Pentium 4の普及始まる。Windows XPのシェアも拡大


 今回の「PC Watch読者環境調査」のアンケートでは、9,909人の方からのご回答をいただきました。アンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました。

【総評】

 OSでは、Windows XPのシェアが33%まで伸び、37%のWindows 2000に迫っている。CPUは、Pentium IIIが引き続き1位でPentium 4が2位の14%と伸びてた。クロック周波数では「~1GHz」が前回に続きトップ。メモリ容量は「~512MB」、HDD容量は「~40GB」となった。インターネット接続環境では、常時接続率が86%になったほか、前回に引き続き、フレッツ・ADSL以外のDSLが、フレッツ・ADSLを越えた。今回新たに追加した家庭内のLAN構築率は74%となった。

【今回の最頻値】
    所有台数 2台、自作のデスクトップPC/AT互換機
  • OS:Windows 2000
  • CPU:Pentium III
  • クロック:~1GHz
  • メモリ:~512MB
  • HDD:~40GB
  • ディスプレイ:17インチCRT、解像度~1,280×1,024ドット
  • インターネット接続:フレッツ以外のxDSL
  • 家庭内LAN:構築している

□アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm


所有台数・形状・形態

 所有台数・マシンの形状・形態については、従来同様、所有台数2台、自作のPC/AT互換機が最多数と大きな変化は無い。


パソコンを何台持っていますか人数比率
1台1,260人 12%
2台2,741人 27%
3台2,363人 23%
4台1,301人 13%
5台691人 6%
6台以上1,553人 15%


メインで使っているマシンの形状は何ですか人数比率
デスクトップ(据え置き型)8,755人 88%
ノート1,154人 11%


メインで使っているマシンの形態は何ですか人数比率
自作6,890人 69%
メーカー製(ショップブランド含む)3,019人 30%


メインで使っている機種とOS

 メインで使っている機種は、PC/AT互換機が93%、Macintoshは3%と大きな変化はない。

 OS別ではWindows XPが33%となり、Windows 2000に迫っている。次回調査あたりでXPの逆転もありそうだ。Windows 98/Meは微減。Mac OSではMac OS 9系とMac OS Xの差がほぼなくなった。Mac OS XがMacintoshの初期起動OSとなったこととあわせて、こちらも夏の調査で逆転しそうだ。


メインで使っている機種は何ですか人数比率
PC/AT互換機9,294人 93%
Macintosh359人 3%
PC-98233人 2%
その他23人 0%


メインで使っているOSは何ですか人数比率
Windows 20003,744人 37%
Windows XP3,307人 33%
Windows 98(SEも含む)1,489人 15%
Windows Me724人 7%
Mac OS 9以降179人 1%
Mac OS X168人 1%
Linux96人 0%
Windows 9558人 0%
Windows NT55人 0%
FreeBSD46人 0%
Mac OS 8.6以前15人 0%
Linux、FreeBSD以外のPC UNIX6人 0%
その他22人 0%


CPU・メモリ

 CPUは前回に引き続きPentium IIIが1位。2位には前回比5%増の14%となったPentium 4が入った。AMD系はAthlonが12%と、Athlon XPが10%と大きく変わってはいない。また、その他ではAthlon 4が20人程度となっている。

 DuronやCeleronなどに大きな変化は無い。また、PowerPCではG4がG3を大きく引き離し、世代交代を印象づけている。

 CPUクロック周波数については、最頻値こそ前回同様「~1GHz」だが、高クロック化が進んでおり、「~1.2GHz」、「~1.8GHz」に投票が集まった。「~1.2GHz」は現在Celeron/Duronなどのローエンドプロセッサの売れ筋となっているほか、「~1.8GHz」もコストパフォーマンスの高いレンジとなっており、ユーザーの選択傾向が確認できる。なお、Athlon XP/MPについてはモデルナンバーでの回答となっている。



CPU人数比率
Pentium III3,117人 31%
Pentium 41,388人 14%
Celeron1,291人 13%
Athlon1,265人 12%
Athlon XP1,075人 10%
Duron394人 3%
Pentium II232人 2%
PowerPC G4203人 2%
K6-III154人 1%
Athlon MP150人 1%
PowerPC G3149人 1%
K6-2109人 1%
MMX Pentium87人 0%
Crusoe78人 0%
Xeon44人 0%
Pentium33人 0%
C325人 0%
Pentium Pro13人 0%
Pentium III Xeon10人 0%
PowerPC 601/604/603e/604e8人 0%
i486以前(Am5x86、Cyrix 5x86も含む)6人 0%
わからない5人 0%
K63人 0%
Cyrix III3人 0%
その他67人 0%


CPUクロック人数比率
わからない8人 0%
100MHz以下33人 0%
~200MHz103人 1%
~300MHz303人 3%
~400MHz541人 5%
~500MHz774人 7%
~600MHz737人 7%
~700MHz626人 6%
~800MHz1,227人 12%
~900MHz745人 7%
~1GHz1,451人 14%
~1.1GHz174人 1%
~1.2GHz674人 6%
~1.3GHz126人 1%
~1.4GHz449人 4%
~1.5GHz(1500+)348人 3%
~1.6GHz(1600+)320人 3%
~1.7GHz(1700+)518人 5%
~1.8GHz(1800+)431人 4%
~1.9GHz(1900+)141人 1%
~2.0GHz(2000+)174人 1%
~2.1GHz3人 0%
~2.2GHz37人 0%
2.2GHz超6人 0%


 メモリの最頻値は「~512MB」で前回から1%増の49%でトップ。DDR SDRAMが前回比3%増の21%となり、確実に普及していることが確認できるが、1月調査に比べて大きな伸びではない。メーカー製PCにも搭載され、環境の整った春以降が本格的な普及時期となるかもしれない。

