用

付属のドライバユーティリティで、右ボタンやスクロールボタンへの機能割り当てができる

 と、ここまではOS標準ドライバで動かしてみたが、付属のユーティリティCD(8cmCD)でドライバをインストールすると、右ボタンと真ん中のスクロールボタンにコピーや拡大、アプリケーションの起動などの操作を設定できる。といっても、ひとつのキーに一機能しか割り当てられないので、できることは限られています。個人的には、通常IntelliMouse Opticalの左右のボタンでブラウザの進む/戻るなどの機能を利用しているので、ちょっと機能的には物足りない印象。

 なお、今回はテストしていないがMac OS 9でも同様の機能が利用できるため、Macintoshでスクロールを利用したいとか、右クリックに機能を割り当てたいといったユーザーで、デザインにもこだわりたいといった人には最適と思われます。Mac OS Xには対応していないのはちょっと残念なところ。

 ということで、価格がIntelliMouse Optical(実売価格6,000円弱)などとほぼ同価格ということを考えると、自腹で買うか? といわれると多分買わないと思われます。製品の性格も「週に数時間使うライトユーザー向けに、インテリアにあった洒落たボディカラーが選べる」というようなコンセプトと思われるので、「店頭でカラーを確かめて色やデザインが気に入ったら買う」というのが正しい選択かと。冒頭では「安っぽい」などと書いていますが、机上のアクセントとしては結構いけているかも。PC周辺機器で赤いものってあんまり無いですし……。



■■ 注意 ■■

・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
・この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害はPC Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
・内部構造などに関する記述は編集部が使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません
・PC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

大きく分けて3つの部品で構成される

 使い勝手がひととおりわかったところで、このラウンドフォルムの中身はどうなっているのでしょうか? ということで分解してみました。キモとなるのはやはり一体成型のガワで、黒い支持部と赤い稼動部で構成されている。


黒いベースの部分に赤いガワがかぶさる形 黒い支持部と赤い稼動部を張り合わせることでラウンドフォルムを実現している
基板部 基板背面 底面のプレートの部分を取り外すとネジ穴が3つ

 


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.ecat.sony.co.jp/computer/mouse/products/index.cfm?PD=8182
□関連記事
【7月18日】ソニー、ラウンドフォルムの光学式マウス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0718/sony.htm
【7月22日】PC Watch週間アクセスランキング
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/best10/20020722.htm
【2000年3月27日】マイクロソフト、無線方式のコードレスマウスほか
ハードウェア製品を多数発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000327/ms.htm

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(2002年8月5日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]


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