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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ソフトボート | ||
システムコマンダー7 | ||
ブートマネージャの定番がWindows XPに対応 | ||
TEXT:竹内慶人 Yoshito Takeuchi |
OS選択画面では、各OSごとに印象的なアイコンが用意され、グラフィカルな操作が行なえるようになった |
システムコマンダー 7では、Windows XPへの正式対応をはじめとして、さまざまな新機能が追加されている。まず、Windows用のインストーラが装備され、Windows上からシステムコマンダー 7をインストールすることが可能になった。これにより、Windows以外のOSになじみのないユーザーでも違和感なく導入できる。もちろん、DOS用のインストーラも従来同様用意されている。また、インストール可能な領域は、FAT16、FAT32に加え、NTFSの基本パーティションにも対応しており、NTFSフォーマットで出荷されたWindows XP搭載機にもすぐに導入可能だ。
ユーザーインターフェースも改良されており、OS選択画面がフルグラフィック化された。主要なOSには、それをイメージしたアイコンが表示されるので、OSの選択時に迷うこともないだろう。さらに、ソフトボートのホームページから無償ダウンロードできる開発キットを使用すればOS選択メニュー画面のスキンをカスタマイズすることが可能など、こだわりも感じられる。
Windows上で動作するインストーラが新たに追加されたため、インストール時に悩むことも少なくなった | OSウィザードでは、新たに追加するOSを選択してからいくつかの質問に答えるだけで設定を行なってくれる |
従来版でも好評だったOSウィザードも健在だ。これはOSの新規追加インストールや従来のOSに上書きする際、いくつかの簡単な質問に答えるだけで自動的にインストールに必要な作業を行なってくれるものだ。インストール対象となるOSも各種Windowsだけでなく、Linuxにも対応している。さらに、上級者はカスタマイズにより自分好みのOSウィザードを構築することが可能だ。
パーティションウィザードではグラフィカルな画面を参照しながら作業を行なうことができる |
そのほか、便利な機能として挙げられるのがバックステップウィザードだ。これはシステムコマンダー 7のOSウィザードが実行したOSインストールやパーティション操作を記録しておき、1動作でPC環境を操作前の状態に戻してくれるもので、OS導入による万一のトラブルや、一時的なOS利用の際に重宝するだろう。
競合製品と比較してもかなり多機能な本製品だが、いくつかの制限事項もある。主なものは、USB、PCカード、IEEE 1394経由のHDDには導入できないこと、Windows XP/2000/NTのソフトウェアRAIDには未対応であること、HDD圧縮ソフトDoubleSpace、Stacker、SuperStorなどを使用するとドライブ名が変更される場合があり、システムコマンダー 7が認識するドライブ構成との整合性が取れなくなってしまうことがあることなどだ。また、システムコマンダー 7のメニューの一部が日本語化されておらず、英語表示のままとなっている点もやや気になった。
しかし、総じて見ると本製品は、機能、使い勝手、ルックスと三拍子揃った仕上がりになっていることは間違いない。古い歴史を持つシステムコマンダーシリーズは、今回でほぼ完成の域に入ったと言えよう。
・製品名:システムコマンダー 7
・標準価格:12,800円
・問い合わせ先:株式会社ソフトボート
・TEL:03-3256-4714(パーソナル事業本部 マーケティング部)
・URL:http://www.softboat.co.jp/
●対応OS:Windows XP/Me/98/95/3.1/2000/NT 4.0、MS-DOS、OS/2、各種Linux、Solaris、NeXTStep、FreeBSD、超漢字など
●動作環境
・CPU:i386DX 16MHz以上
・HDD:25MB以上の空き領域
・インストールに必要なOS:Windows XP/2000/NT(SP4以降)/Me/98/95またはDOS
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソフトボートのホームページ
http://www.softboat.co.jp/
□製品情報
http://www.softboat.co.jp/product/sc7/
□関連記事
【2001年11月15日】ソフトボート、マルチOS/パーティション管理ソフト「システムコマンダー7」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011115/soft.htm