メモリ容量人数比率
~64MB以下90人 0%
~128MB566人 5%
~256MB2,869人 28%
~512MB4,921人 49%
~768MB671人 6%
~1024MB522人 5%
1024MB超270人 2%


メモリの種類人数比率
PC133対応SDRAM(PC133)3,828人 38%
SDRAM(~PC100)2,782人 28%
DDR SDRAM2,120人 21%
RIMM636人 6%
EDO225人 2%
わからない185人 1%
ファーストページ73人 0%
VC SDRAM35人 0%
その他25人 0%


HDD容量・所有ドライブ・ディスプレイ

 HDD容量の最頻値は前回に引き続き「~40GB」がトップ。全体的に大容量化の傾向が続いており、150GBを超えるという人も約9%となっている。

 書き換えDVDドライブでは、DVD-RAM/Rが伸び5%となった。DVD-RWは3%、DVD+RWは2%となった。この数ヵ月で大幅に価格が下がった書き込みDVDだが、夏商戦に向けてDVD-R/RWの新モデルやDVD+R対応ドライブも発売され、更なる普及が予想される。その他ではPDが圧倒的に多い。

HDD人数比率
6GB以下192人 1%
~10GB367人 3%
~20GB1,149人 11%
~30GB926人 9%
~40GB1,542人 15%
~50GB432人 4%
~60GB1,107人 11%
~70GB307人 3%
~80GB1,084人 10%
~90GB254人 2%
~100GB488人 4%
~110GB170人 1%
~120GB533人 5%
~130GB118人 1%
~140GB205人 2%
~150GB100人 1%
~200GB477人 4%
200GB超458人 4%
※2002年4月調査から150GBまで10GB刻みに変更


所有マシンの搭載ドライブ人数比率
CD-RW7,153人 72%
FDD6,264人 63%
DVD-ROM5,152人 51%
CD-ROM4,312人 43%
MO2,931人 29%
CD-RW/DVD-ROMコンボ2,061人 20%
DVD-RAM773人 7%
DVD-RAM/R570人 5%
ZIP500人 5%
DVD-R/RW313人 3%
スーパーディスク285人 2%
DVD+RW238人 2%
その他389人 3%


 ディスプレイサイズは「~17インチCRT」、解像度は「~1,280×1,024ドット」がトップで、前回調査とほとんど変化がない。15インチ/17インチクラスの液晶が若干増加している。特に17インチ液晶は前回調査から100人以上増え、4%となった。昨今の液晶パネル価格の高騰により、値上げも相次ぐ液晶ディスプレイだが、普及は進んでいるようだ。

ディスプレイ人数比率
~17インチ CRT4,223人 42%
~19インチ CRT1,516人 15%
~15インチ LCD1,080人 10%
~21インチ CRT543人 5%
13.3インチ以下のLCD530人 5%
15インチ以下のCRT535人 5%
~16インチ LCD463人 4%
~17インチ LCD397人 4%
~14インチ LCD288人 2%
17インチ超のLCD148人 1%
21インチ超のCRT143人 1%
その他43人 0%


解像度人数比率
~1,280×1,024ドット4,344人 43%
~1,024×768ドット3,793人 38%
~1,600×1,200ドット1,183人 11%
800×600ドット以下245人 2%
1,600×1,200ドット超184人 1%
その他160人 1%


インターネット接続環境

 常時接続率は前回から4%増加し、86%となった。DSLだけで過半数を占めており、ADSLの普及がいっそう進んでいることが確認できる。CATVは前回調査とほぼ同じ17%。

 また、Bフレッツが1%を超え、その他のFTTHとあわせると約2%となった。Bフレッツは100Mbpsのニューファミリーサービスも発表されており、今後の伸びが期待がされる。「AirH"/b-mobile」を含めた常時接続系PHSは182人で順調に増加している。その他では、マンション向けHomePNAなど、マンション備え付けの環境という回答が数十人にも及んでおり、マンションのインフラとしてのブロードバンド環境も、今後の動向が注目される。今回初調査の家庭内でのLAN環境については、74%が「LANを構築している」と回答した。


接続環境人数比率
xDSL(フレッツADSL除く)2,877人 29%
フレッツADSL2,731人 27%
CATV1,717人 17%
フレッツISDN(ISDN64Kbps)784人 7%
56kbpsモデム571人 5%
ISDN 64kbps543人 5%
AirH"/b-mobileなどの定額制PHS182人 1%
Bフレッツ136人 1%
ISDN 128kbps(2B)62人 0%
FTTH(Bフレッツ除く)56人 0%
33.6kbps以下のモデム52人 0%
PIAFS(AirH"除く)45人 0%
OCNエコノミーなどの128kbps常時接続30人 0%
デジタル専用線128kbps以上19人 0%
高速無線アクセスサービス(Speednetなど)10人 0%
FOMA3人 0%
その他91人 0%
※2002年4月調査から「AirH"」から「AirH"/b-mobileなどの定額制PHS」に変更

xDSLなどのインターネット常時接続環境を利用人数比率
使用している8,609人 86%
使用していない1,300人 13%

家庭内でLANを構築していますか?人数比率
している7,404人 74%
していない2,505人 25%


回答者内訳

性別人数比率
男性9,835人 99%
女性74人 0%


年齢人数比率
~15歳32人 0%
16歳~20歳447人 4%
21歳~25歳1,381人 13%
26歳~30歳2,589人 26%
31歳~35歳2,482人 25%
36歳~40歳1,605人 16%
41歳~45歳756人 7%
46歳~50歳349人 3%
51歳~268人 2%

プレゼント人数比率
インプレス特製ストラップ4,443人 44%
インプレス特製携帯電話型電卓5,317人 53%


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アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm

(2002年4月16日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]


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